格闘技徒然草

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★宇野、修斗復帰。12/14NK大会感想

結果
格通で「ビッグサプライズ」と予告していたのは、宇野の修斗復帰だった。確かに意外ではある。ルミナがライトに落とし、三島は事実上修斗を離れた今、ウェルターにはかつての盛り上がりはない。そこに戻ってきても、宇野としてはそれほどおいしくない。宇野なら、外のもっと華やかなリングで戦える機会がいくらでもあるはず。実際にオファーもあったようだ。ベルト挑戦まで筋を通さなければたどり着けない修斗のリングはメリットが少ないと思われた。
が、宇野はリングでの復帰挨拶で、いきなり「シャオリンvsハンセン」の勝者への挑戦を口にした。修斗としては復帰していきなり王者とやることなど許されるはずもない・・・というわけでもないようなのだ。この日のパンフで、修斗首脳部による「今後は興行性を強めていく」という発言があったからだ。もちろん、競技性を維持したままというのが前提だが。現在ノーランカーの宇野にはタイトル挑戦の資格はないが、ノンタイトルでの試合なら十分にあり得る。当然それは他の地道にやってきた選手の反発を買うことになるが・・・。
宇野の動向と共に、今後、修斗が興行化に向けたどんな動きをしていくか、注目だ。
試合の方は、ノンタイトルながら、一番の注目カードだったセミのペケーニョvsルミナが悲惨な結果に終わった。ルミナが出した技はタックルのみ。いかにもギロチンを取ってくださいといわんばかりのタックルだった。そして、ペケーニョはギロチンだけで試合を終わらせた。やっぱりペケーニョのギロチンは「必殺技」だったが、期待されたカードの結末としては、あまりにもお粗末だった。ある意味、修斗としては横紙破りとも言えるカード変更をした上でこれではまずい。ルミナが勝つか、善戦すれば今後に期待できたのだが、完全に裏目に出てしまった。最初リングで対峙した時は、ルミナの方が一回り大きく見え、期待感もあったのだが。
ルミナはフェザーまで落せるそうなので、そうした方がいい。もうライト級のルミナには何も期待できない。ライトで続けるとしたら、相当な茨の道だ。今回完敗したことで、よっぽど実績を作らなければベルトまでたどり着けないだろう。
メインは、シャオリン優位と思われたが、1Rでハンセンが意外な健闘を見せる。下になってもパスさせず、上から有効な攻撃を許さない。これは長期戦になったらひょっとしたら?と思わせたが、2Rパスされると、あっさりと肩固めに捉えられタップ。シャオリンは最近極めが少なかったので、一本勝ちは予想外だった。ハンセンも2R序盤の打撃でチャンスを作ったのだが。シャオリンにはBJとの70kg級世界一決定戦をやってほしい。
ところで、1月の後楽園大会でホーキvs高谷が組まれたのだが、なぜノーランカーで三回戦昇格したばかりの高谷とホーキなのか?ホーキはランカー対決にも勝ち、KIDが負傷欠場でチャンスを逃した今は、タイトルのトップコンテンダーと言ってもいいはず。ノーランカーの選手とは、ランキング内でも負けてる選手がやるべきだ。