格闘技徒然草

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PANCRASE316:7月5日から24日に延期を発表。19日の沖縄大会は中止に。

www.pancrase.co.jp

7月5日に予定されていたPANCRASE316が、24日(金・祝)に日程変更。

パンクラスは3月・4月・5月の大会を延期しているが、実質的な中止だった。今回は予定されていたものとは異なる日程での開催で、現実的に開催を見据えた日程変更となっている。

東京都のロードマップでは7月9日まで屋内は50%または1,000人以下のより少ない方(7月10日~31日は5,000人まで)ということで、スタジオコーストならこの条件はクリアできそうだが、選手の練習期間なども考えての延期か。

また、19日に予定されていた沖縄大会については、「関係者や沖縄県の安全・安心が完全に確定されてからの開催を目指します」とのこと。

UFC on ESPN9:オッズ/予想と展望

タイロン・ウッドリー 1.53
ギルバート・バーンズ 2.65
ブラゴイ・イワノフ 1.95
アウグスト・サカイ 1.87
ケビン・ホランド 1.48
ダニエル・ロドリゲス 2.75
ルーズベルト・ロバーツ 1.31
ブロク・ウィーバー 3.60
マッケンジー・ダーン 1.23
ハンナ・サイファーズ 4.45
ケイトリン・チューケイギアン 2.30
アントニーナ・シェフチェンコ 1.67
ビリー・クアランティーロ 1.65
スパイク・カーライル 2.35
ジャマール・ヒル 1.77
クリッドソン・アブレウ 2.10
ティム・エリオット 1.59
ブランドン・ロイバル 2.50
ルイス・スモルカ 3.35
ケイシー・ケニー 1.36
クリス・グティエレス 1.83
ヴィンス・モラレス 2.00

無観客開催だが、聖地ラスベガスに帰ってきたUFC。メインはウェルター級前王者タイロン・ウッドリーの復帰戦。タイトルから陥落したのが昨年3月。その後組まれた復帰戦は負傷欠場し、今年3月のロンドン大会ではレオン・エドワーズ戦が組まれていたがイベント自体が中止に。ウェルター級ではGSP・ヒューズに続く3位タイの4度の防衛に成功したが、結果の割に人気は上がらず。ストライカー・柔術家相手に防衛を続けたものの、同じレスラーのウスマン相手には終始下がり続ける消極的な試合で判定負けし、タイトルから陥落した。

今回の相手ギルバート・バーンズは柔術世界王者・ADCC3位のグラップラーでありながら、倒せる打撃も持っているハードパンチャー。ライト級でランキング未満の実力だったが、緊急出場で2度階級上のウェルター級で連勝すると、元タイトル挑戦者のデミアン・マイアに1RKO勝ち。が、やはり体格的にはライト級が適正に見える。

寝技になればバーンズにチャンスがあるかもしれないが、ウッドリーからテイクダウンを奪うのは難しい。パンチでチャンスを作るしかないが、スティーブン・トンプソンやダレン・ティルの打撃を凌いだウッドリーを攻略するのも厳しい。

ウッドリーKO勝ちと予想。

正直、今回はフロリダ3連戦と比べてもカードが格落ち。セミは一応ランカー対決だが、UFC2勝2敗のWSOF王者イワノフと、3連勝だが内容グダグダのサカイの上がり目が薄いもの同士の対戦。マッケンジー・ダーンも、出産しママケンジーとなった前回はいいところなく判定負け。相手はやはり2勝2敗のノーランカー・サイファーズ。クアランティーロ vs. カーライルの試合は、UFCでは珍しくキャッチウェイトの試合になっている(150ポンド契約。両者とも、ライト級からフェザー級に落としてきた選手)。

第1試合開始は31日朝7時から。速報します。

UFC on ESPN9:5月30日のラスベガス大会の全カードを発表。

現在、ラスベガスのUFC APEXで開催を予定している。ネバダ州アスレチックコミッションからの許可は水曜日(現地時間)に出る模様。

UFC on ESPN8:ファイトボーナス/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:ソン・ヤドン vs. マルロン・ヴェラ
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ミゲル・バエザ、コートニー・ケイシー

メインはアリスターの珍しい逆転勝ち。逆転負けは良く見るが、今回はKO寸前で諦めずに凌いだのが勝利につながった。ハリスはちょっと焦ってラッシュしすぎたのか、一気に失速。あそこで勝負を決めに行く判断は間違いではないが、裏目に出てしまった。

