格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1JAPANの異常な視聴率を検証する

K−1視聴率がサッカー五輪日本代表戦の視聴率に肉薄した。14日19時58分から21時48分に日本テレビ系列で放送された「K-1 JAPANスペシャK-1 BEAST 2004 〜新潟初上陸〜」が平均19.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)の高視聴率を記録。同時間帯にテレビ朝日系列で放送された「サッカー・アテネ五輪アジア地区最終予選 バーレーン×日本」の平均視聴率22%(同)に肉薄した。

日テレにとっちゃ、大晦日の仇をここでうったという感じか?事前にさほど注目されたわけでもなく、試合内容に至っては過去最低の部類であったにもかかわらずこの視聴率。この現象はいったい何なのか。
考えられるとすれば、大晦日の興行戦争と曙vsサップ戦がコマーシャルとなって「K-1を見る層」を増やしたということ。大晦日にテレビを見た人で、格闘技を一切見なかったという人はごく少数だろうし、宣伝効果はかなりのものがあったと思う。サップにしても、バラエティ等での需要は減ってはいるが、かえって「試合をするサップ」がレアなものになっているのかもしれない。
とは言っても、やはりこの視聴率は異常だ。バブルと同じように、裏付けがないまま株価だけが上がっていく状態は、むしろ危機的である。実際に中継を見て満足した人はどれだけいるだろう?格闘技界全体がつまらないなら仕方がないが、決して一番面白いとは言えない今のK-1にこれだけのスポットが当たっているのはまずい。悪貨は良貨を駆逐する。このままでは、格闘技界にアタリショックが起らないとも限らない。
K-1首脳部が初心に返って正統派のカードを組んでくれるようになればよいのだが、この結果を見て、より色物路線を拡大していくだろう。いつか飽きられて、何をやっても見向きしてもらえないという時が来る。そうなってからでは遅いのだが・・・。