格闘技徒然草

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★UFC179:第5試合・ヤン・カブラル vs. 小谷直之

ライト級。
今大会一番のアンダードッグになってしまった小谷。超アウェイというのも影響しているはずだが、前回ノーマン・パーク相手に寝ても立ってもいいところなしだったせいで小谷の評価も下がっている。前回はタックルを何度もしかけたがアイルランドレスリング王者のパークを一度もテイクダウンできず、スタンドでも打ち負け、逆にテイクダウンされるとパウンドアウトされている。
カブラルはパークほどにはスタンドレスリングに強さはないはずだが、テイクダウンしても黒帯柔術家相手に攻めることができるかどうか。ライト級転向初戦となるカブラルのコンディションも未知数。
いきなりプレッシャーを掛けるカブラル。打撃を打ち込む。小谷はケージを背にしながらさかんにフェイントを見せる。四つに組んだカブラル。投げを狙うが小谷が潰して上を取る。ハーフ。ディープハーフからスイープを狙ったカブラルだがそのまま立つ。またスタンドでの打撃戦に。左ミドルを空振りした小谷がスリップして下に。カブラルが押さえ込む。ハーフの足をがっちりロックダウンしている小谷だが、カブラルが上からヒジ。小谷が足を離してスクートに。パスを狙うカブラル。ハーフで小谷がまたロックダウン。ヒジを落とすカブラル。小谷流血。ホーン。
1Rはカブラル。スタンドレスリングはやはり強くないが、小谷が自爆で下になったのがもったいなかった。下になったらロックダウンで固めるより早めに脱出したいところ。
2R。パンチをヒットさせて組み付いたカブラル。テイクダウン仕掛けたが倒され際にバックを狙う小谷。カブラルもすぐ立つ。再び四つから今度はスタンドでバックを奪うカブラル。テイクダウンしたが立った小谷が正対して離れる。スタンドで四つになるとまたバックを許す小谷。亀に。バックマウントになったカブラル。チョーク狙い。がっちり入ってあっさりタップ。
1Rを見る限り実力差はそれほどないように見えたが、小谷は消極的すぎた。敵地なのに攻めがすべて後手。カブラル相手にスタンドでも打撃で攻め込めないのであれば、UFCで戦い続けるのは難しい。