格闘技徒然草

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★ホイスvs曙正式決定

曙の対戦相手がついに決まった。K−1は20日(日本時間)、ハワイで会見を行い、大みそか「Dynamite!!」(大阪ドーム)の曙の対戦相手は、ホイス・グレイシーと発表した。

曙がホイス・グレイシー戦に向け、大相撲殺法の全開を予告した。12.31「Dynamite!!」(大阪ドーム)で、初の総合格闘技戦に臨む曙が20日(現地19日)、「相撲技とK−1の打撃でいくしかない」と、ホイス撃破に意欲。時間無制限要求が予想されるホイス陣営に「1分30ラウンドにしてほしい」とけん制し、相撲ばりの短期決戦を想定した。

曙の総合デビュー戦にいきなり対グレイシー異種格闘技戦をマッチメークしたK−1谷川貞治プロデューサーは、同試合を「メーンイベント(候補)のひとつ」と明言。魔裟斗vsKIDと並ぶダブルメーンイベントとなる可能性を示唆した。

さっそく話題を振りまいているが、果たして世間が乗ってくるかどうか。大晦日からの5連戦で、可能性すら見せることが出来ずに、曙=笑いの対象としての刷り込みを一般大衆に植え付けることに成功した今となっては、事前情報として

「今まで審判に怒られて止められていたことが、すべてできる」――K−1で巨体を持て余していた曙が“何でもあり”の総合格闘技戦に向け、気持ちよさそうに四股を伸ばして踏んだ。K―1ルールでは、5戦全敗。得意とする突き押しや右四つも、プッシング、つかみとして反則を取られ、ストレスが溜まる一方だった。しかし、総合では、相撲技のほとんどが使用可能。禁じ手さえも武器になる。

みたいなことを言われても、オチに向けた前フリにしか思えない。
試合展開を予想すれば、いつものように相手のフットワークに着いていけない曙さんが緩慢な鬼ごっこを数分間続けた後、素早くサイドに回り込まれつつ足へのタックルでバランスを崩し、倒れたらもはや一人で起きることも出来ないままパンチをもらい続け、見かねたレフェリーが止める、といった感じになるのでは。さすがに体が規格外なので、チョーク以外で一本取るのは難しそう。
以前にも書いたかもしれないが、「倒れないこと」を練習している相撲取りは倒されない、という幻想があったが、実際は「狭い土俵の中で」「相手が倒れるより先には」倒されない、という前提条件が付く。曙なんかは現役時代でも前のめりにバターっと倒れるのが負けパターンだったし、体重も減っていないようなのでバランスがいいとは思えない。横や後ろに回られて足をすくわれたらあっさり倒れるのではないだろうか。曙が勝つとしたら、倒そうとして足に組み付いてきたところを武蔵にやったパンチ連打(後頭部だと反則だが)でKOするくらいか。