フェザー級初戦のバルボーザは僅差判定負け。際どい2Rを落としたのが痛かったが、そうでなくても、このランクで3Rギリギリ逃げ切ろうというレベルでは、タイトル挑戦までは茨の道。慣れないフェザー級で消耗したのかもしれないが、今回はライト級での力をそのまま出すには至らなかった。強打のバルボーザによく向かっていったイゲが良かったという面もある。

ヤドンはドローになった前回よりも苦戦。前回は良さを消された試合だったが、今回は自分の良さを出しつつ、相手に上に行かれそうになっていた。3Rには珍しく打撃を避けてタックルに行く場面も。判定はメディアでも割れるくらいの僅差だったが、強く見えたのはヴェラだった。ヤドンはランキング上位で戦うにはまだ時間が必要かもしれない。

UFC on ESPN8:メインイベント・アリスター・オーフレイム vs. ウォルト・ハリス

ヘビー級5分5R。アリスター8位、ハリス9位。

アリスターは昨年12月のホーゼンストライク戦で、終始手が出ないホーゼンストライク相手に優勢に試合を進めていたが、残り10秒でパンチを貰いダウン。ホーゼンストライクが追撃に来なかったため立ち上がったが、唇を大きくカットしているのを見たレフェリーが試合を止めてKO負け。もう時間がないのでレフェリーによっては流していたはず。不運な敗戦。

ハリスは義理の娘が殺害された事件後の初戦。あらゆる面で、通常とは異なる精神状態での試合となる。現在、2試合連続で1分以内でのKO勝利中。

間合いを詰めるハリス。アリスターがバックキックをボディに入れる。ケージまで追い詰めてパンチをはなったハリスだが、アリスター距離を取る。また出たハリス。ケージを背負ったところにパンチが入りアリスターダウン!パウンド!腕でブロッキングしているが打たれている。止められそうになったがタックルに。がぶるハリスだが、アリスタースイッチで抜けて立つ。またハリスが打撃で出るが、バランスを崩した。バックに付いたアリスター。ハリスはラッシュで疲れたのか下に。アリスター押さえ込みながらパウンド。ハリス息が荒い。打たれ続ける。なんとか上半身を起こした。アリスターボディに膝。立ち際にまた膝を入れる。ホーン。

1R前半ハリス、後半アリスターだが、よりKOに近かったのはハリスか?

2R。両者手が出ない。牽制のジャブやローのみ。アリスター右ハイ。ビッグヒット!さらに左フックが入りハリスダウン!パウンド!ハリス亀に。パウンドを入れ続けるアリスター。レフェリー止めない。ハリス亀で耐えるのみ。バックマウントで体を伸ばして殴り続けるアリスター。動けず殴られ続けるハリスを見てレフェリー止めた。

大味な展開でアリスターKO勝ち。ハリスは最初のラッシュでガスタンクが空になってしまったのか。

UFC on ESPN8:セミファイナル・クラウディア・ガデーリャ vs. アンジェラ・ヒル

女子ストロー級。ガデーリャ6位、ヒルは現在はランク外。

Invicta時代に浜崎朱加をKOしているガデーリャ。4年前にヨアンナのタイトルに挑戦し完敗してから4勝2敗で、負けた相手は日本大会でのジェシカ・アンドラジとニーナ・アンサロフ。1月にアレクサ・グラッソ戦が組まれていたが、グラッソの体重オーバーで消滅したため、10ヶ月ぶりの試合となる。

当初の予定では2日にマリーナ・ホドリゲスと対戦予定だったが、ホドリゲスが出場できなくなり、ランク外のヒルとの対戦に。ヒルは肘のカットでTKO、マウントからのパウンドでのKOと2連続フィニッシュ勝利すると、2月にはムエタイ戦士のローマ・ルックブンミーと対戦し、体格差で優勢に試合を進め判定勝ち。現在3連勝中だが、UFCはランク外の選手と上位ランカーの試合はあまり組まない(他の階級で実績がある場合を除く)ので、こうしたチャンスは珍しい。

組もうとしたガデーリャだがヒルは組ませない。両者のパンチが交錯。打ち合い。ガデーリャ組み付いた。ケージに押し込みテイクダウン狙い。こらえるヒル。後ろに倒してテイクダウン成功。サイド。押さえ込んだ。残り1分。ガデーリャ塩漬け。ニーオンからパウンド。亀になったヒルにパウンドを入れたが立たれた。

