BellatorがRIZINとの共催とはいえ日本初上陸。カード的にも普段のBellatorと同じくらいのレベルで、採算度外視のラインナップになっている。ONE同様、観客動員は苦戦しそうだが、そこは先行投資か。
オッズはBellator237の試合のみ出ており、RIZIN提供試合はまだ出ていない。
第1試合
ゴイチ・ヤマウチ 1.31
ダロン・クルックシャンク 3.60
ライト級トーナメントから落選したクルックシャンクとはいえ、UFC中堅でRIZINではそれなりのランクにあるクルックシャンクが随分なアンダードッグ。ルーツは日本にあるヤマウチだが、日本での試合経験から言えばクルックシャンクがホームでは。グラップラー vs. ストライカーの試合で、どちらが勝つにしてもフィニッシュ決着になりそう。
ヤマウチ一本勝ち。
第2試合
イララ・ジョアニ 2.00
渡辺華奈 1.83
ジョアニは今年10月にBellatorデビューしたばかりでBellatorのレギュラー感が薄いが、その試合で元UFCで知名度はある(が実力は微妙)ベック・ローリングスに一本勝ちしている。無敗の渡辺の評価が高いが、アジア人以外との対戦は初めてで、ちょっと読めない。勝てば来年計画されているBellator女子フライ級トーナメントにエントリーする資格は十分。
渡辺判定勝ち。
第3試合
ロレンズ・ラーキン 1.21
中村K太郎 4.75
元UFC同士だが、ランカーまでたどり着けなかったK太郎と、上位ランクまで入ったラーキンでは、UFCではだいぶ差があった。リングならもうちょっとチャンスがあったかもしれないが、打撃の差があって厳しいのでは。
ラーキンKO勝ち。
第4試合
マイケル・“ヴェノム”・ペイジ 1.11
安西信昌 7.00
ベンヘン欠場の埋め合わせで組まれたMVPの試合。ストラッサーが1週間前に出場が決まったBellator中堅選手に完敗したことを見ても、UFC前座クラスではBellatorレギュラーの相手は厳しすぎる。安西には何か見せ場を作って欲しいところだが。
ペイジKO勝ち。
セミファイナル
マイケル・チャンドラー 1.31
シドニー・アウトロー 3.65
ベンヘン欠場を受けて、先月Bellatorデビューしたばかりのアウトローがスクランブル出場。元王者との対戦の割には、K太郎や安西ほどのアンダードッグではない。しかし、さすがに厳しいか。1試合くらい、Bellator直輸入の拮抗したトップファイター同士の試合が見たかったが。
チャンドラー一本勝ち。
メインイベント
エメリヤーエンコ・ヒョードル 1.83
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン 2.00
メインに知名度があるレジェンドの試合を組むのもいかにもBellator。ヒョードルはミトリオンやライアン・ベイダーにはKO負けし、確実に打たれ弱くなっているが、それよりランペイジの劣化が著しい。ライトヘビー級まで落とせないのは単なる不摂生に見える。レスリングでもミドル級のソネンに押さえ込まれて敗れており、Bellatorではいい印象がない。1年3ヶ月前のヴァンダレイ・シウバ戦では、お互い劣化度合いが拮抗していていい勝負になったが…。
ヒョードルKO勝ち。
第7試合
シビサイ頌真
セルゲイ・シュメトフ
ここからはBellator契約選手は出場しないRIZIN提供試合。Bellatorのオフィシャルサイトにもカードが掲載されておらず、地元プロモーションの試合という扱い。Bellatorがイギリスで開催した時も、プレリムでは地元ローカルのBAMMAの試合が組まれていた。
シュメトフ兄は9勝6敗だが、最近の5連勝の相手は3人がデビュー戦で1人が2戦目。ブランク4年と期待薄。
シビサイ一本勝ち。
第8試合
住村竜市朗
ジョン・タック
UFC前座選手で五味に勝ったこともあるタックだが、それはあまり自慢にはならないか。本来ライト級なので、住村には体格的優位がある。
住村一本勝ち。
第9試合
アンディ・ウィン
あい
デビュー2戦目の山本美憂に勝っているウィンだが、ここ6戦では山本にリベンジされた試合も含め1勝5敗。あいにとってはそこまで飛び級の相手ではないか。
あい判定勝ち。
第10試合
中村優作
神龍誠
RIZINでも組まれくなったフライ級での試合。まだ19歳の神龍にとっては初の大舞台。普段の実力が出せたとしても中村相手は厳しいか?
中村KO勝ち。
第11試合
平本蓮
芦田崇宏
MMAファイターにキックの試合を組むようなものはもういいのでは。ちゃんとしたキック選手同士の試合を組めばいいのに。それにケージじゃなくてリングのRIZINで組むべきだった。ケージのキックとかオープンフィンガーグローブのキックとかはキック戦績に入れないでほしい。
平本KO勝ち。
第12試合
越智晴雄
ジャレッド・ブルックス
前回の試合は序盤で頭同士が当たりノーコンテストに。お互い何も出す前で、何の参考にもならなかった。しかしRIZINルールとはいえケージでの再戦になったのは、リング経験値の低いブルックスにとっては追い風か。
ブルックス判定勝ち。
第13試合
浅倉カンナ
ジェイミー・ヒンショー
ヒンショーはKOTCの女子アトム級王者だが、タイトル挑戦した時の戦績は2勝3敗で、王者の戦績も3勝2敗だったので、少なくとも女子アトム級王座についてはレベルが高いとは言えない。浅倉の敵ではないか。
浅倉一本勝ち。
第14試合
矢地祐介
上迫博仁
扱いとしてはあくまで最終試合でありメインではないが、カード的にも後半盛り上がるような構成になっている。
ともにルイス・グスタボにKO負けした者同士。朝倉未来戦でもローで攻められていた矢地だが、上迫のカーフキックへの対応はできているか?
矢地判定勝ちと予想。
速報します。