格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★Strikeforce「Fedor vs Henderson」予想と展望

<ヘビー級/5分3R>
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)
ダン・ヘンダーソン(米国)

<Strikeforce女子ウェルター級世界選手権/5分5R>
[王者]マルース・クーネン(オランダ)
[挑戦者]ミーシャ・テイト(米国)

<ミドル級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ティム・ケネディ(米国)

ウェルター級/5分3R>
タイロン・ウッドリー(米国)
ポール・デイリー(英国)

ウェルター級/5分3R>
スコット・スミス(米国)
タレック・サフィジーヌ(ベルギー)

<ライト級/5分3R>
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
ボビー・グリーン(米国)

ウェルター級/5分3R>
エドゥアルド・パンプローナ(ブラジル)
テイラー・スティンソン(米国)

<女子ウェルター級/5分3R>
アレクシス・デイビス(カナダ)
ジュリー・ケッズィー(米国)

今回はスカパーPPVなしで日本からは視聴不可。ヒョードルの試合が日本で見られないのは、第2回アフリクション以来か。
今回もヒョードル出場ということで、イベントはM-1グローバルとの共催ということになっている。ヒョードルが出る以外にM-1色は全くないが。M-1グローバルはもう国別対抗戦を行っていないが、イベント自体は地味に続いている。発売中のゴン格では、M-1グローバルのアジア副会長の鶴賀義紀氏(M-1Gジャパンの会長でもあった)のコメントも載っており、日本大会についても言及しているが、M-1Gジャパンに関しては完全にトーンダウンしてしまっている。
メインはヘビー級戦。しかし、計量ではライトヘビー級王者ダンヘンが207ポンド=93.9kgと、減量無しでライトヘビー級リミットぎりぎりのウェイト。ヒョードルは223ポンド=101.kgで、実質体重ハンディキャップマッチ。
あらゆる角度からノレないマッチメーク。ライトヘビー級戦ならタイトルマッチでもノンタイトルでも「ヒョードルの新たな挑戦」ということで受け止められたのだが(が、個人的にはライトヘビーだとヘビー級以上に技術やスピードの差が出て厳しいと思う)。しかも、ダンヘンはライトヘビー級現王者ではあるが、ミドル級タイトル戦では現在ウェルター級のジェイク・シールズに完封負けしている。そんな相手に負けてしまったら、ヒョードルの価値は完全になくなってしまうだろう。皇帝にとってはハイリスク・ノーリターン。
vsホジャーなら、ヘビー級戦でもナチュラルウェイトは同じくらいだし、初のヒョードルvsグレイシーということでノレたのだが。
打撃は一発の重さではヒョードル、技術でダンヘンか。ヒョードルは組み付いてテイクダウンを狙うと予想。ペザォン戦ではグラウンドの技術の差で完敗したが、ダンヘンとならそれほど差はない。上からのパウンドで削ってTKOと予想。ダンヘンが勝つとしたら、スタンドでのパンチでのKOだが、そうなったとしたらヒョードルはかなり打たれ弱くなっているということで、さすがに次の試合はなさそう……。
セミはズッファ初のメジャーイベントでの女子戦。前戦では、直前に出場が決まったキャリア5戦のリズ・カモーシェ相手に大苦戦し、アンデウソンばりの逆転でなんとか王座を防衛した。今回の相手は昨年赤野仁美に勝っているミーシャ・テイト。事前のオッズではほぼ五分。クリス・サイボーグのSF復帰が微妙な中、北米メジャーでの女子MMAが成立するかどうかが決まる一戦になる。
王者ディアス兄貴がUFCに行ってしまったウェルター級では、非UFC最強ストライカーのポール・デイリーが出場。相手は無敗のレスリングエリート・タイロン・ウッドリーで、レスリング→固めに弱点があるデイリーとは言え、オッズでは大差でウッドリーが支持されている(ウッドリー1.36倍、デイリー3.20倍)。いまだ底の見えないウッドリーがさらに幻想を膨らませるか。
前座では6月に続いてJZが登場。ローカル王者のボビー・グリーンに負けるようだと、北米メジャーではもう活躍の場所がなくなる。崖っぷちの一戦。
また、パンクラスでの菊田戦が総合デビュー戦という経歴のエドゥアルド・パンプロナも出場。パンプロナは菊田に判定負けした後は、IFLでロビー・ローラーに負けただけで、15勝2敗というなかなかの戦績を残している。ハイアン・グレイシー柔術グレイシーフュージョンを経て、現在はブラックハウスに所属。もう35歳なので、これから北米でトップを目指すのは厳しいと思うが。