格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DREAM.15予想と展望

アリスターの出場がなくなり、全7試合。失望する向きも多いようだが、正直アリスターの試合にはあまり期待していなかったので、それほどショックはない。アリスターが出るとしても、どうせ直前だし、相手はジェームス・トンプソンクラスになると思っていたので。しかし、当初の予定ではアルロフスキーだったとか。聞いてしまうと期待してしまう。まあ、「具体的な原因については言えないのですが、やむを得ない事情で流れてしまいました」とのことなので、今後組まれるかどうかはわからないが。
宇野が明日DREAM復帰宣言
http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20100709-651213.html

総合格闘家宇野薫(35=フリー)が、約2年2カ月ぶりのDREAM復帰を決断したことが8日、分かった。今年3月まで約1年間、米総合格闘技UFCに参戦していたが、4月に契約が終了。9月に予定されるDREAM16に出場することを決めた。DREAM参戦が08年7月のライト級GP準決勝の青木真也戦以来となる宇野は「(日本に)戻ってきた、のではなくて挑戦するという気持ちで戦いたい」と、自身の集大成をみせる覚悟を口にした。

DREAM再登場の際にはフェザー級転向が予想される。もともとライト級ではあまり減量せずに出場していた宇野だけに、最後の挑戦は階級を下げての勝負になって欲しい。フェザーは63kgから65kgと60〜61kgに分離予定だが、そうなると選手の振り分けはこんな感じか。

65kg級:小見川、高谷、石田、宇野、宮田、ウィッキー、(松本、ビビアーノ)
61kg級:KID、所、大塚、DJ、(大沢、前田、ウォーレン)

ネームバリュー的には61kg級が上だが、KIDと所の最近苦戦している二人がいなくなってしまったら廃止されそうな心配が。

第1試合 ミドル級
中村和裕 83.0kg
vs
カール・アモーゾ 83.0kg

オープニングで「戦極からの刺客」中村登場。しかし、相手が初物外国人だし、見る側としても外敵として見たらいいのか、新戦力として期待して見たらいいのか微妙。相手のアモーゾがそこそこの実力者だけに、スカ勝ちするのは難しい。ここでKO勝ちできるようなら、今後のミドル級タイトル戦線への期待も高まるのだが。いつもの中村プレスで判定勝ち。

第2試合 フェザー級(65kg契約)
石田光洋 65.0kg
vs
DJ.taiki 65.0kg

本人も言うとおり、塩漬けファイター相手に漬けられるのが負けパターンのDJ。おまけに直前オファーで体格的にも不利な65kg契約と、DJには厳しい条件が揃っている。打撃は強くても一発KOする破壊力がないので、レスラー相手だと厳しい。石田判定勝ち。

第3試合 フェザー級(65kg契約)
小見川道大 64.8kg
vs
ジョン・ヨンサム 64.8kg

ヨンサム、全くわからない選手だけど、この階級で177cmというのはなかなか大きい。柔術家だし、小見川が前回対戦したミカ・ミラー(183cm)と似たタイプか。意外と攻めあぐねるかもしれない。でもさすがに取りこぼしはないと思うので、小見川がパウンドでTKO勝ち。

第4試合 ライトヘビー級
メルヴィン・マヌーフ 90.0kg
vs
水野竜也 92.5kg

おそらく全く減量せずにリミットを下回ってしまっているマヌーフ。K-1では100kg級や無差別級でも戦っているとはいえ、ライトヘビー級挑戦者決定戦に出すのはいかにも間に合わせという感じがする。水野は抑えこんで極めようとしても、マヌーフの驚異の身体能力で逃げられてしまうだろう。意外と打撃が突破口になりそうな気がする。体格でも負けていないので、引かずに打ち合えれば勝機もあると思う。予想はマヌーフのKOだが。

第5試合 ライトヘビー級
ゲガール・ムサシ 93.0kg
vs
ジェイク・オブライエン

若くてパワーもあるレスラーということで、ムサシにとっては嫌なタイプ。モーに塩漬けにされた4月の敗戦からどれだけ成長したかが問われる。モーほどのレスリング力はないだろうから、序盤はテイクダウンされてもムサシが打撃をヒットさせてKOすると思うが。できれば一度もテイクダウンを奪われずに勝って欲しい。

第6試合 ライト級
菊野克紀 70.0kg
vs
J.Z.カルバン 70.0kg

前回の第2試合からセミに抜擢された菊野。それだけの価値がある。メインの青木vs川尻はひとつの終着点となる試合ではあるが、そこで区切りを入れず、すぐ次のストーリーにつなげることができるかどうかは菊野にかかっている。
一方、DREAM以後、まったく元気なところを見ることができないJ.Z.。膝の負傷や、そのせいで試合間隔が開いたのも影響したかもしれないが、かつての強さが鳴りを潜めてしまっている。しかし、菊野戦はJ.Z.にとっても相性はいい。連敗した青木戦・川尻戦は、いずれも打撃を封じられて組み付かれて敗れたが、菊野が相手ならその心配はない。あとは打撃でどちらが上回るか。打たれ強いJ.Z.だが、三日月蹴りは効果的に決まりそう。J.Z.が菊野をどれだけ研究してくるかがポイント。
菊野の勝利に期待したいが、予想はパンチで打ち勝ったJ.Z.のKO勝ち。

第7試合 ライト級
青木真也 70.0kg
vs
川尻達也 70.0kg

ゴン格の格闘家による予想では、多くの選手が「メレンデス戦法」での川尻勝利を予想している。たしかに、テイクダウンでは川尻はメレンデス並の能力を持っている。しかし、だからといって同じことが出来るとは限らない。メレンデス戦での3R、タックルに行った青木は、一度は組み付くことに成功している。ケージなのでクラッチを切られてしまったが、リングならそのまま組み付いてバックに回っていたかもしれない。そして一度バックを奪われると、ラウンド終了のゴングがなるまで脱出はできないだろう。仮にタックルを切って川尻が上になったとしても、上からパウンドを落とせるとは思えない。SFと違い、青木は下から顔面を蹴ることができる。蹴られないよう距離を詰めると、今度は下から三角に捉えられる危険がある。タックルを切った場合は、速やかに離れてスタンドを要求するのでは。ひたすらタックルを切る→スクート→離れてブレイクを繰り返すことができれば判定勝ちもできるかもしれないが、そこまでの心の強さが川尻にあるかどうか。ヒョードルvsファブリシオ、秋山vsリーベンと続いた印象的な三角絞めがここでも炸裂すると予想。川尻が勝つとしたら、タックルにカウンターの膝をヒットさせてダメージを与えた上でのパウンドアウト。
明日は諸事情により、5時半から速報します。レコーダーで追いかけ観戦するので、オープニングVや入退場はスキップして前半戦のうちには追いつく見込み。