http://news.livedoor.com/article/detail/3531728/
噂でなく、公式発表としてビッグニュースが飛び込んできた。2月28日（木・現地時間）、ロサンゼルスに本部を置くプロエリートIncより、エリート・エクストリーム・コンバット（EXC）が、全米地上波3大ネットの一つCBSでライブ中継されることが正式発表された。
MMA待望の全米地上波中継を達成したのは、業界トップのUFCではなく、２番手のエリートXC。MMA全体としてみたら、UFCの中継が決まるよりはプラスだろう。UFCにとってはこの中継が成功すると、対抗組織の強化で苦しくなる一方、ライバル局からUFCへの中継オファーにつながるかも知れず、複雑だろう。
ダナは地上波中継を「MMAを次のレベルに引き上げる」と言っていたが、エリートXCの地上波中継決定がMMA全体に与える影響は必ずしもプラスとは限らない。CBSでの中継はキンボ・スライスがメインで扱われるようだが、キンボのメッキは簡単に剥がれそうだし、喧嘩屋のイメージが強い（というよりそのもの）のキンボが大味に殴り倒す試合をThis is MMAとして流されると、MMAの暴力性やフリークショー的な面が批判されるおそれがある。その辺はCBSの手腕に期待するしかない。
先のことはともかく、これでエリートXCが勢いづくことは間違いなく、UFCとは選手の獲得競争が激化しそう。そうなると、これまで隙間を狙って外国人を使ってきた日本市場にも影響は出てくるだろう。戦極はジョシュも単発契約らしいし、ジョシュがアメリカではなく日本を戦場に選んだのはUFCとの確執が原因だったわけで、エリートXCなら問題はない。こうなった以上UFCも態度を軟化させるかもしれない。まあエリートは玄人童貞のキンボにあまり強い相手を当てるわけにはいかないから、ヘビー級ではそれほど強い選手を集めることはないかもしれないが。
一方、エリート契約下のエディ・アルバレスがDREAMライト級GPに参戦するという情報が（ＧＡＭＥ ＡＮＤ ＭＭＡさんより）。
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-1040.html
いきなりジダが相手というのはもったいないが豪華。これがどの程度の協力体制で行われたのかはわからないが、日本のイベントとしては、まだファイトマネーの額が低いライト級なら世界市場に対抗できる。DREAMも、ヘビー級ではK-1との兼ね合いでギャラを上げられないというHERO'S時代からの弱点があるだろうし、ほとんど崩壊しているヘビー〜ライトヘビーあたりの階級は捨てて、バーターで軽量級の選手を回してもらう方がいいかもしれない。