1Rガデーリャ。

2R。パンチで出るヒル。右がアゴを打ち抜きガデーリャダウン!ヒル離れて立たせる。ヒルの右がヒット。ガデーリャ後退。シングルレッグに入ったが切られた。ガデーリャまた組み付いた。ダブルアンダーフック。しかし差し替えしたヒルが入れ替えるとボディに膝。離れた。ヒルワンツー。ガデーリャの右もヒット。ガデーリャのワンツーの打ち終わりに左を返すヒル。前蹴り。左ハイ・テンカオ。ホーン。

2Rヒル。ダウンを奪ってから形勢逆転。

3R。打撃戦。ヒルがダウンを奪った右を入れていくが、ガデーリャも出て打ち返す。膝。パンチが相打ち。拮抗した打撃戦のまま残り1分。ガデーリャ組んで押し込むが、押し返すヒル。ガデーリャ肘。残り10秒でパンチを入れるガデーリャに蹴りを返すヒル。タイムアップ。

3R次第。

29-28、28-29、29-28のスプリットでガデーリャ勝利。

2Rにダウンを奪ったヒル、惜しくもアップセット勝利ならず。

メディアの判定はヒル支持が多数。

Cláudia Gadelha def.  Angela Hill :: UFC on ESPN 8 :: MMA Decisions

UFC on ESPN8:第9試合・ダン・イゲ vs. エジソン・バルボーザ

フェザー級。イゲ15位。バルボーザはライト級の11位。

UFCデビュー戦こそフリオ・アルセに判定負けしたイゲだが、そこから5連勝。前回は元ランカーのミアサド・ベクティックにスプリット判定勝ち。レスリングの経験があるが、打撃の強いストライカー。

バルボーザはこれがライト級から階級落としての初戦。階級を落とした理由は、ライト級では上位ランカーとはほぼ対戦済みで、対戦オファーがランク外や下位の選手との対戦ばかりになったためとのこと。ゲイジー戦では両者倒す打撃の打ち合いとなり、左フックで意識を飛ばされKO負け。前戦のポール・フェルダー戦は、接戦でジャッジが30-27と27-30に割れる内容だったがスプリット判定負け。MMA最高のキッカーとも言われ、派手な蹴り技だけでなく強烈なローも武器とする。

鋭い打撃を打ち込むバルボーザ。イゲもパンチを打ち返す。バルボーザの右が入りイゲダウン!パウンドを入れるとすぐガードを取る。バルボーザのパウンド。鉄槌が顔面に入る。連打。イゲも下から打ち返すと、バルボーザが距離を取ったところで立ち上がる。ジャブを入れるイゲ。イゲ大振りの右フック。もう一発。バルボーザ強烈なローから左を打ち込む。イゲ下がらず打ち合う。距離を詰めたイゲにバルボーザ首相撲。ケージに押し込むイゲだがバルボーザは離れる。残り1分。ホーン。

1Rバルボーザ。イゲも打撃の圧力に負けていない。

2R。イゲがパンチ連打で出る。ガードを固めて下がるバルボーザ。バルボーザロー。イゲのワンツーがヒット。ケージに押し込んだイゲ。バルボーザは首相撲から膝を入れて離れる。イゲの右フックがかすめる。バルボーザ左ミドル。ロー。ちょっと攻めが単発になっているバルボーザ。また首相撲になるが、肘で引き剥がすイゲ。イゲタックルに入ったがバルボーザ切った。がぶったバルボーザだが立つ。左ミドルが入りいやがったイゲ。バルボーザが組むと引き込むように下に。バルボーザパウンド。ホーン。

2Rは僅差だが終盤の攻めでバルボーザ。

3R。前蹴りを入れたバルボーザだがちょっと低かったか。レフェリースルー。グローブタッチし再開。ジャブで出るイゲ。バルボーザは左ミドル。ワンツーロー。バルボーザ首相撲から膝・肘。イゲのローシングルは切る。バルボーザのジャブがヒットするが単発。イゲがパンチから組み付いてテイクダウン狙い。テイクダウン成功。レッグドラッグハーフからパウンド。ガードで凌ぐバルボーザだが、もう1分を切っている。バルボーザ口が開いている。立つ気はなく、このまま逃げ切り狙いか。タイムアップ。

判定29-28、28-29、29-28のスプリットでイゲ勝利。

フェザー級初戦で躓いてしまったバルボーザ。2Rは終盤にバルボーザのミドルが効いて、嫌がったイゲが下になったように見えたが、そう見なかったか、あるいはそれ込みでもイゲ有利と見たジャッジが多かったか。

