格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC89

マーカス・デイビスvsポール・ケリー

デイビスはプロボクシングで17勝1敗2分の成績を残して総合に転向した選手。もう35歳で、前回マイク・スウィックに負けるまではUFC6連勝していたが、それでもタイトルに絡むことは出来なかった。打撃戦で優位に立ち、ケリーが飛び込むようなタックルでテイクダウンするもフロントチョークに捕らえて一本勝ち。

ソクジュvsルイス・カーニ

リングアナはアメリカ風に「ルイス・ケイン」とコールしていたが、WOWOWではカーニと呼ばれている(ブラジル読み?)。1Rはパワフルな打撃で攻め込んでいたソクジュだが、2Rに入ると金網を背にする展開が多くなる。ミドルやローを入れるが、金網際でパンチをもらってダウン。追い打ちのパウンドをもらってTKO負け。右膝をテーピングでガチガチに固めていて、コンディションも悪かったのかもしれないが、かつてのソクジュ幻想はすっかりなくなってしまった。次で負けたらリストラもあり得る。

ブランドン・ベラvsキース・ジャーディン

グリフィン・リデルら大物を倒しているジャーディンだが、今ひとつ強さが伝わってこない。1Rにはダウンの取り合いという派手な攻防も見られたが、以後は退屈な打撃戦になってしまい、スプリットでジャーディンの勝ち。ベラも次の試合で負けたらリストラされそう。層の厚いライトヘビーより、本来のヘビー級に戻った方がいいと思う。

マイケル・ビスピンvsクリス・レーベン

地元の大声援にプレッシャーを感じているのか、やや守勢に回ってしまうビスピン。逆にレーベンはどんどん前に出てプレッシャーをかけていく。でもビスピンは下がりながらもカウンターを入れて確実にポイントを稼ぐ。それでもレーベンの勢いは衰えない。顔も傷だらけで、けっこうクリーンヒットをもらってもいるが打たれ強いレーベン。ノーガードで向かっていく。結局判定で負けたが、素直に相手を讃えるナイスガイ。ビスピンは勝ちはしたものの、内容には満足してないだろう。
試合はここ最近のUFCではハズレの内容だったのが残念だったが、番組の造りは以前と同じで安心して見られた。PPVに乗らない日本のファン向けのカードを放送してくれるのもありがたい。