格闘技徒然草

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★UFN46:第7試合・ノーマン・パーク vs. 小谷直之

ライト級。
TUF Smashesライト級ウィナーのパーク。その後は徳留、ジョン・タックという環太平洋勢に連勝し、前回はTUFブラジル2ウィナーのレオ・サントスとのローカルTUF王者対決でドロー。UFCレコードは3勝1分けだが、まだランキングに挑戦するまでは遠い。マッチメークを見てもかなりプロテクトされているというか、ランキング間近の上位陣との対戦自体が組まれていないし、実際前座クラスの相手ともわりと互角の勝負になっている。今回もUFC再デビュー戦の小谷が相手。
小谷は不戦敗を除けば約4年間負けなしだが、戦績の半分以上を占めるZSTでの試合ではローカルイベント王者クラスとは戦っていない。唯一、前回のVTJで元修斗環太平洋王者の児山と対戦しているが、ほとんどケージ膠着で微差の判定勝ち。
児山相手にテイクダウンで苦労しているようだと、レスリンアイルランド王者のパーク相手ではさらに厳しくなりそう。
スポンサーではなくロデオスタイルのTシャツで入場する小谷。表情を見る限りは平常心に見える。パークも入場。ダブリンの選手じゃないからか、フロハンやシーリーほどには観客は熱狂的じゃないが大歓声。小谷32歳。遠回りしている時間はない。敵地での露骨な咬ませ犬マッチであっても断る選択肢はなかったか。それでもエリック・シウバと対戦した佐藤豪則に比べればオッズに差はない。
小谷タックル。受け止めたパークがケージ押し込み。しかし離れた。パークは距離を取って組ませない作戦。小谷はパンチで攻めるが最終的にはタックル。が、また止められてケージに押し込まれる。ヒジを入れて離れるパーク。ワンツーからミドルを入れた小谷。またパンチからタックル。距離があって止められる。パーク飛び膝。ハイキック。ミドルをキャッチした小谷だがパークはケージを使って耐えると膝を入れて離れた。組んだ小谷だが倒せずパンチで引き剥がされる。今度は低いタックルに入った小谷だががぶられると亀に。バックに付くパーク。残り30秒。チョークを狙ったが、時間がないと見てヒジ連打に切り替えるパーク。ホーン。
1Rはパーク。小谷はとりあえずテイクダウンを取りたいが、1Rのタックルでは倒せそうにない。2Rに切り替えられるか。最後のヒジでのダメージが心配。
2R。1Rと違い前に出てきたパーク。小谷がローシングルに入るが足を抜かれる。足を止めての打ち合い。しかし小谷はタックルに。止められるとパークが投げてテイクダウン。サイド。ヒジ。ハーフにした小谷だがヒジをもらい続ける。ハーフの足にヒールを狙ったが抜かれた。立ったがすぐ組み付いてきたパーク。組みでも上になれば怖さはないと見切ったか。簡単にテイクダウン。上からまたヒジ。連打。小谷はガードしているだけで動きがなくレフェリーストップ。
勝ったパークはディエゴ・サンチェスとの対戦をアピール。
小谷完敗。寝技でも上にならなければ勝負にならなかったが、テイクダウンが全く取れる気配がなかったので厳しい。テイクダウンを取れないなら、まだヒットしていたパンチで勝負をしていればどうかと思ったが。2Rになると逆に簡単にテイクダウンを許すようになり、下からリカバリできずに削られていった。アウェイで最初から厳しい試合だとは思っていたが、ここまで差がつくとは思わなかった。2,3年前の日本人選手が、日本でやっていたことをそのままUFCに持ち込んで通用せず負けるパターンと同じに見えてしまった。