格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN.17:予想と展望

前回、地方大会で初めてフジテレビゴールデン中継されたが、今回はたまアリでまさかの全国中継なし。どういう事情かは不明だが、その影響なのか、一般視聴者よりも格闘技ファン向けのラインナップに。 

第1試合・渡部太基 vs. Hideki

天心のTEAM TEPPEN所属渡部のバーターマッチ。キックルールの試合はコネ感を隠そうともしないのが好感が持てる。

第2試合・KINGレイナ vs. ステファニー・エッガー

KINGは過去最軽量の63kg契約の試合だが、まだ階級はない。61kgどころか57kgまで落とさないとRIZINでは相手がいない状態。今回の相手エッガーはMMA3勝1敗。女子のこのあたりの階級は選手層が薄いとはいえ、もうそろそろこういうマッチメイクは卒業でいいのでは。

KING腕十字で一本勝ち。

第3試合・ハム・ソヒ vs. 前澤智

ハム vs. 美憂での次期挑戦者決定戦でいいと思ったのだが、美憂に負けてる浅倉に乾杯した前澤との対戦で、ハムは圧勝が義務付けられることに。ここ最近は年1試合ペースになっているハムだがインパクトは残せるのか。

ハム判定勝ち。

第4試合・ジェイク・ヒューン vs. ビタリー・シュメトフ

試合内容がしょぼいのにマイクアピールでビッグイベントに出ようとする選手はあまり好きではないので、試合をせずにSNSのアピールで出場権を勝ち取る選手にはいい印象があるわけない。とはいえ参戦の経緯と関係なく、選手の価値は試合内容次第。内容が悪ければ二度と呼ぶ必要はないが、負けてもインパクトを残せれば、初参戦選手の咬ませ犬役として使うのはいいのでは。

第5試合・ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 廣田瑞人

UFCでの最後の試合の後は引退をほのめかすコメントをしていた廣田だが、周囲に「日本でもう一度見たい」と言われて出場を決めたとのこと。UFCでの晩年は、勝ちに対する執念が感じられない試合が多かった。日本での試合をということでモチベーションが戻っているかどうか。復帰理由を見ても難しい気がするが。

サトシは北岡戦では得意のグラウンドでの攻めをあまり見せられず、打撃でのKO勝ち。北岡戦を経て打撃の怖さがなくなったというが、変に自信を持つと廣田の一発で試合を終わらせられる可能性もあるので油断はできない。

サトシ一本勝ち。

第6試合・川尻達也 vs. アリ・アブドゥルカリコフ

晦日は7年半ぶりのライト級復帰で体が仕上がっていなかった川尻。41歳になって、7ヶ月でどこまで戻せているか。打撃への反応も悪くなってきているので、若く勢いがあるストライカーは厄介だが、アブドゥルカリコフも戦績を見るだけではどこまでの選手かは分からない。

川尻肩固めで一本勝ち。

第7試合・北岡悟 vs. ジョニー・ケース

実質現在のRIZINライト級トップのケース。当然、ライト級GPでも優勝候補筆頭。ケースとムサエフ、パトリッキーがGPトップ3か。打撃が強く、レスラーで腰も重いので、北岡は一瞬の勝機にすべてを賭けるしかない。

ケースKO勝ち。

第8試合・大雅 vs. 町田光

RIZIN参戦当初は天心との対戦が期待されたが、K-1離脱後の戦績は0勝4敗1分け。唯一、RISEの61kgGPでのスプリット判定負けした試合は良かったが、前回は階級下の相手にKO負けで、さすがにここで負けたらもうコネでも使う価値はない。

第9試合・イヴァン・シュトルコフ vs. キム・フン

筋肉モリモリのシュトルコフ、期待通りUFCを禁止薬物検出により1試合もせずリリースとなりRIZIN参戦。RIZINも試合後の薬物検査は実施しているが、検査結果が公表されたことはないし、違反した場合の罰則も不明。試合自体は荒削りなストライカーで穴も多いが、RIZINライトヘビー級の中では通用しそう。ただ、せっかくの顔見せの相手が階級下で2年ぶりの試合となる10勝12敗の39歳のフンというのが残念。

シュトルコフKO勝ち。

第10試合・元谷友貴 vs. 扇久保博正

DEEPと修斗で交わることのなかった両者の対戦。5年前、VTJのフライ級トーナメントを制した扇久保が元谷に対戦アピールした際は「勝った方がUFCへ」という雰囲気があり、当時は2人ともUFCを目指していた。

扇久保にとっては本来のフライ級ではなく、過去最重量の61kgでの試合となる。一方の元谷はRIZINのフライ級戦で計量クリアできなかった以降は基本的にはバンタムで試合をしている。直近のヘンリー戦では敗れたものの、3Rに寝技であと一歩まで追い上げた。

どちらが勝つか一番読めない試合。

セミファイナル・石渡伸太郎 vs. 佐々木憂流迦

こちらも過去、まだ世に名前が出ていなかった佐々木が当時パンクラス王者の石渡に会場で突然対戦アピールしたという因縁あり。

石渡はバンタム級トーナメント決勝戦後、頚椎ヘルニアで長期欠場。神経麻痺や筋力低下もあったが、完治して1年半ぶりの復帰初戦となる。一方の佐々木も4月の朝倉海戦を内臓疾患で欠場して以来の復帰戦。UFCではすべてチョークで4勝を挙げているが、うち3勝はフライ級。

石渡の回復度合いや、試合勘が戻っているかが気になるが、戻っていれば石渡が勝利すると予想。

メインイベント・矢地祐介 vs. 朝倉未来

UFCリリースされた五味と組まれRIZINにスター候補としてプッシュされた矢地だったが、その後はディエゴ・ヌネスにかなり押されてのスプリット判定勝ち、ルイス・グスタボとジョニー・ケースにKO負け。

朝倉は日沖やリオンといったフェザー級のレジェンドにKO勝ちし、前回はルイス・グスタボにも完勝したが、その時の契約体重は68kg。

朝倉勝利と予想。本人はベストのフェザー級での試合を希望しているが、PRIDE時代より階級に無頓着な榊原代表のゴリ押しでライト級GPにエントリーされそうになっている。70kgどころか71kg契約のRIZINライト級GPで外国勢と当たるのは厳しすぎるが、ここで勝ったら回避はできないか。

明日午後2時から。速報します。