格闘技徒然草

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★UFC153:第3試合・セルジオ・モラエス vs. へニー・フォルチ #mmajp

ウェルター級。この試合はブラジリアン対決。
TUFブラジルではチームヴィトーに所属し、ミドル級ファイナリストのモラエス。元々ウェルターの選手で、TUFでは1階級上のミドルで戦っていたが、TUF終了後再びウェルター転向。柔術世界王者で、2008年のムンジアルではヒクソンの次男・クロンに始めての黒星をつけたことで知られる。サンディエゴのチーム・ノゲイラ柔術インストラクターを務めている。
相手のヘニーはTUFブラジルではチーム・ヴァンダレイ所属だったが、実はリアルではチームノゲイラ所属であり、モラエスと同門。ただし、ヘニーはフロリダのチーム・ノゲイラ・オーランド所属で、モラエスと一緒に練習しているわけではない。TUFフィナーレに出場できなかったため、これがUFCデビュー戦。
2人ともTUFではダニエル・サラフィアンに敗れて敗退している(モラエスはその後サラフィアンの負傷欠場により繰り上がりで決勝進出)。
レフェリーはマリオの方のヤマサキ。
背中にカタカナで「ギウギシ」が左右反転したタトゥーが入っているモラエス。「ジウジツ」と入れたかったのか。
パンチで間合いを詰めたフォルチに対し、モラエスがタイミングよくカウンターのタックル。テイクダウンするが立ち上がるフォルチ。離れた。また打撃にタックル。倒すがまたすぐ立たれる。しかしもう一度テイクダウンして寝かせることに成功。ハーフ。ハーフからバックに飛びついてチョークを狙ったモラエスだが前に落とされスクート。ブレイク。打撃ではフォルチ。モラエスは挑発が多いが手数は少ない。ホーン。国際戦じゃないこともあってか、会場はずいぶん静かになった。1Rは打撃で有効だがないと見てテイクダウンでモラエス
2R。肘を出すモラエス。クワガタックルから金網に押し込んで、ダブルレッグでテイクダウン成功。しかし立って離れるフォルチ。会場からついにブラジリアンにブーイング。お互い手数が少なすぎる。モラエスはタックルばかりなので読まれ始めている。受け止められて金網まで押しこむが膠着ブレイク。残り30秒でフォルチのアッパー・左右のフックがヒット。そのまま金網際まで追い込みテイクダウン。しかしスクート。その体勢のままホーン。会場はまたブーイング。2Rは終盤の攻勢でフォルチ。Sherdogのジャッジは1,2Rとも割れてる。
3R。またパンチから左右のフックを入れるフォルチ。組み付いて凌いだモラエスは外掛けテイクダウンに。凌いだフォルチだが、モラエスはそのままバックを取り、背中におぶさって四の字ロック。チョークを狙う。フェイスロック気味に絞める。フォルチは前に落とそうとするがまたフェイスロック。前に倒れたフォルチ。そのまま絞め上げてタップアウト!
腕は喉元に入っていなかった。首が極まったのか頸動脈が絞まったのかはわからず。スタンドはお粗末だったモラエスだが、最後に柔術世界王者の実力を見せた。