格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC on Fuel2:メインイベント・アレクサンダー・グスタフソン vs. チアゴ・シウバ #mmajp

ライトヘビー級。メインカード唯一のスウェーデン人選手。UFCではフィル・デイビスに負けただけで5勝1敗。現在はそのフィル・デイビスのいるアライアンスMMAでトレーニングしている。マット・ハミル、マティシェンコをTKOで破って、この試合に勝てばタイトル戦線に浮上してくる。
アゴには当然大ブーイング。そしてグスタフソンにはこの日最高の歓声。
アゴが前に出てきたところでグスタフソンのカウンターの右アッパーがヒット!チアゴダウン!パウンドを狙うが立ち上がるチアゴ。しかし効いている。グスタフソンがパンチで追い込む。ガードを固めて凌いだチアゴ。会場は異様な雰囲気。グスタフソンを応援するチャントの大合唱。ちょっと回復してきたチアゴ。チアゴが出てくるが、グスタフソンは冷静に距離を取る。軽快にパンチを打ち込んでいくグスタフソン。チアゴもミドルやパンチを打ち返すが、リーチに勝るグスタフソンの距離で届かない。ホーン。1Rはグスタフソン。
ダウンを奪ったときは早期決着かと思ったが、その後は冷静に距離を取って完封している。チアゴもまだ元気なので分からない。足を掬ってチアゴを倒したグスタフソンだが、チアゴのガードには入って行かずスクート。寝技は避ける作戦か。離れて立たせる。長い足を使ってミドルや前蹴りを入れるグスタフソン。チアゴのパンチが届かない位置で戦っている。チアゴが出てきてもすぐにバックステップで距離を取る。チアがの右フックがヒットしてグスタフソン後退。ちょっと効いたか。金網に詰められるが、パンチを打ち返して離れる。お互いジャンピングソバットを放つが、フォームがあまりきれいじゃない。ホーン。2Rもグスタフソン。
1R後半からは完全にアウトボクシングに切り替えたグスタフソン。リスクを避けた安全運転。この会場の雰囲気の中では、万が一でも負ける訳にはいかないか。
3R。ちょっと出てきたグスタフソン。プレッシャーをかけて行く。アッパーを入れるがガードの上。チアゴの右フックがヒット。まだ倒せるパンチを出している。グスタフソンが首相撲からの膝を入れる。ローの蹴り合い。残り1分。チアゴも倒しに行かなければいけないところだが、出ていけないのか。来いと挑発するチアゴだがバックステップで距離を取るグスタフソン。タイムアップ。
3Rもグスタフソンか?それほど差はなかったが、ヒット数と手数で上回っていた。
試合のメトリック。

  • トータル打撃:グスタフソン91-55チアゴ
  • パンチ:グスタフソン59-34チアゴ
  • キック:グスタフソン32-21チアゴ
  • レッグキック:グスタフソン22-15チアゴ

ローキックだけ分けている理由はよく分からない。
30-27☓2、29-28のユナニマスでグスタフソン勝利。
グスタフソンは1Rのアッパーでのダウンは出来すぎで、その後のアウトボクシングが元々の作戦だったのだろう。すぐに上位に通用するかというとまだ厳しい。体がまだ大きく出来る余地があるので、まだまだ強くなりそうだが。チアゴは1年3カ月ぶりの試合で試合勘が鈍っていた部分もあったと思うが、3Rは倒しに行かないといけなかった。