格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★SRC13予想と展望。

▼第1試合 SRCライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
川村 亮(パンクラスism/第4代ライトヘビー級キング・オブ・パンクラシスト
VS
入江秀忠(キングダムエルガイツ)

入江も肩書きにはでてないけど、DEEPの非公式ヘビー級王者。川村が第1試合なのは、「相手が入江だから」「第1試合で会場を盛り上げるため」という理由もあるだろうけど、連敗で評価が落ちているからというのももちろんある。ここ数年の川村の試合の中ではもっとも楽な相手なので、KOで勝つのは義務だろう。
川村KO勝ち。

▼第2試合 SRCフェザー級ワンマッチ 5分3R
臼田育男(木口道場
VS
チェ・ドゥホ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)

最近、SRCは韓国人枠が出来ている。ローカルイベントに出ていて、しかもそれほど実績を残しているわけでもない選手が必ず一人は出てくる。そしてほとんど勝った試しが無い。最近韓国人で勝ったのは、今はWECに行ってしまった“コリアンゾンビ”ジョン・チャンソンくらい。しかも今回は韓国人枠が3名に拡大されている。
このドゥホも、2週間前のDEEP大阪大会に出て負けている選手。直前の代役選手だし、まだ19歳ということを考えれば将来性はあるのかもしれないが、本戦に出すのはちょっと厳しいのでは。
戦極G!杯優勝で本戦出場を勝ち取ったレスリングエリートの臼田だが、もう30歳。このレベルで足踏みはしていられない。臼田がKO勝ち。

▼第3試合 SRCフェザー級ワンマッチ 5分3R
大澤茂樹(SRC育成選手)
VS
戸井田カツヤ和術慧舟會トイカツ道場)

Bodogのオッズ(https://sports.bodog.com/sports-betting/mixed-martial-arts.jsp)だと、現在大澤1.2倍、トイカツ4.25倍で一番差がついている(しかしBodogだと6/21のイベントになっているが……)。トイカツなめられすぎ。たしかに、修斗やケージフォースなどのローカルイベントでも2番手グループで、メジャーに出てくるにはちょっと実績が足りないかもしれないが、実際のところ大澤もまだそのくらいの実力しかない。
「若さ・身体能力・レスリングテクニック」で上回る大澤に対し、「キャリア・グラウンドテクニック」で上回るトイカツというわかりやすい対比の試合。打撃で大澤が上回れるかどうかがポイント。ここで打ち負けるようだと、トイカツはグラウンドに持ち込みたくてもテイクダウン出来ずにジリ貧になる。逆にトイカツが打撃で互角以上に戦えれば、大澤がテイクダウンしてきても、トイカツの寝技の前にディフェンスするのが精一杯になるだろう。
打撃では大澤が上回ると見て大澤の判定勝ち。

▼第4試合 SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 1回戦 5分3R
和田拓也SKアブソリュート/第4代ウェルター級キング・オブ・パンクラス
VS
イ・ジェソン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE

韓国人枠その2。ジェソンはイケメンファイターという触れ込みで瀧本と対戦し「俺、この試合に勝ったら、彼女にプロポーズするんだ……」と言っていたが、特にいいところもなく判定負けした選手。その後彼女とはどうなったんだろうか。光岡の次くらいに気になる。瀧本戦の後は試合をしていない。
順当に行けばメジャー初登場のワダタクがいつもの通り判定勝ちすると思うが、人生最初で最後にして最大のチャンスに固くなったりしないだろうか。固くなるのは試合内容だけにしてもらいたいところ。
追記:前日会見のコメントより。

今日のメンバーを見ても、やっぱり僕が一番カッコイイので、男前らしい勝ち方をしないといけないと思ってます。

ワダタクがナルシストキャラに……。男前らしい勝ち方に期待。

▼第5試合 SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 1回戦 5分3R
中村K太郎和術慧舟會東京本部/ADCC2009世界4位)
VS
オマール・デ・ラ・クルーズ(ベネズエラ/Fight Training Academy)

K太郎はDREAM参戦経験のある日本人選手として初めてSRC登場。UFCでライト級に落とし、DREAMでもライト級戦で1戦1勝しているが、今回は本来の階級に戻しての出場。相手のデ・ラ・クルーズは昨年のベラトールFCウェルター級トーナメント準優勝者。ベラトールFCは今年のトーナメントでもダン・ホーンバックルが負けるなどレベルが高いので、デ・ラ・クルーズも期待できる。今回、一番実力が拮抗しているカードかもしれない。
きわどい勝負になると思うが、K太郎がしっかりポジションをとっての判定勝ち。

