格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★第1試合 中村和裕vs近藤有己

両選手入場。中村の背中広告は薄すぎて良くわからない。近藤86.8kg。中村92.9kg。
中村がテイクダウンしインサイドから立って強いパンチを打ち落とす展開。近藤脱出できず。一方的だったが、1R残り2分、近藤にイエローでブレイク。スタンドとなり、近藤の左ハイが中村のこめかみにヒット。効いた中村は倒れてガード。上から近藤がパンチを落とすが、しばらく下でダメージを回復すると立ち上がりスタンドでの打撃戦。ゴング。
2R、中村は打撃からテイクダウン狙い主体となるが、近藤に読まれ切られる場面が多くなる。近藤はグラウンドには付き合わず離れる。スタンドでは近藤がプレッシャーをかけるが、強い打撃が入るのは中村。
3R、近藤はタックルを完全に切る。しかし下の中村を攻め崩せず。終盤、タックルを切ってサイドに。そしてマウント。パンチを入れると中村は俯せに。バックマウントからチョークを狙う近藤。中村は反転して上を取る。近藤、すかさず抜ける。がぶると中村のガードへ。パスした近藤、サイドから膝を打つ。ゴング。
終盤は中村もスタミナ切れしたか、完全に近藤ペース。しかし、全体的に手数が足りなかったし、決定的な一打がなかった。
判定3-0で中村。
ドローがあるなら完全にドローの内容。若干、客席から「えー」というような声もあったが、逆の裁定が出ていても同じだったろう。近藤はあまり効いたそぶりを見ていなかったが、強い打撃を当てていたのは中村だったし。フルマークではあったが、去年のダンヘン戦に比べればしょうがない判定だと思う。それでも、終わった瞬間は近藤の勝ちだと思ったが・・・。
近藤はテイクダウンを警戒しすぎたか。終盤は完全にペースを握っていたのだが。近藤の強さは十分見せたと思う。最悪、完全に押さえ込まれて何も出来なかった1Rの展開がずっと続くと思ったのだが、終盤挽回した。近藤の評価が下がる内容ではなかったと思う。
それでも結果は負け。1R、ハイが効いた中村に畳みかけられなかったこと。寝ころんだ中村相手に効果的な攻めができなかったこと。手数が少なすぎたこと。反省ポイントは多い。けれど・・・。もったいなさすぎる。何かが足りないのだろうか。とりあえず、ベストの階級でやって欲しい。
中村はパワー・体格で上回る近藤相手に終盤まったくペースを取ることが出来なかったことで評価は下がった。テイクダウンをもうちょっと磨かないと、世界レベルでは通用しないだろう。打撃ではやはり近藤と互角に渡り合い、有効打では上回っていたが、終盤ちょっと逃げすぎたのが印象が悪い。