格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC115予想と展望

2ヶ月続けてのカナダ大会。カナダに支社も作り、チケットの売り上げもアメリカ以上で盛り上がっている。ただし、今回のカードはちょっと弱め。
全カードはこちら。
http://www.ufcjapan.jp/card.php?belong=1&eid=00034
メインはTUFコーチ対決のチャック・リデルvsリッチ・フランクリン。毎度のことだが、日本では最新のTUFが放送されていないため、コーチ対決の盛り上がりがピンと来ない。もっとも、今回はコーチのティトがシーズン終盤になって手術のため降板してリッチに変更になっているので、北米の視聴者にとっても通常のTUFコーチ対決よりは盛り上がらないかもしれない。
リデルはもう40歳。ランペイジにベルトを奪われてからはヴァンダレイに勝っただけで1勝4敗と大きく負け越している。最近のエヴァンス戦・ショーグン戦ではKOで敗れていて、打たれ弱さも見せてしまっている。
相手のリッチは、アンデウソンに連敗して以後階級をライトヘビーに上げて連勝したが、なぜかトップ選手と絡めず、便利屋的に階級下の選手との契約体重マッチを組まれている。最近はヴァンダレイに判定勝ちした後、UFC復帰戦のビクトーに1RKO負け。今回もティトの代役という便利屋的ポジション。相手は常にビッグネームだし、咬ませ犬というわけではないのだろうが、あまり恵まれていないようで気の毒。
勝てば次はフォレスト・グリフィン戦が内定している。年齢的(35歳)にもタイトルに挑戦するまでには1試合も落とせない。
リデルは打たれ弱くなっているとはいえ、打撃勝負は変えないだろう。リッチが打ち勝って引導を渡すと予想。リッチ判定勝ち。
セミではミルコが3月のオーストラリア大会以来の出場。3月は相手の変更で、直前に試合が決まった地元の階級下の選手と対戦して普通に勝利しているが、復活というほどの快勝ではなかった。
今回の相手パット・バリーはミルコと同じくK-1出身ファイター。最近はむしろ打撃系ファイアー相手に苦戦しているミルコにとってはかなり嫌な試合。総合のキャリアわずか6戦のバリー相手ならグラウンド勝負が有効かもしれない。ただ、これまでミルコがグラウンドに持ち込むパターンは相手のタックルを潰してというのがほとんどで、自分からテイクダウンに行くのはあまり見たことがない(武士道での金原戦くらいか)。ミルコがグラウンド勝負にいく場合、テイクダウンスキルがどの程度かが勝負のポイントになる。期待込みで、ミルコがテイクダウンからのパウンド&肘でTKO勝ちと予想。
計量ではミルコ106kgに対しバリー112kg。身長・リーチはミルコが上だが、今となってはミルコの106kgというのはヘビー級では小柄。
他には、前回UFC初参戦でドス・サントス相手にいいところなくKO負けしたアイブルと元IFLトップ選手ロズウェルの試合や、最後のWECウェルター級王者コンディットvs地元カナダで10戦無敗の20歳・ローリー・マクドナルドの試合などが注目カード。
前回同様、午前10時より前座2試合がオフィシャルで無料視聴可能。無料中継のカードはライト級トップの一角タイソン・グリフィンvs10戦無敗のエヴァン・ダナムと、小見川に勝ったマット・ワイマンvsマッハに負けたTUF6優勝者マック・ダンジグ
明日午前10時より速報します。WOWOW中継は当日午後10時40分より。