格闘技徒然草

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UFC on ESPN+77:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ナジム・サディコフ vs. エヴァン・エルダー

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:エリン・ブランチフィールド、マイラ・ブエノ・シウバ

ファイト・オブ・ザ・ナイトはミラー vs. ヘルナンデスになるかと思ったので意外。

メインはブランチフィールドがアップセット勝利。打撃で被弾もあったが、積極的に出て行って主導権を握らせなかったのが、最後のテイクダウンからのフィニッシュにつながった。ブランチフィールドにとっても直前の対戦相手変更になったわけだが、急遽対策を立てたとは思えないほどに作戦がハマっていた。

最近のUFCは、タイトル挑戦圏外(主に10位以下)の有望な選手をいきなりトップランカーと当てるマッチメイクを稀に行う。ピョートル・ヤン vs. ショーン・オマリー、コーリー・サンドヘイゲン vs. ソン・ヤドン、ショーン・ストリックランド vs. アレックス・ペレイラなど。ペレイラのように勝てばいきなりトップ戦線に入れられるし、ヤドンのように負けても健闘して見せれば評価は下がらない。オマリーの場合は負けていたとしてもヤン相手に十分渡り合えていたが、おかしな判定で逆に評価されなくなってしまったが…。

今回のブランチフィールドをいきなり1位のタイラ・サントスと当てたのも、同じ考えからだろう。直前で欠場したにもかかわらず、同じトップランカーのアンドラージが受けてくれたのは、ブランチフィールドとUFCにとっては助かったはず。アンドラージにとってはブランチフィールドをそこまで危険視していなかったから受けたのかもしれないが、そうだとしたら裏目に出てしまった。

ブランチフィールドは次にタイトルに挑戦したい、UFCがもう1試合しろと言うなら経験を積むと言っているが、女子フライ級はアンドラージよりもランキングが上のマロン・フィオロがUFCデビューから5連勝しているので、そちらが優先されるべき。ブランチフィールドは今回流れたタイラ・サントスと対戦するのが良いのでは。そもそもシェフチェンコが来月アレクサ・グラッソ相手に防衛できるかもわからないが。

今日は期待されたUFCデビュー選手が多かったが、第1試合のカーペンター以外はインパクトを残せず。特に23戦全勝のアスカボフには期待していたが、ポカで負けたのではなく、1勝2敗の相手に普通に力負けしてしまった。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞したサディコフも、0勝1敗の相手に2Rまで追い込まれた状態での勝利なので、今後も茨の道が続きそう。