ヘビー級。ヴォルコフ7位、ハーディはランク外。
メインで元王者のジュニオール・ドス・サントスと対戦予定だったヴォルコフだが、JDSの欠場に伴いグレッグ・ハーディに変更。相手の実力・格は大きく下がったが、知名度や話題性はむしろ上がった。極真空手がバックボーンで、UFCデビューから4連勝し、元王者のファブリシオ・ヴェウドゥムにもKO勝ちしたが、前回は喧嘩屋デリック・ルイスに3R後半まで優勢に試合を進めていながらも、残りわずかで玉砕覚悟のアタックを仕掛けたルイスにダウンを奪われパウンドでKO負け。UFC初黒星となった。
元NFLハーディはUFCデビュー戦で初の2Rに突入するとスタミナ切れとなり、反則のグラウンド膝を見舞って反則負け。その後2戦は前座クラスの相手に1RKO勝ち。先月に行われた試合では無理に倒しに行かず、ポイントアウトで初の3R判定勝利となったが、インターバル中の吸入器使用が問題となりノーコンテストに変更された。初のランカーとの対戦。
プレッシャーをかけるヴォルコフ。ハーディ意外と下がらずジャブを入れていく。ヴォルコフのジャブも入るが打ち返す。ハーディまさかのタックル。ケージに押し込んだ。両脇を差したヴォルコフ。ハーディ離れる。また出ていくヴォルコフ。ハーディ前に出てジャブを入れる。ジャブを放つがやや間合いが遠くかわされる。ヴォルコフのジャブはヒット。じわじわ下がらせられるハーディ。ヴォルコフ左ハイ。右ストレートもヒット。ハーディが左フックをヒットさせるが下がらないヴォルコフ。ホーン。
1Rヴォルコフだが、ハーディも普通に戦えている。
2R。下がってはいるハーディだが、下がりながらもジャブを入れていく。ヴォルコフワンツー。ハーディまたタックル。切られたが離れ際に右フックを入れた。インローを入れていくヴォルコフ。ハーディはジャブ。ハーディの右フックがヒット。ヴォルコフ出て行く。飛び込もうとしたハーディにパンチをヒットさせた。左ハイを入れたヴォルコフ。さらに左フック。ハーディちょっと効いたか。左ミドル。ホーン。
2Rヴォルコフ。ハーディ、予想よりは渡り合えているように見えるが、やはり勝つには玉砕ファイトしかない。
3R。前蹴りを入れたヴォルコフ。ハーディ出ていく。ヴォルコフのジャブにジャブをあわせて相打ちに。が、もらっているのはやはりハーディ。右を打ち込むがクリーンヒットせず。ヴォルコフロー。効いている。さらに右ハイ。ハーディもジャブを打ち返す。ヴォルコフのジャブ、右ストレートがヒット。ヴォルコフの左ハイでちょっとぐらついたハーディ。それでも下がらない。左ミドルが脇腹に刺さり嫌がるハーディ。残り30秒。ヴォルコフにとっては悪夢の時間だが、ハーディあと一歩踏み込めない。タイムアップ。
判定三者フルマークでヴォルコフ勝利。
敗れたハーディだが、ランカーのヴォルコフ相手に良く渡り合っていた。が、あの展開では勝ち目が薄いことはわかりきっていたので、一か八かの勝負に行くところが見たかった。
ヴォルコフは今後タイトル戦線を狙うにあたり、ランク外のハーディはしっかりフィニッシュしたいところだったが、前回ルイスにKOされているだけに慎重になったか。