格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC144:UFC日本大会予想と展望(メインカード編②)

今日の計量は見にいけませんでした。

<ヘビー級/5分3R>
シーク・コンゴ(フランス) 1.33
マーク・ハント(豪州) 3.30

UFCの序列的に中堅同士の対戦で、セミ前にしてはやや弱めというか、ペティス vs. ローゾンの方が格的には上。それでもこの試合の方が後に組まれているのは、やはりK-1王者にもなったハントの日本での知名度によるものか。
コンゴはミルコを判定で下したことで知られている。タイトルコンテンダークラスのヴェラスケスやミアには敗れているが、トラヴィス・ブラウンやマット・ミトリオンなど、勝ち上がってきた新鋭の連勝をストップさせている、UFCヘビー級の中ボス。キック・ムエタイがバックボーンで、ミルコとパット・バリーの2人のK-1ファイターと打ち合って勝利している。
ハントは前回の試合でグラウンドが進化していることを見せ付けた。ただ、相手のロズウェルがスタミナ切れでバテバテだったことを差し引いて考える必要はある。
コンゴは打撃勝負か。ハントにとっては望むところかもしれないが、打撃で打ち負けてしまうともう勝ち目がない。コンゴにテイクダウンと混ぜたMMAの打撃戦をしかけられると厄介。コンゴが打ち勝つも、タフなハントが耐えて判定まで持ち込むと予想。

<ライトヘビー級/5分3R>
ランペイジ・ジャクソン(米国) 1.38
ライアン・ベイダー(米国) 3.05

映画からの復帰後、持ち味の豪快な戦いぶりが影を潜めてしまっているランペイジ。戦績はトップオンリーで2勝2敗と悪くないが、勝っても負けても倒せそうな場面がない。かつて活躍した日本で復活なるか。
対するライアン・“ダース”・ベイダーは、TUF8で優勝した後も無敗で勝ち上がり、ジョン・ジョーンズとの新鋭対決に臨んだものの、完敗。次のティト戦では下馬評で圧倒的優位と見られていたが、まさかの一本負け。前回はとうとう前座まで格下げされたが、ジェイソン・ブリルズに完勝して生き残った。NCAAのD1レスラーではあるが、テイクダウン能力はそれほど高くない。
打撃ではランペイジ。ベイダーはテイクダウンで攻めると思うが、ランペイジには通用しないだろう。打撃で削り続け判定勝ち。
ランペイジは計量で6ポンド(約2.7kg)オーバー。
日本での試合は慣れているはずなのに、これはいただけない。

<世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]フランク・エドガー(米国) 1.77
[挑戦者]ベンソン・ヘンダーソン(米国) 2.00

ペティス vs. ローゾン以外、ほとんどのカードが日本人になじみの深い選手を抜擢してきているが、メインは正当なUFCタイトルマッチ。あえて言うならベンヘンの母親が韓国系アメリカ人なところがアジア。
化物ぞろいのUFCライト級。エドガーの驚異的な回復力や、ベンヘンのフルラウンド動き続ける身体能力を見ていると、日本人とはまず生き物としての種類が違う気がする。
とにかくお互いノンストップで動き続ける試合になるか。ベンヘンが打撃でダメージを与えることができたら、エドガーが苦し紛れにタックルで凌ごうとしたところに必殺のギロチンが決まるかもしれない。エドガーが勝つとしたらスタンドで有効打を当て続けての判定勝ち。
体格で上回るベンヘンが試合を優勢に進めると見て、ベンヘン勝利を予想。
おまけ・前回書き忘れたリングアナの勝敗コール豆知識。
3-0の場合は、日本のように一人ずつ選手の名前を読み上げず、「30-29,29-28,29-27」とまとめてジャッジペーパーを読み上げてから勝者の名前がコールされる。
逆に言うと、1人目のジャッジを読み上げた時に、ジャッジが支持した選手の名前が続けて読み上げられた(「29-28エドガー」等)ら、判定が割れたということ(2-1の他、1-1-1、2-0-1など)。
勝者コールはニックネームだったりするが、タイトルマッチの場合は「still(現王者)」というか「new(新王者)」というかで、王座防衛かタイトル奪取かが判断できる。