格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFN45:メインカード感想

第6試合・ルーカス・マルチンス vs. アレックス・ホワイト

フェザー級
ストライカーのマルチンスはUFCデビュー戦でエジソン・バルボーザ相手に打撃勝負を挑みKO負けしたのが唯一の敗戦。もともとフェザー級で、代役で参戦したUFC初戦のバルボーザ戦はライト級。前回は一気に2階級落としてバンタム級に。そして今回はまたフェザーに戻している。ストライカーだがガードが甘めで、それだけに盛り上がる試合をする。
アレックスはアマチュア時代のMMA・ボクシング・キックからプロMMAまで全勝。4月に代役でUFCデビューすると、1RKOでパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している。2戦目でメインカードという高評価。
パンチが交錯。マルチンスのパンチがヒットし少しぐらついたホワイト。プレッシャーを掛けたマルチンス。ホワイトも出て行くがカウンターを貰う。マルチンスの圧が強い。ホワイトも打ち返しているが押され気味。残り30秒でラッシュ。凌いだホワイト。
1Rはマルチンス。
2Rはステップワークを駆使して打撃を打っていくホワイト。手数は増えたがクリーンヒットがない。マルチンスはちょっと慎重。じっくり見ている。ホワイトの左がヒットしてマルチンスフラッシュダウン。すぐ立つと攻めに転じる。距離を詰めてタックル。止められた。出て行くマルチンス。だがホーン。
2Rはホワイトが取り返した。
3Rまた出てきたマルチンス。ホワイトの飛び膝をパンチで撃ち落とす。ホワイトが手数を出していくが、前に出たところにマルチンスの3連打がヒット!パンチがヒットした後、一瞬遅れてダウン!追い打ちのパウンドでレフェリーストップ。

第7試合・ジョン・リネケル vs. アルプテキン・オズキリッチ

フライ級。
計量失敗の常連選手リネケル。今回はクリアし、過去4勝3敗と勝ち越し(計量結果が)。前回はアリ・バガウティノフに敗れ、勝ったバガウティノフはタイトルに挑戦している。ランキングは7位で来月DJに挑戦するカリアソより上位につけている。軽量級離れした重い打撃が武器。
UFC初のトルコ出身ファイター・オズキリッチはレスリングベースで、UFC初戦はウエノヤマをテイクダウンから固めて勝利したが、前回のスモルカ戦ではテイクダウンは取れてもその先の攻めがなく判定負け。
リネケルのパンチ連打がヒット。パンチで出てきたリネケルにカウンターのタックル。そのままバックに回るとグラウドに引き込む。上になるとハーフからパウンド。ケージを使って立ち離れるリネケル。またパンチで出てきた。アッパーがヒット。オズキリッチのタックルを切ってパンチを打ち込む。リネケルが逆にタックル。シングルで持ち上げてテイクダウン。すぐ立ったオズキリッチ。ホーン。
1Rはリネケル。
2R。ボディを交えてパンチを打ち込むリネケル。顔のガードが甘い分、オズキリッチのパンチも貰っているが、かまわず打っていく。ジャブが入るようになってきた。左ボディ。リネケルの重い打撃を貰っているオズキリッチ。どんどん出てくるリネケルだが、オズキリッチも打ち返している。終盤タックルでテイクダウンしたリネケル。すぐ立たれたがホーン。
2Rもリネケル。
3R。リネケル倒しに来た。オズキリッチも打ち合っているが、徐々にパンチをもらって失速してきた。タックルに入ったが切られて膝を貰う。手数では負けていないが、一発の重さで差がついている。オズキリッチ低空シングル。切られた。リネケルさらにギアを上げる。オズキリッチもタフで打ち返すが展開は変わらない。残り15秒でリネケルのパンチを貰って後退。そこにまたパンチを貰ってダウン!パウンド!残り11秒でレフェリーストップ。
これでタイトル挑戦圏内に入ってきた。しかし、計量失敗でタイトルマッチ消滅なんてことになったら目も当てられないので、まだしばらくは様子を見られることになりそう。