メディアのジャッジはほぼバルボーザ支持。

Dan Ige def.  Edson Barboza :: UFC on ESPN 8 :: MMA Decisions

UFC on ESPN8:第8試合・エリク・アンダース vs. クシシュトフ・ジョッコ

ミドル級。

大学時代やっていたアメフトからMMAに転向したアンダースは、デビューから無敗でUFCでも連勝していたが、初メインで元王者のリョート・マチダと対戦しスプリット判定負け。その後はライトヘビーに上げたりミドルに戻したり、階級が定まらない状態が続き、前回からまたミドルに戻している。13勝中8KO。メインに出場するウォルト・ハリスとは単なるジムメイトにとどまらない親友で、アンダースが初めてMMAのスパーをした時の相手がハリスだった。UFCで同じ日に試合をするのは初めて。

元ランカーのジョッコだが、4連勝→3連敗→2連勝と、連勝と連敗を繰り返している。MMA21勝中7フィニッシュ(UFC7勝中1フィニッシュ)と、組んで塩漬けにする戦法のため判定が多い。

元々は4月に予定されていたカードで、大会中止により今大会にスライドされた。

ミドルを入れていくジョッコにアンダースが間合いを詰めて押し込み。離れたジョッコ。アンダースがパンチで出るとそのままタックルに。投げたが寝かされずに立つジョッコ。アンダースまたパンチから組んでテイクダウン狙い。ケージでこらえるジョッコ。離れた。逆にジョッコがタックルに。ボディロック。投げを放ったが、こらえてバックマウントに入るアンダース。しかし股下から抜けて立ったジョッコ。アンダースが蹴りを入れて出るとケージに押し込んでパンチを打ち込む。ジョッコ再びテイクダウン狙い。ホーン。

1Rは打撃の手数でジョッコ。

2R。すぐに組み付いていくアンダースだが引き剥がしたジョッコ。アンダースがパンチで出る。背中を向けたジョッコだが距離を取りしのぐ。ジョッコの左がヒット。アンダースタックル。尻クラッチまで入ったが倒せず。離れ際に膝を入れたジョッコ。アンダースまたケージに詰めてタックル。倒せず離れ際にバック肘を放つ。アンダースまた出て、ケージまで下がったジョッコにタックル。しかし倒せず。ホーン。

2Rもジョッコ。アンダースはタックルに入っても倒せない展開でジリ貧。

3R。ジョッコのバック肘に組み付いたアンダースだが、ジョッコはケージまで移動し正対。アンダースシングルレッグ。倒せず。ジョッコ離れた。ジョッコのワンツーがヒット。アンダースのパンチがヒットするが追撃がない。タックルを切られる展開で消耗しているアンダース。組んで押し込む。またタックル。倒せず。パンチから押し込んで行くアンダース。しかしそこから先がない。入れ替えたジョッコが膝を入れる。離れた。残りわずかで出ていかないアンダース。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でジョッコ勝利。

判定で勝利アピールしていたアンダースだが、ジョッコ勝利が告げられると抗議するでもなく祝福。無敗でUFCデビューし連勝していた頃はエリートアスリートで将来を期待されていたが、打撃もテイクダウンも中途半端ですっかり伸び悩んでいる。

UFC on ESPN8:第7試合・ソン・ヤドン vs. マルロン・ヴェラ

当初はバンタム級で予定されていたが、急遽フェザー級リミットでの試合に。ヤドン14位、ヴェラ15位。

中国No.1プロスペクトのヤドンだが、前回初めてレスラーのコーディ・スタマンと対戦すると、スタマンのテイクダウンに手こずり、反則減点もあり判定ドロー。ビザの問題により出場できるかわからず、セコンドのフェイバーが予備選手として計量を行っていたが、無事出場に。

エクアドルのヴェラは現在5連続フィニッシュ勝利中でついにランキング入り。最近は特にアグレッシブな攻めが顕著で、打撃も寝技も両方できる。これまでほとんどのイベントで相手選手のホームでの試合が続いていたが、今回は初めて相手選手に対する声援のない環境での試合となる。

ヴェラ牽制のロー。ヤドンがワンツーを放つ。右。ヤドンのジャブがヒット。お互いまだ牽制程度の打撃が続く。ヤドンワンツー。ヴェラが間合いを詰めた。左ミドル。キャッチしてケージに押し込むヤドン。膝を入れて離れた。右ボディからワンツーを入れたヤドン。ヴェラカーフキック。さらに首相撲ヤドンはパンチを入れるとケージに押し込む。密着したままボディにパンチ。残り1分。入れ替えたヴェラ。密着したままで打撃の打ち合い。ホーン。

