格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC90

11時スタートです。WOWOWで視聴する方はネタバレに注意。WOWOWは夜0時20分開始なのでちょっと辛い。来月のUFC91は23時50分開始。せめて11時開始にして欲しいところ。

ショーン・シャークvsタイソン・グリフィン

前王者シャークは35歳。タイグリはまだ24歳。11歳差対決。
金網に押し込んだシャークがテイクダウン。バックにつく。タイグリはおんぶしたまま逆側の金網まで歩き、シャークを前に落とす。スタンドで再開。パンチの打ち合いからタックルに入るシャーク。タイグリは堪えたものの、また金網まで押し込まれて足を掬われて倒される。が、ケージに寄りかかって立つ。諦めて離れるシャーク。テイクダウンに苦労している。タイグリはパンチ・ローを入れる。シャークも打ち合いに応じる。打撃ではやはりグリフィン。なんとグリフィンがタックル。当然のごとく切られる。がぶりからバックに回るシャーク。タイソンはそのまま立ち上がってはずす。激しい打撃戦。両者の強烈なパンチが交錯する。ホーン。1Rはかなり微妙だが、テイクダウンした分だけシャークか?
押し込んでテイクダウンしたものの、押さえ込ませないグリフィン。シャークは諦めて離れる。シャークの左フックがヒットし、ちょっとぐらつくグリフィン。激しい打撃戦に場内がヒートアップ。タイグリ、ちょっと動きが落ちた。スタミナが切れたか?残り1分。タイグリのワンツーが入る。ややガードを下げる場面が目立つタイグリ。ホーン。
まるでMAXのような打撃戦。シャークは時々テイクダウンを狙いながらも、タイグリと互角に打ち合っている。このラウンドも微妙だがややシャーク?
後がないグリフィンが猛攻。が、1分ほどで止まる。シャークは前蹴りやテンカオを織り交ぜてきた。ほぼ互角の打ち合い。最後まで両者引かずに打ち合う。試合終了。このラウンドも微妙。グリフィンはランニングして余力をアピール。
3者シャーク。1人は30-27、あとは29-28。ハイレベルな試合だった。最後まで動きが落ちないシャークは凄い。

ファブリシオ・ヴェウドゥムvsジュニオール・ドス・サントス

ブラジリアン対決。サントスも24歳。ごって若手やん。スバーンが見に来ている。
一回り大きいヴェウドゥム。腹回りはややゆるめ。サントスはグッドシェイプ。軽快に打撃を打ち込んでいく。サントスのアッパーカットが体をかがめたヴェウドゥムの顔面にクリーンヒットし、ヴェウドゥムが俯せにダウン。追い打ちのパウンドでストップ。
ニューヒーロー誕生か。コーチのノゲイラがサントスを祝福する。ヴェウドゥムのタイトル挑戦への道は振り出しに。

リッチ・クレメンティvsグレイ・メイナード

前の試合が秒殺で終わったため、時間調整のためスウィングバウトのクレメンティvsメイナードが行われる。メイナードはタイグリに唯一の黒星を付けているフランク・エドガーを唯一破っている選手。エクストリーム・クートゥア所属。総合は5戦5勝無敗(ただし、非公式戦のTUF内マッチでは敗戦あり)。クレメンティZST・HERO'Sでおなじみの選手。UFCではウェルター級でジュカオンには敗れたが、前座で4連勝してPPVマッチ(スウィングバウトだけど)まで上がってきた。
牽制の打撃は出すが打ち合わない両者にブーイングが。組み付いてスラムでテイクダウンするメイナード。ハーフ。脇腹にパンチ。クレメンティは巧く距離を潰してパウンドを防ぐ。終盤にメイナードがパウンド連打するがホーン。
ダブルレッグから担ぎ上げてテイクダウンするメイナード。ハーフからうまく足を使ってスイープしながら立つクレメンティだが、また倒される。ガード。下になるクレメンティだが、腕を脇に挟んでロックしたりして、パウンドを打たせない。老獪。メイナードはハーフからクレメンティのクビを抱えてギロチン気味に固める。動きがない展開にブーイングが発生。ガードに戻ると、上からパウンドを落とすメイナード。ホーン。またブーイング。
ここまで完全にメイナードが取っているが、どうにも攻めきれない。45戦のキャリアを誇るクレメンティに巧く攻めを潰されている。しかしクレメンティもこのままだと勝ちはないが。
また豪快なテイクダウンを決めるメイナード。クレメンティはまたハーフ。首を脇に抱えてギロチンを狙うメイナードだが、外したクレメンティは下からキムラ狙い。これも外れた。ハーフで苦労していたクレメンティだが、足を抜いてパス成功。しかしまた足を絡めるクレメンティ。そのまま足に絡みつき、亀に。バックに回るメイナード。立たれるがまた倒す。金網際でクレメンティが投げてポジションを入れ替える。この試合始めて上に。バックに回ってチョークを狙おうとするが、前に落とされてまた下になってしまう。細かいパウンドを入れるメイナード。試合終了。
判定3-0でメイナード。メイナードが完全に実力は上回っているのだが、クレメンティのいぶし銀のディフェンステクニックを前に攻めあぐねてしまった。この辺はキャリア45戦とキャリア6戦の差が出た。内容はメイナードの完勝だが。
メインのアンデウソンvsコーテの視聴者予想は68%-32%と圧倒的にアンデウソン有利。

