今回はDJの王座陥落が一番の衝撃。いつも終盤にかけてギアを上げていくDJだが、この日はセフードがテイクダウンで後半に盛り返していった。前回はDJの組んでからの膝にまったく対応できず、あっという間に削られて秒殺KO負けしたが、今回は同じ攻防でも攻められることはなかった。
しかしセフードに振り分けたラウンドは僅差。テイクダウンから抑え込んでも密着しているだけでそこからの攻撃が少なかった。判定も割れたが、メディアのスコアも完全に割れており、どちらが勝ってもおかしくなかった。
Henry Cejudo def. Demetrious Johnson :: UFC 227 :: MMA Decisions
ただし、即再戦はDJが連敗した場合に必要以上にイメージが低下してしまうので、1戦は挟んで欲しい。セフードもベナビデスには敗れているので、タイトル返上せずに上の階級に挑戦するのは時期尚早だろう。
メインはディラショーがガーブラントを返り討ちに。浅倉 vs. RENAと同様、ダイレクトリマッチが負けた選手にとっては悪い方に働いてしまった。ウィークポイントの修正ができないまま、同じパターンでの敗戦。右フックを放った所で右フックを合わせられKO負け。今回は試合前の口撃は控えめだったガーブラントだが、一度ダウンしてからダメージが残っているのにムキになってパンチで応戦しようとしているように見えた。連敗のせいで、まだ27歳なのに落ち目のイメージすらついてしまう。ここから再起できるかは本人次第。
勝ったディラショーは本当に強い王者になってきた。次の挑戦は3位で直接対決が1勝1敗のアスンサオか。