1Rは手数でヤドン

2R。ヴェラ出てきたがヤドンの右がヒット。ワンツー。ジャブから右ボディ。間合いを詰めたヴェラ。ヤドンの蹴りをキャッチしワンツー。ケージに詰めてテイクダウンを狙ったが引き剥がしたヤドン。またワンツー。右ボディ。右フックが今度は顔面に。ヒット数が増えてきたヤドン。ヴェラはプレスし続ける。ヴェラ出た。組んだヤドンのボディに膝。残り1分。放したヴェラがショートのパンチ連打を打ち込むがヤドンも打ち返す。ヤドンワンツー。ヴェラの左ボディがヒット。ヤドン打ち返す。ホーン。

一気にヒット数が増えた2R。拮抗している。

3R。いきなり飛び込んだヴェラを組み止めてケージに押し込むヤドンだが、入れ替えたヴェラ。外掛けテイクダウン。すぐガードに戻したヤドンだが寝かされ下に。立ち上がりパウンドを落とすヴェラ。ヤドンはケージを使って立とうとする。立った。ボディを入れるヴェラにヤドンもパンチを返す。間合いを詰めていくヴェラ。ヤドンワンツー。ジャブがヒット。またジャブ。アッパー。出てきたヴェラに左。けっこうヒットしているがヴェラ下がらない。また右が入る。お互いワンツー。動きが変わらないヴェラに対し、ヤドンちょっとスピードが落ちている。ヴェラ首相撲。そのままケージに押し込む。また外掛けテイクダウン。残り1分。ヴェラパウンド。蹴り放して立ったヤドン。お互いのパンチ・肘が交錯。しかしヤドンの雑なタックルが潰され下に。上になったヴェラ。ヤドン立つ。センチャイキックを放ったヴェラ。タイムアップ。

最後はヴェラが押していた。勝利アピールはヴェラのみ。

判定29-28でヤドンUFC無敗をキープ。しかし辛勝だった。後半上回ったヴェラだが僅差の2Rの差で敗れる。

Song Yadong def.  Marlon Vera :: UFC on ESPN 8 :: MMA Decisions

メディアの判定もほぼ半々。

UFC on ESPN8:第6試合・マット・ブラウン vs. ミゲル・バエザ

ウェルター級。

一時は引退を発表していたブラウンだが、何事もなく復帰戦が組まれたものの、膝の靭帯断裂により結局2年のブランクが開き、昨年12月に復帰。3連敗中のベン・サンダースをパウンドアウトして勝利。UFC12年のベテランで、ここまで15勝10敗。25戦で判定は5回だけ。ウェルター級での26戦は、チアゴ・アウベスと並びUFC最多。

バエザはコンテンダーシリーズで契約を勝ち取り、昨年10月にUFCデビュー。0勝2敗の咬ませ犬相手にカーフキックでダウンを奪ってからのパウンドで快勝。MMA8戦全勝(6KO)だが、まだ実力未知数。

ブラウン戦はもともとは3月に組まれていた試合だったが、今大会にスライド。ブラウンの地元からバエザの地元に。

間合いを詰めてパンチを打ち込んでいくブラウン。出たところにバエザのジャブがヒット。バエザロー。左がヒット。ブラウンも右をヒットさせる。ワンツーからケージに詰めてラッシュ。顔面に入りバエザのマウスピースが飛ぶ。組んでしのごうとするバエザに肘。ケージに貼り付けにしてまた肘。膝。バエザのカーフキック。ブラウンワンツーを入れたがバエザのパンチで動きが止まる。追い打ちのパンチでダウン!すかさずパウンドに行くが、ブラウンディープハーフで凌ぐ。ケージで立ったブラウン。残り45秒。パンチで出るブラウンだが動きが落ちている。肘。バックキック。バエザがワンツーで出る。ホーン。

1R、お互いいいパンチを打ち込んだ場面があったが、明確なダウンを奪ったバエザのラウンド。

2R。バエザのワンツーがヒット。カーフキック。ブラウン飛び込んだがそこにカウンターの左フックがビッグヒット!ブラウンダウン!KO!

