格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC on Fuel TV3:メインカード感想

ジョン・チャンソン vs. ダスティン・ポイエー
Holly Shit!とダナも思わずつぶやく激戦。チャンソンがとにかく凄い。事前のオッズでの低評価が嘘のように、打撃でもグラウンドでもポイエーを圧倒。
1Rは上を取りインサイドガードからのヒジで攻勢。2Rにはパンチから飛び膝を放った後、ポイエーのレッグダイブを利用して後方回転でマウントを奪い、そこから十字と三角でタップ寸前まで追い込む。圧倒的優位に立ちながらも、攻め手を緩めない。5Rマッチであるのを忘れたかのようなフルスロットルの攻めで、3R後半からは若干攻め疲れも見え、このまま大逆転負けの引き立て役になってしまうのかと思われたが、4Rに飛び膝からタックルをがぶってダースチョークで一本勝ち。
かなりジャパニーズMMA風味で、採算度外視で攻めていた。競技的に見たらマイナスなのかもしれないが、会場は狂喜乱舞の盛り上がり。それでいて結果も残している。同じ日本のリングで活躍していた他の選手たちが、手堅く攻めた上で勝ったり負けたりという状態で、しかも勝ってもギリギリの判定勝ちを残すのがやっとという状態と比べると、チャンソンの成長ぶりは凄まじい。1,2Rにニンジャチョークを狙っていたのも良かった。ツイスターを極めて味をしめたか。
チャンソンはSONとFONのダブル受賞で賞金8万ドルゲット。前回はKON、前々回はSONと、KO負けしたジョージ・ループ戦以外、必ず賞に絡む試合をしている(ループ戦もループがKON受賞)。
アミール・サダロー vs. ホルヘ・ロペス
ロペスのシングルレッグをサダ子が金網際で堪える攻防が延々続く。判定スプリットでサダロー勝利。僅差でどちらの勝利もありの内容だったが、強いていうならテイクダウンを取っていた分ロペスの勝ちかと思った。
ドナルド・セラーニ vs. ジェレミー・スティーブンス
セラーニ有利と見られていたが、ここまで差があるとは。スタンドでボッコボコ。スティーブンスの顔面が変形していた。攻撃を貰うとガードを固めてダルマになってしまうのは頂けない。カウボーイもあそこまで攻めるなら一本・KOを取って欲しかったところ。
イーブス・ジャボウィン vs. ジェフ・ホウグランド
1Rにジャボウィンがスピニングバックキックをボディに突き刺してダウンを奪う。追い打ちのパウンドに加え、ボディを踏みつけ。その後も一方的に攻めこむが、一本・KOを奪うには至らず判定勝ち。