格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★パンクラス続き

メインから3試合。
三崎は、試合前の危惧が当たったというか、やっぱり成長してなかったんだなという感じ。今年勝ってきた國奥、マカコ、ハーマンは以前の実力でも勝てた相手。同じマーコート戦を物差しにして見ると、もう石川に抜かれてる。三崎が勝って岡見と、という流れに期待したかったのだが。岡見vsマーコートも面白そうだけど、やっぱり対立概念がある試合が見たかった。三崎も全然ダメだった訳じゃなくて、最終ラウンドはマーコートがスタミナ切れになってたこともあって、勝つチャンスはあったと思う。でも倒しに行けなかった。フェイントばっかで打ち合わないし。三崎の試合は一見アグレッシブに見えるけど、面白くはない。
TKvsウォーターマンは、ウォーターマンが予想通り早々にスタミナ切れを起こしたけど、TKもけっこう疲れていたため、技術で翻弄するという試合にならず、膠着試合に。判定は、マストじゃなくてドローなら良かったのだが、あの試合でマストならどういう結果になっても試合後納得するのは難しいかもしれない。
メインは、近藤がちょこっとだけバージョンアップしていたことを見せた試合。この試合で撃ち合いをやって勝ったとしても、シウバに勝つ道は見えてこない。テイクダウンを狙い、それをフェイントに打撃を入れたり、攻めの幅が広がっていた。が、グラウンドではもっと体を起こして殴って欲しかったし、ハーフの足を抜いて攻めに行くところが見たかった。それをしなかったのは、判定でもなんでもいいから勝つというこだわりだったのだろう。たしかに負けられない試合だったが(なにしろNKに「リベンジ」する機会は二度と無いわけだし)、これからの近藤の試合で負けていい試合なんて多分ずっとないと思うので、それを乗り越えて攻める姿が見たかったというのが本音。いったん沈んだのは、さらに高くジャンプするための力を蓄えるためだったと信じたい。
前半意外に盛り上がってた反面、ラストはやや締まらなかったが、近藤の「このNKで負けることで歴史を作ってきたが、これからは勝つパンクラスを見せる」っていうマイクでちょっと救われた。