格闘技徒然草

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UFC on FOX29:ボーナス発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:ダスティン・ポイエー vs. ジャスティン・ゲイジー
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:アレックス・オリヴェイラ、アダム・ウィチョレク

ファイト・オブ・ザ・ナイト候補はいくつかあったがメインが全部持っていった。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトはUFC2度目のオモプラッタタップアウトを奪ったウィチョレクが受賞。

メインは期待通りの激闘だったが、ゲイジーはこれで2連敗。2戦とも勝つチャンスはある試合だったが、逆に勝ったマイケル・ジョンソン戦も負けていてもおかしくなかった。今のファイトスタイルを続ける限り、どうしても安定した勝率は残せない。WSOFではここまでダメージを受ける相手との試合はなかったが、今後を考えるとスタイルチェンジが必要となる時期か。

勝ったポイエーは3位のアルバレスに実質勝っているし、1位マクレガーと2位ファーガソンの復帰に時間がかかるなら、一気に次期挑戦者として浮上してくる。ただし、今週末のバルボーザ vs. リーの勝敗によっても変わってきそう。

コンディットはアレックス・オリヴェイラに完敗。勢いに押されての負け。正直、これでもうタイトル戦線まで浮上するのは難しいか。ロビー・ローラー戦でスプリット判定負けした際にも一度引退を仄めかしていたが、今後のモチベーションが心配。

岡見は勝ったが満足行く内容ではなかった。日本人選手にありがちな、上になって押さえ込みポイントは取っているがダメージは与えていないという展開で、あれだとラウンドが変わった瞬間にすべてリセットされてしまう。立たせないようにコントロールするのに体のすべてを使ってしまい、極めやダメージを与えるパウンドが入れられない。

立たれてもいいからダメージを与えるパウンドを入れるべきだが、テイクダウンがそこまで強くないので、一度倒した後に立たれるのを避けるため押さえ込みだけになってしまう。それでも勝ったのだからいいかもしれないが、全盛期はランカー相手にこういう試合をやっていた。リマはウェルター級でも下4分の1にいるクラスの相手なので、もっと圧倒して欲しかったところ。負けたら終わりということもあって固く攻めた部分もあると思うが、今後レベルが上がると同じ試合はできないだろう。