格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★12/14代々木大会セミ&メイン&総評

もう一度ビデオを見返してから書きたかったが、1週間も開くのはさすがに気が引けるので、やっつけになるけど。
シールズvs菊地
1,2R、ポジションを許すシールズだが、いつの間にか脱出していいところを奪い返す。美濃輪のつまんないバージョンのような戦法。ここまで自分の印象では内容は圧倒的に菊地有利だがポイント的にはイーブン。3R、序盤からテイクダウンで上を奪ったシールズが優位に立ち、リック・フレアーのようなタイトロープ防衛か、と思われたが、残り1分、ブレイクがかかると、菊地が怒濤のラッシュ。最後に取っておいた力の差が出た。ポイントは29〜27までまちまちだったけど(自分的には30−29が妥当かなと言う気がしたが)、文句なしの王座交代劇。アンデウソン、マッハに続いて(事実上)中尾も去った修斗ミドル級だが、日本人王者誕生で活気を呼び戻せるか。池本を下し、中尾といい勝負をした青木もやってくることだし。盛り上がりは王者次第。
シャオリンvs川尻
BJが84kgまでウェイトを上げた現在、もっとも70kg級の世界最強に近かったのがシャオリン。川尻が勝つにしても、これほど一方的になるとは思わなかった。修斗での次戦はハンセンvs宇野で挑戦者決定戦をやり、勝者との防衛戦にするのが一番だろう。
この試合に関連しつつイベントの総評に入るが、今回、宇野・パルバーが欠場するというマイナスポイントはあったにせよ、後楽園メインクラスのカードを複数組んだのだから、ホールの2倍程度のキャパの代々木第2は満員になるものだと思っていた。しかし、実際は6割、ホールが満員になる程度の入りだったらしい。平日であることも影響したのだろうが、結局、見に来たのはコアな修斗ファンだけで、修斗以外のファンを呼び込めなかったのが原因だろう。メインで王座に挑戦した川尻も、3月に宇野と引き分けて以来、9月に金魚相手の前哨戦を行うのみで、修斗ファン以外にまで届くほどの盛り上がりがなかった。試合内容は十分なクオリティを保っているのだから、今後ビッグマッチを行うなら、日頃修斗を見に来ないファンにも届くようなマッチメークが必要だろう。女子の試合を除けば、全試合ランキングと実績に基づいた人選ではあったが、興行としてはその点が欠けていた(それを担うはずだった宇野の欠場は痛かった)。
川尻にしても、宇野orハンセンに勝ってしまったら、もう修斗で戦うべき相手はいなくなってしまう。武士道進出で名を挙げて修斗に帰還するというのもいいが、それより修斗が川尻と見合う相手を連れてきて欲しい。五味や元気は契約やギャラの面で無理だろうが、三島くらいならなんとかならないか?現在ノーランカーの三島だが、世間的な知名度的では川尻より上で、美味しいカードのはず。定期参戦となると難しいが、修斗王者とワンマッチで対戦できるなら呼ぶことも可能だと思うのだが。
もっとも今の川尻はどう見ても名前よりも実力が上で、相手にとってリスクが大きすぎるので、一度は外で結果を出し、名前を挙げる必要があるかもしれないが。