格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★11/8修斗代々木大会

ESPN観戦。大分過ぎているので簡単に。
ランバー・ソムデートM16(2Rドクターストップ)菅原雅顕×
本当に「同階級で相手がいなくなった」ランバー。階級上をも食う。良くいる「グラウンド拒否で立って戦うストライカー」ではなく、倒されても下から十分渡り合えるのが強み(その分簡単に倒されていたきらいもあったが)。2Rは自分からテイクダウンで倒していった。バンタムでどこまで行けるか。
×BJ(判定3-0)エドゥアルド・ダンタス○
「チャンピオン 階級上げたら ただの人」。ダンタスはいい選手だったがまだ18歳で身体もヒョロいし試合慣れもしていなかった。普通に体格負け。リーチも同階級なら無いような差だったし。階級の壁は越えられなかった。今後も挑戦するなら完全にフェザーに転向するくらいじゃないとつらい。
×ヨアキム・ハンセン(判定2-0)光岡映二光岡、修斗デビュー戦で世界ランカーを食う。2Rのキャッチのみの差だったので完勝ではないが。青木に何も出来ず一本負けしたことで若干ステータスが落ちていたハンセン相手とはいえ、ビッグネーム相手の勝利は大きい。
慧舟會勢で田代トレーナーにボクシングを習っている選手が何人かいるらしく光岡にも着いていた。
×アントニオ・カルバーリョ(3R1分58秒、TKO)高谷裕之
やや身体が大きいカルバーリョが、打撃でも先日SBで判定勝ちした実力を見せつけ互角以上に渡り合う。少しやばい雰囲気がしてきた2R後半に高谷の右フック炸裂。ぐにゃっと崩れるカルバーリョ。ゴングに救われるが、2RにラッシュをかけてTKO勝ち。
やはり高谷のベストは65kgか。HERO'Sが軽量級の階級設定を63kgにしてしまうと、高谷をはじめ多くの選手が参戦できなくなるが。KIDにしたらベストは60kgだから、これでも3kgのハンデをやってる感じなんだろうけど。高谷は今後の目標については口をつぐんだが、元同門で現在も練習仲間の田村が王者だからか。環太平洋を狙っても面白いし、WECやDEEP(政治的に難しいか)のフェザー級タイトルを狙っても面白そう。
中蔵隆志(判定3-0)遠藤雄介×
初っぱなにフラッシュダウンを奪って精神的に優位に立ったのが大きかった。後はグラウンドに引き込み、ポジションを奪って危なげなく勝利。ここまでの差はないと思ったが。
×戸井田カツヤ(判定0-3)リオン武
典型的な寝技vs立ち技の試合。最初にリオンがダウンを奪うが、2Rにはトイカツがグラウンドに持ち込み盛り上げる。こうなると総合ファンとしてグラウンドで極めて勝ってほしいと思ってしまうが、最後まで極めの体勢には入られず。リオンにとってはヒヤリとする場面もなかっただろう。
トイカツのルールに対する不満はわからなくもないが、立って戦う方が有利といっても、グラウンドがやりたければシャークみたいにテイクダウンしてコントロールすればいいわけで。グラウンドから逃げてると不満をいう選手は単にレスリング力の無さを棚に上げてるだけでは。まあトイカツは判定に文句をつけてるわけじゃなくて、そういう判定なら一本で勝つと言っているだけだからいいのだが。ルールで言えば、修斗はダウンがある分他の競技よりは打撃が不利(ダウンを奪っても攻めが中断されてしまう、とどめを刺せない)という事情もあるから、他団体に比べて打撃寄りのジャッジでもバランスは取れていると思う。
判定が多かったが、持ち味を発揮した試合が多く面白かった。