アゴ・アウベスvsジョシュ・コスチェック

アウベスのジャブが入って膝をつくコス。追い打ちにかかるアウベスに、足にしがみついてなんとか凌いだコス。離れる。アウベスがプレッシャーをかけていくが、コスも打ち返していく。金網に詰めてタックル。アウベスは堪えて脱出。またスタンドへ。アウベスの強烈なロー。ホーン。1Rはアウベス。
ローを多めに入れていくアウベス。コスは金網に押し込んで四つになるが、引きはがされる。ロー・ミドル、スーパーマンパンチを入れるアウベス。コスがシングルレッグに入るが、金網に寄りかかって倒れるのを防ぐアウベス。クリンチのままホーン。
このラウンドは互角。ローが入ったアウベスのラウンドか?Sherdogのジャッジも割れてる。
テイクダウンを狙いに来たコスだが、アウベスは顔面に膝をたたき込んでパンチのラッシュ。ふらつきながらも距離を取って逃れるコス。またタックルに行くが倒せない。後がないコスはジャブから突破口を開こうとするが、アウベスの強烈なローで体が流れる。前に出ていくコスにアッパーのカウンター。アウベスのスーパーマンパンチが入ったところでホーンが鳴るが、聞こえなかったアウベスはテイクダウンに行って止められる。
判定3-0でアウベス。一人は29-28だったが危なげない完勝。最後にやや安全運転でペースを落としたところが物足りない。これで次期ウェルター級挑戦者に内定はしたが、試合が実現するのはいつのことか。

アンデウソン・シウバvsパトリック・コーテ

不人気とも言われたアンデウソンだが、さすがに実力が認知されてきたのか、なかなかの歓声が飛ぶ。
遠い間合いでローを入れるコーテ。シウバは左右にステップを踏んで距離を取る。ちょっとやりにくそう?早速ブーイングが飛ぶ。距離をジリジリ詰めていくコーテ。アンデウソンはオーソドックスにスイッチ。またサウスポーに戻す。いつになく身長なアンデウソン。アンデウソンは様子を見ている。コーテの攻撃。パンチが入ったか?ちょっと体が左右に揺れるアンデウソン。すぐに逆襲。飛び膝を入れる。ステップで間合いを外すアンデウソン。逃げているようにも見える。さかんにスイッチする両者。ホーン。アンデウソンはぺこりと一礼。1Rは手数でコーテか(Sherdogだと3者コーテ。手数よりクリーンヒットを取ったか)。いつもと違うアンデウソン。余裕なのか?
2R開始とともに前に出てきたアンデウソン。フライングダブルキックから組み付いてテイクダウン狙い。コーテにはがされる。しかしすぐ距離を詰めていくアンデウソン。長い足でのロー・ハイ。コーテがタックルに来るのを察知して、闘牛士のように体を入れ替えて倒す。コーテのガード。ガードからの仕掛けに手を焼いたアンデウソンは離れてスタンドを要求。立つ時に手を貸そうとしたアンデウソンだっが、コーテは拒否して自分で立つ。手をゆらゆら動かして挑発するアンデウソン。コーテはすっかり入って来れなくなった。タックルに行くが切られる。またタックル。アンデウソンは金網を使って堪え、四つからボディに膝を入れる。ホーン。
動きが軽くなったアンデウソン。このラウンドは確実にポイントを稼いだが、UFCでは初めての3R目に突入。
コーテはまだまだ元気だが、アンデウソンはどうか。ステップを踏んでいたコーテが足をくじいたか?突然倒れる。レフェリーが止めた。ええ〜〜。
前後にステップしていた時に、右足でステップインしようとして、突然足を痛がって倒れてしまった。あの痛がり方だと脱臼や腱の断裂かもしれない。膝が抜けたのか?すっかり白けてしまう観客。しょうがないか・・・。
にこりともしないアンデウソン。そりゃそうか。これから本領を発揮しようという時だったのに。インタビュー後、四方に礼をして謝罪するアンデウソン。アンデウソンは全然悪くないけど。
コーテもショボーンとして謝罪のコメント。

ターレス・レイテスvsドリュー・マックフィールズ

前座試合の中継。ミドル級。レイテスは4連勝中。前回はマーコートの反則自滅で勝ちを拾った。
パンチでややぐらついたレイテスだが、すぐに組み付いてテイクダウン。パスしてバックにつく。チョーク狙い。チョークが入った。あっさりタップアウト。

総評

全試合結果はこちら。
http://news.livedoor.com/article/detail/3873747/
とにかくメインが残念。結果は見えていただけに、アンデウソンの豪快な勝利に期待していたのに。サントスはヘビーにしてはまだちょっと体が細い。活きがいいヘビー級選手が出てきたが、グラウンドなど未知数の所も多いので、もう1試合見てみないとわからない。シャークは相変わらず地味強。ペンさえいなければ安定王者になれている実力者なのだが、この内容だとペンへのリベンジは難しいと思う。