格闘技徒然草

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UFC on ESPN+77:第4試合・ジャマル・エマース vs. フセイン・アスカボフ

フェザー級

エマースはUFC1勝2敗。前戦はパット・サバティーニからパンチでダウンを奪ったが、直後に足関の攻防に付き合い、ヒールフックに捕まってタップアウト負け。昨年5月に組まれた試合は欠場しており、1年半のブランク明けとなる。バックボーンはレスリング。フェザー級で188cmのリーチを持つストライカー。

チェチェン出身・UAE国籍のアスカボフはUFCデビュー戦。28歳でキャリア23戦全勝。ウクライナのWWFCでフェザー級バンタム級の同時2冠王となっている。2021年にコンテンダーシリーズに出場予定だったが、ビザの問題で欠場。そのまま翌年UFCと契約して7月にデビュー予定だったが負傷欠場しており、今回は3年近いブランク明け。双子の弟のハサン・アスカボフはBellatorと契約しているが、やはり欠場が続いて2年以上のブランクとなっている。バックボーンはサンボ。

踏み込んでジャブを入れたエマース。また出て右を入れる。アスカボフ詰めていくが、先にパンチを出すエマース。アスカボフパンチからタックルへ。四つに組んでケージに押し込む。押し込んで膝を入れたがローブローになりタイムストップ。再開。アスカボフカーフキック。足が流れるエマース。エマースもカーフを返す。荒っぽくパンチを出していくアスカボフ。大振りの左フックにエマースが組み付いたがすぐ離れる。また出るアスカボフ。カーフ。リーチに勝るアスカボフが距離を取って打撃を入れ、アスカボフの打撃はバックステップでかわす展開。組みの体勢に入られる前に引き剥がしている。アスカボフがバックスピンキックを空振ってスリップダウン。すぐに立って組み付こうとしたが引き剥がすエマース。エマースが打撃を入れていく。四つに組もうとしたアスカボフだが、クラッチさせずに引き剥がしたエマース。ホーン。

1Rエマース。

2R。距離を取って打撃を入れていくエマース。アスカボフのタックルは切った。また組みに来たアスカボフにクリンチアッパーを入れて離れる。ボディ・顔面に入れるエマース。アスカボフタックルを切られて引き込んだ。付き合わず立たせるエマース。またアスカボフが組みに来たところにクリンチアッパー。リーチ差に苦戦しているアスカボフ。エマースのパンチ・前蹴りがヒット。アスカボフがバックブローをガードされた後に右をもらう。タックルにつなげたアスカボフだが、切られてまた引き込み。足を蹴るエマース。グラウンドに付き合う気はなし。アスカボフ、レフェリーをチラ見してブレイクを促すが止められない。柔術立ちでスタンドに戻した。エマースが打撃を入れていく。下がるアスカボフ。手を出してもヒットしない。一方的になってきた。ワンツー。ホーン。

2Rエマース。

3R。アスカボフタックルに入るが、距離があり切られる。また組みに行ったアスカボフ。しかしエマースボディに膝を入れると投げて倒した。今度はグラウンドに付き合うエマース。マウント!しかしアスカボフ反転して上を狙う。立とうとするエマースにタックルに入るが、倒せずまた下に。疲れているアスカボフ。エマース押さえ込むとパス。亀になったアスカボフ。反転したがまたサイドへ。簡単にマウント。亀になったアスカボフにパウンド。マウントに戻り、さらに反転して返すと逆にバックに付いた。が、エマースすぐ立って振りほどいた。クリンチアッパーを入れるエマース。アスカボフ完全に失速。タックルを切られてまた下に。頭をまたいでキムラを狙うが、アスカボフ亀に。サイドで押さえ込んだエマース。またマウント。三度マウント返しを狙ったアスカボフだが今度は返せず。ハイマウントにしたエマース。最後にキムラを狙うがタイムアップ。

三者フルマークでエマース勝利。

23戦全勝で期待されたアスカボフだったが、1Rから思い通り戦えず、2R以降は体力を削られて、3Rはほぼ一方的な展開で完敗。ブランクの影響もあったのかもしれないが、期待外れに。

エマースは常に自分の距離をキープして戦い、3Rにはグラウンドでも圧倒し完勝。