格闘技徒然草

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RIZIN.14:フロイド・メイウェザー・Jr vs. 那須川天心決定。ルール・契約体重は未定。

スペシャルチャレンジバウト(ルール・契約体重未定)
フロイド・メイウェザー・Jr vs. 那須川天心

天心は通常体重61kgとのこと。メイウェザーは9年前、144ポンドのプライベート契約(試合自体はウェルター級=146ポンド)で試合をした際に2ポンドオーバーしている。その後、ウェルターより下には落としておらず、65kgまで落とすのも難しいと思われる。

去年のメイウェザー vs. マクレガーの時は、「大きく減量してく当日リカバリーするマクレガーがフィジカルで有利」という意見があったが、今回は逆にメイウェザーが5kg以上も重い。天心は同じ階級のボクシング王者が相手でも勝てるかわからないのに、5kgも体重差があったら完全にノーチャンス。

記者会見での質疑応答や会見後の囲み取材についてはこちら。

RIZIN 12.31 さいたまスーパーアリーナ:メイウェザーと対戦決定、那須川天心「ボクシングルールでもいい」「ここで断ったら一生戦うことが無い。だったらやるしかないでしょ」。榊原氏「スタンディングの異種格闘技として成立するルールをこれから見つける」 – BOUTREVIEW

メイウェザー:(ルール、体重について)ここ数週間かけながらしっかり対話して決めていきます。階級のことは心配していません。

天心:(これだけは嫌というのは無いですか?バックブローの有無とか)どうなんですかね?でもそれで勝ったとしてもそこまでうれしくないと思うので、相手のルールでもいいかなって感じです。

これから数週間で交渉と言っても、これまでボクシング以外は一切やってこなかったメイウェザーが、準備期間がない状態でボクシング以外の試合をするとは思えない。結局はボクシングルールになるのでは。ただ、日本ではJCBの認可がないとボクシング公式戦にはならないので、100%ボクシングルールであっても非公式戦となり、メイウェザーにとってははじめてのボクシング以外での戦績ということになる。

榊原委員長:長いこと格闘技のプロモーターをしていますけど、過去最高のファイトマネーを払うのは間違いないです。

金の使い道を間違っている気が…。天心がどうしてもメイウェザーとやりたいと言って要求したのならわかるが、実際はメイウェザーサイドからアプローチがあって、メイウェザーに見合う相手が体重差のある天心しかいなかったというだけ。メイウェザーが勝っても(勝つだろう)次に繋がるものはない。同じ金額でDJやアルバレスと契約できなかったのだろうか。

榊原委員長:(アメリカの中継に合わせて大会の時間を早めることは?)無いです。日本人、アジアの人たちがファーストです。

アメリカでは早朝での開催。メイウェザーはパッキャオとやった時はPPVを460万件売ったが、次戦のアンドレ・ベルト戦は40万件しか売れていない。去年のマクレガー戦は、1年以上もメディアで挑発し合う煽りがあった上で、UFCのPPVを100万件以上売って知名度のあるマクレガーだからこそ売れた。天心の北米での知名度はほぼゼロだろうし、まして早朝では北米では売れないだろう。少なくともメイウェザーのファイトマネーが回収できるとは思えない。

赤字になっても開催したPRIDEアメリカ大会のように、アメリカに売却するためのプロモーションではないかと思ってしまう。