第8試合・ジャスティン・サラス vs. ジョー・プロクター

ライト級。
レスラーのサラスはUFC3勝2敗。プロクターは2勝1敗。サラスがパンチを打ち込んでいく。タックルは切ったがパンチを貰っている。1Rはサラス。プロクターの左耳当たりがおおきなたんこぶになっている。
2Rもサラスがパンチで先手を取る展開。プロクターも手数では負けていないが押しているのはサラス。しかしプロクターのパンチを貰ってサラスぐらつく。追い打ちに行く。組んで凌いだが、プロクターの左フックをもらってサラスダウン!パウンド連打!レフェリーストップ。
逆転勝ち。サラスはストップに納得がいっていない表情だったが完全に効かされていたので仕方がない。

第9試合・リック・ストーリー vs. レオナルド・マフラ

ウェルター級。
かつて6連勝をマークし、現王者ジョニヘンにも勝ったことがあるD-1レスラーのストーリーだが、最近8戦では3勝5敗。ランカークラスには苦戦している。セコンドにベンヘンがつく。
シュートボクセのマフラはジョン・ハワードの代役として登場。TUFブラジルに参加し、フィナーレ大会で敗れてリリースされている。その後、5試合連続KO勝利でチャンスを掴んだ。TUF参戦当時はミドル級だったが、今回は階級を落としてウェルター級に。計量では2kg以上アンダーという珍しい結果になっている。
マフラのパンチ連打がストーリーの顔面を捕らえた。しかしストーリーはタックルに入るとテイクダウン。ガードを取ったマフラにインサイドからヒジ連打。下から十字を狙うマフラだが構わずパウンド。蹴り離した瞬間に立ったマフラだが、立った瞬間にまたタックルに入ってテイクダウン。マウントを狙うがハーフに。マフラは脇を差して立ち上がろうとするとするが潰して上をキープするストーリー。インサイドからパウンド。また立つがすぐタックルでテイクダウン。ホーン。
1Rはストーリーが圧倒。
2R。行く気満々のマフラ。スタンドでパンチが入る。が、またタックル。切ってもケージまで追い詰めてテイクダウン。サイドからキムラを狙うがマウント。ハーフに戻したが肩固め。マフラタップ。
ストーリー、全盛期のソネンのような圧勝。

セミファイナル・エジソン・バルボーザ vs. エヴァン・ダナム

ライト級。
もともと2年前にブラジルで組まれていたカードだが、ダナムの負傷欠場で流れていた。
距離を取るダナム。バルボーザは強烈なロー。パンチを顔面に打ち込んでいくダナム。パンチからタックルに入ったダナムだがバルボーザ切った。タックルのフェイントからパンチに行ったダナム。バルボーザの右ミドルがボディにヒット!腹にもらったダナムがうずくまってダウン!追い打ちパウンドでレフェリーストップ。
中足がかすめるように腹にヒットして効いた。

メインイベント・ドナルド・セラーニ vs. ジム・ミラー

ライト級。
UFC13戦で通算ボーナス9回のセラーニ。対する地元ニュージャージーのミラーはサブミッション・オブ・ザ・ナイトとファイト・オブ・ザ・ナイトを3回ずつ受賞。
いきなりセラーニのテンカオがボディに刺さる。ミラーが左のパンチを振る。蹴り足を掴んでミラーテイクダウン。しかしセラーニはすぐ立ち上がる。組み付いたミラー。脇を差してテイクダウン。すぐ立つセラーニ。今度はセラーニが組み付いてテイクダウンを狙ったが凌いだミラー。前に出たセラーニにミラーのカウンターの左がヒット!しかし出て行くセラーニ。パンチ・膝を叩き込む。ホーン。
互角の1R。ヒット数はややセラーニ。ミラーは2度テイクダウンを奪ったがすぐ立たれている。期待通り両者アグレッシブ。
2R。打撃戦からセラーニの前蹴りがヒット!うずくまるミラー!が、レフェリーはローブローと判断しストップ。リプレイで見るも、ヒットしているのはどう見てもみぞおち。しかし続行。三日月蹴りのような前蹴りをボディに入れていくセラーニ。完全に効いてる。ミラーは大振りのパンチで逆転を狙うがセラーニ今度はハイ。蹴られすぎた腹が真っ赤。右ミドルの軌道から変化した右ハイがミラーの側頭部にビッグヒット!スローモーションでダウンするミラー!パウンドでレフェリーストップ。
セラーニ完勝。一度KOしているのに続行させられたのは不運だったが、やり直して完勝。勝っても笑顔を一切見せないセラーニ。