格闘技徒然草

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★UFN48:第5試合・アルベルト・ミナ vs. 安西信昌

ウェルター級。
地元香港在住の柔術家ミナは3月のマカオ大会でデビューが予定されていたが、相手選手の計量失敗で試合中止になり、これが仕切りなおしのデビュー戦。MMA戦績は11戦全勝(Sherdogには載っていない戦績があるとのこと)だが、9年間で11戦のみで、過去5年では2戦しか行っていない。マカオ大会でなければUFC参戦が実現することはなかっただろう。無敗だがローカルトップレベルとの対戦もないので実力は未知数。
先週急遽参戦が決まった安西はMMA6勝1敗(Sherdogに載っている戦績のうち2戦はアマのもの)。レスリングと重い打撃が武器だが、ウェルター級での試合はこれが初めて。どれだけ動けるのかは試合にならないとわからない。
試合開始前のインターバル中にDEEPタイトルマッチも終わった。でもカメラの位置から遠いところでの決着だったので最後のチョークの入り具合がよくわからなかった。
「シンショー・アンジー」と呼ばれている安西、体はさすがに細くなっている。ただこちらが適正階級という気も。
グローブタッチしない安西。階級上だったがリーチで劣る安西、前に出てパンチを打ち込む。左右のパンチは大振りだが威力がありそう。ただ顔面のガードが甘い怖さも。パンクラス時代は打たれ強さも武器だったが。早くも動きが落ちてる気がする安西。ミナも変則的なパンチを打ってきている。すべてが大振りの安西はガス欠が早そうな戦い方。組み付いてきたミナだが安西はオーバーフックからの投げでサイドを取る。が、ミナがケージを蹴って体勢を変えバックを奪う。安西立って脱出。そして大振り過ぎるパンチ。ミナの首相撲からの膝を貰う。しかし安西はがぶりから膝を入れる。ミナのアッパーをもらった安西、一瞬遅れてダウンするが、ミナの体勢が崩れていたので追撃は受けず立つ。しかし再びスタンドでアッパーをもらい仰向けにダウン。ミナが鉄槌を落とすが全く動けない安西。レフェリー遅めのストップ。
大振りのパンチで会場を沸かせはしたが、唯一の勝ちどころの打撃で打ち負けてしまっては勝ち目がない。ディフェンスが甘いというかほぼ無視で攻撃が最大の防御というスタイルだったが、まぐれ当たりでKOするか、当たらなければ負けるかという戦い方で、KOできず敗れた。何発かヒットしていたパンチもミドル級時代の威力がなかったのかもしれない。
ミナもUFCデビュー戦でUFCでのレベルは不明だが、安西に次のチャンスが与えられるなら(会場を沸かせはしたのでチャンスはあるはず)相手はTUF Chinaの選手あたりになりそう。今度は玉砕ファイトではなく地に足をつけた試合をして欲しい。