格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★PRIDEの放映権ビジネス

榊原社長の早稲田オープンカレッジ特別講座で、放映権ビジネスについて語っていたとのこと。なかなか興味深かったので紹介。

8月GP決勝のPPV購入件数はおよそ7万件で、価格は平均3000円くらいなので売り上げは
約2億1千万円。そのうちの70%くらいがDSEに入ってくるので、収入は1億4千万円くらい。
この大会の地上波は2日後夜7時から放送したが、その時の放映権料は約1億円。

現在、放映権料が1億円のスポーツコンテンツは格闘技をのぞけば野球とサッカー日本代表の試合くらい。
巨人戦はそれでいて6〜7%くらいしかとらないのだから、フジとしてはPRIDEで
13〜14%とれれば十分満足ということだ。

ちなみに当日放送にすると放映権料はだいたい倍になるが、当然PPVのバイは落ちる。
2ndラウンドのPPV件数は値段2100円で4〜5万件だった。

巨人戦はあきらかに不良コンテンツと化しているので、それを基準にするのはどうかと思うが・・・(6〜7%というのは落ち込んだ時の数字で、年間平均では10%くらいだし)。やはり13〜14%は最低限をクリアしてはいても「十分満足」の数字ではないのでは。
で、当日放送にすれば放映権料が倍になり視聴率も当然上がる(ただ、その分要求される視聴率も上がるだろうが)。それで売り上げはと言うと、

決勝・・・PPV1億4000万+地上波1億=2億4000万
2nd・・PPV6000万+地上波2億=2億6000万

ということで、あまり変わらない。ただ、決勝大会のPPVは3000円に値上げされている。売り上げが変わらないのなら、値段据え置きで当日中継にしてくれた方がマニアにとっては嬉しいだろう。地上波では全試合ノーカットというわけにはいかず、どっちにしろPPVを購入するのだから、値段が安い方がいい。「地上波よりライブ重視」にするなら、PPV値上げはしないで欲しいところ。