ブラウン、攻撃は良かったが、やはり歴戦のダメージはそうそう抜けるものではないか。テイシェイラ vs. スミスの遅すぎるストップで批判されたジェイソン・ハーゾックも今回は適切なストップ。

UFC on ESPN8:第5試合・アンソニー・ヘルナンデス vs. ケビン・ホランド

ミドル級。

昨年5月にUFCデビューしたヘルナンデスだが、ミドルを効かされアナコンダチョークで一本負け。2戦目はUFCデビューのパク・ジョンヨン相手に打撃で劣勢だったが、テイクダウンしてからは逃さずパウンドで削り、デビュー戦とは逆にアナコンダチョークでUFC初勝利を飾った。

ホランドUFCデビュー戦は敗れたが、そこから3連勝。前回はUFCデビュー戦のブレンダン・アレンとのグラウンドゲームで消耗し、2Rにマウント→パウンド→チョークで一本負けし連勝ストップ。

打撃を打ち込んでいくホランド。ヘルナンデスが組んできたところに肘。さらにボディに膝!効いたヘルナンデスが嫌倒れし亀になったところにパウンド!レフェリー止めた!

ホランドUFCで初めてのKO勝ち。今回は打撃で完勝。

UFC on ESPN8:第4試合・ギガ・チカゼ vs. アーウィン・リベラ

フェザー級

キックで40戦以上のキャリアがあり、世界タイトルも取っているチカゼ。ジョージア出身だが現在はカリフォルニア在住。31歳でプロMMAキャリアは5年(9勝2敗)。UFCでは2試合連続スプリット判定勝ち。打撃やパウンドは強いが、テイクダウンディフェンスに難がある。3月に試合をしたばかりだが、すぐにまたチャンスが回ってきた。

本来はマイク・デイヴィスと対戦予定だったが、デイヴィスが医学上の問題(新型コロナウイルスとは無関係とのこと)で大会2日前に欠場。急遽、地元フロリダ在住でTitanFCバンタム級王者のリベラの参戦が決まった。リベラは31歳でMMA9勝(5KO)4敗。直前の出場だが、どこまでコンディションを整えられているのか。平時とは普段のトレーニング量も違うはずだが…。

案の定、体格で下回るが腹回りが緩めのリベラ。打撃を入れていくチカゼ。リベラタックル。切られた。リベラパンチで飛び込む。ワンツー。距離を取るチカゼ。ミドルがヒット。チカゼは待ちのスタイル。リベラが出てくるところにパンチを合わせる。そのため手数には差がない。残り30秒。チカゼロー。リベラ間合いに入れない。飛び膝のフェイントを見せるチカゼ。ホーン。

1Rチカゼ。

2R。パンチで飛び込むリベラ。チカゼバランスを崩したが立て直す。チカゼのローを嫌がっているリベラ。リベラ飛び込んでアッパー。パンチを入れるがチカゼが打ち返す。チカゼの前蹴りが顔面にヒット。右ハイ。さらにアッパー。チカゼの打撃がヒットしはじめた。右ハイもヒット。リベラ見えていないか。手数を増やすチカゼに対し、リベラは手が出なくなった。飛び膝から左を入れるチカゼ。右ミドル。パンチで出るチカゼ。リベラも一発返した。チカゼのサイドキックがボディにヒット。テコンドーステップを見せるチカゼ。踵落としを見せる。ホーン。

2Rチカゼ。

3R。出てきたリベラにカウンターのテンカオがビッグヒット!追い打ちのパンチから蹴りをキャッチしてテイクダウンしたチカゼ。インサイドからパウンドラッシュ。立って逃れたリベラ。チカゼのテンカオがまたヒット。出ていくリベラにまた膝。右ハイ。リベラがタックルで飛び込んできたところにまた膝。ワンツー。前に出ていくリベラだが、出るだけで攻め手がない。チカゼロー。リベラタックルで懐に入ったが引き剥がされる。残り1分。パンチから膝を打ち込んだチカゼ。リベラ背中を見せて距離を取る。ワンツー。挑発するチカゼ。ワンツーから胴回し回転蹴り。ガードを取るとリベラが足関を狙ったがタイムアップ。

30-26、30-27の3-0でチカゼ勝利。

チカゼ3試合連続判定勝利。今回は完勝だが、実力差を考えたらKOが必要だった。チカゼにとっても急遽相手が変わってやりづらかった部分はあると思うが。まだキックの実力をMMAで出し切れていない。

リベラは今回の試合ではまったく参考にならず。本来より上の階級での試合だし、明らかにコンディションが良くなかった。

チカゼはUFCジョージア大会を開いてくれとアピール。