格闘技徒然草

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★我が儘を通す男たち

PRIDE29でのハイアンvs中村戦が正式に消滅。

会見に出席した榊原社長によれば、昨年の大晦日前に安生洋二(フリー)戦前に、ハイアンと2試合を契約。安生戦後には中村との試合を承諾する返事を受けたものの、1月下旬になってもハイアンが契約をサインをせず、ヘンゾ・グレイシーを含め交渉を続けたものの、ハイアンは練習も積んでおらず「絶対に試合はしたくない」と、拒否し続けたという。
 急遽、試合が飛んだ形の中村だが「練習をやってきたんで、試合がしたい」と『PRIDE.29』への出場を要請。現在、中村は出場の方向で対戦相手を交渉中とのこと。

「最終調整中・決定は時間の問題」と発表されていたハイアンvs中村だが、大晦日のマイク通り、ハイアンには最初からやる気がなかった模様。それでいい。グレイシーの名を利用することで築きあげてきたのがPRIDEの歴史。それを安売りする必要は全くない。いざとなったら「K-1に移籍します」という脅しも使えるし。ハイアンは、次は吉田か桜庭の試合後にリングに上がって対戦要求をすればいい。中村もやらせてもらえたことだし文句は言えないだろう。
補足・バウトレビュー(http://www.boutreview.com/data/news/050220pride29.html)によれば、ハイアンvs中村戦は中止ではなく延期とのこと。
そしてハイアンvs中村戦の埋め合わせに?田村のPRIDE29出場が決定。

PRIDEを主宰するDSEは10日、都内事務所で会見を開き、PRIDE29(2月20日・さいたまスーパーアリーナ)の追加カードとして田村潔司vsアリエフ・マックモド戦を発表した。
 田村の対戦相手となるアリエフ・マックモドアゼルバイジャン出身の34歳。アゼルバイジャン国内においてレスリング・フリースタイル68キロ級チャンピオンに過去2度輝くという実績を誇る。総合格闘技は今回のPRIDE29が初戦となるが、現在は柔術のトレーニングを積みPRIDEデビュー戦に備えているという。

一応、FILAからの刺客第一弾なのか?しかし発表されたデータでは国際的な実績はなく、アゼルバイジャン国内の王者になったのみ・しかも68kg級・しかも総合デビュー戦。現在は87kgあるらしいが、だったら王者になったのはいつのことなのだという話だ。まあメインの食材が田村で、マックモドは刺身のツマということか。おそらくハイアンvs中村が流れたのを受けて急遽交渉したのだろう。10日程度の準備期間でミドル級の強豪とやれというのは無理な話だから、このマッチメークは仕方がない。
それにしても、田村は総合より自身がプロデュースするUスタイルの普及を重視しているので、突然の出場に驚いた。これは田村が再び総合のリングを中心に活動しようという意思の表れ・・・ではなく、試合後のマイクでUスタイルの宣伝をするために出てきたのだろう。今から総合に専念するとか、桜庭と戦うとか言うなら、去年の大晦日の辞典で桜庭戦を断っていないだろう。
DSEとしては、田村見たさに1000人くらい(Uスタイルに、田村を見るためだけに来るような客の人数)はチケットを買うだろうという期待と、無理矢理ミドル級GPへの出場を煽って田村の外堀を埋めようとする作戦か。田村の考えが変わっていなければ、いくら煽られても動かないと思うが。
しかし正直、DSEが田村をここまで賓客待遇する理由がわからない。