▼第6試合 SRCライト級ワンマッチ 5分3R
真騎士(SRC育成選手)
VS
ホドリゴ・ダム(ブラジル/アライアンスBJJ)

ついに一軍ファイターとの対戦が組まれた真騎士。レスリング技術と身体能力は文句なしだが、打撃はまだ勢いだけという気がする。ダムは打撃もできる黒帯柔術家。真騎士の本当の打撃のレベルが問われる試合になる。テイクダウンはできるかもしれないが、グラウンドではダムに極められてしまうだろう。
期待も込めて、真騎士KO勝ち。

▼第7試合 SRCウェルター級ワンマッチ 5分3R
菊田早苗GRABAKA
VS
Yasubei榎本(スイス/Enomoto Dojo

菊田曰く、グラップリング90勝vs4勝の対戦。総合戦績だと菊田30勝vs榎本5勝になるが。榎本はキックの世界タイトルも持っているが、一方で総合でも4つのタイトルを持っている。5勝しかしてないのに。こうなるとキックのタイトルも怪しくなってくる。試合をしていることは間違いないようだが。
打撃もグラップリングもできる榎本だが、総合ではどちらかというと下から攻めることが多い選手で、スタンドレスリングはあまり強くない様子。菊田は確かにグラウンドでは強いが、ほとんどが上からの攻めで、下から攻めることはほとんどない。その上あまりテイクダウンのパターンもない(四つからの大内刈りくらい)ので、レスリングがある程度強い相手には相当苦戦すると思う。今回、榎本相手ならテイクダウンはできるだろうから、菊田としてはやりやすい相手だろう。一本をとるのは(いつも通り)難しいと思うが。
菊田は初めてのウェルター級。ただ、減量に関してはレスリング出身の福田力から教えられてかなり楽にできるようになっている模様。ウェルター級に落としたのも減量が楽になったからだろう。以前、初めて85kgに落とした時はスタミナ切れを起こしていたが、今回は問題なさそう。
この試合より、菊田の次の目標が気になる。菊田が階級を下げたのは「世界に向けて」と言っていたが、これは逆に「日本国内には目を向けません」ということか?ウェルター級ならADCC4位のK太郎や、同じサナエキクタ病患者のワダタクとの対戦も見てみたいのだが、二人ともトーナメント中なので残念ながら当分実現はない。世界に目を向けると言っても、SRCではそもそも世界レベルの相手はいないし、UFCやSFに上がるのも難しいのでは。
菊田判定勝ち。

▼セミファイナル(第8試合) SRCライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
泉 浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト)
VS
イ・チャンソプ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)

韓国人枠その3。チャンソプは総合戦績3勝4敗。戦闘竜に勝っているのがちょっと怖いが、さすがにここは泉がきっちり勝つだろう。
泉KO勝ち。

▼メインイベント(第9試合) SRCフェザー級チャンピオンシップ 5分5R
金原正徳パラエストラ八王子/チームZST/王者)
VS
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/挑戦者)

小見川とKIDに完勝している金原だが、なぜかまだフェザー級日本人最強のイメージが無い。日沖戦が完敗だったからか。しかし昨年1年で実力も相当ついてきていると思う。打撃でもグラウンドでもマルロン圧倒的有利は動かないが、簡単にはやられないだろう。
マルロンはパンクラスデビューからまだ3年で、最近出てきたファイターという印象があるが、実はもう33歳。23歳のジョゼ・アルド・22歳のシケリムなど20代前半の選手が多いノヴァ・ウニオンとしてはベテランの部類に入る。つまずいている時間はない。唯一の不安が初の5R戦でのスタミナ。金原はGP準決勝で3R動き続けた上で、決勝でも3R攻め続ける無尽蔵のスタミナがある。予想はマルロンが早いラウンドでのKO勝ちだが、長期戦になると金原がポイントを取って勝つパターンもあるかもしれない。
明日午後3時より速報します。
追記:チョコボール向井社長の手前味噌でサムシング・グレートな前日会見より。
http://gbring.com/sokuho/news/2010_06/0619_src.htm

ファンの皆さん待望のウェルター級GPが開幕します。中量級のGPは他のイベントでも開催されていません。大きな注目をいただけると思います。最高のメンバーが頂点を目指す大激戦になる。見ている人も手に汗を握る、そして呼吸が出来ないようなエキサイティングな試合になるでしょう。

えー。DREAMのウェルター級GPはなかった事に……。