フライ級。シェルトン11位、エスピノサ14位だが、フライ級は多くの選手がカットされ、現在契約全選手がランキング入り(15位のケイシー・ケニーは過去にコンテンダーシリーズ出場の実績はあるが現契約選手ではない)。エスピノサもこれがUFCデビュー戦。
シェルトンは11月の前戦の時すでにフライ級廃止の情報が出ており、戦績的にもまず負けたらリリースは間違いない状況だったが、勝ってなんとか生き残った。しかし、今回もまた負けたらリリースのカットファイトであることに変わりはない。高速タックルからのテイクダウンが武器だが、テイクダウンしてもその先の攻めがないため、前回はジャッジの1人が30-27でシェルトンを支持したのに対し、別のジャッジは27-30で対戦相手を支持していた。ニックネームはメインに登場するペティスと同じショウタイム。
エスピノサは今年のコンテンダーシリーズで勝ってUFCとの契約に成功したが、その後にフライ級消滅の危機。コンテンダーシリーズでは、日本で中村優作や田丸匠をKOしているハードパンチャーのライリー・ドゥトロから何度もダウンを奪った末に、残り2秒でKO勝ちしている。
プレスするエスピノサ。シェルトンのタックルを切る。飛び込んで打撃を入れていくエスピノサ。飛び込んでくるところに右を合わせたシェルトン。ワンツーがヒット。エスピノサもワンツーからローを入れる。逆に前に出てきたエスピノサ。両者間合いが遠く飛び込まないと打撃がヒットしない位置。エスピノサが組んで押し込むが離れた。ホーン。
2R。じわじわ詰めていくシェルトンだがやはり間合いが遠い。エスピノサが飛び込んでヒット&アウェイ。両者攻撃が単発。シェルトン間合いを詰めて手数を増やしてきた。ワンツーがヒット。距離を詰めたシェルトンに組み付いたエスピノサだが、シェルトンが引き剥がして離れる。残り1分。エスピノサがタックルで倒したがシェルトンが押さえ込まれる前に立つ。ホーン。
3R。シェルトンが詰めてもエスピノサは下がって距離をキープ。じわじわ出ていくシェルトンだが手数が少ない。シェルトン飛び込んでワンツー。エスピノサはジャブを一発ヒットさせ離れる。3Rはこれまで以上に距離を取るエスピノサだが、もう逃げ切り態勢か。残り1分。間合いを詰めてパンチを入れていくシェルトンだが倒しに行っている感じではない。エスピノサは距離を取り続け。残りわずかでようやく足を止めて打ち合う。タイムアップ。
3Rはシェルトンだが…。
29-28、30-27×2の3-0でエスピノサ勝利。3Rもエスピノサに入ったか。
メディアのジャッジはほぼ29-28エスピノサ。若干シェルトン支持もいるが、30-27エスピノサはなし。
http://mmadecisions.com/decision/9910/Jordan-Espinosa-vs-Eric-Shelton
会場はブーイングだが、距離を詰めても手が出ていないのでは勝てない。エスピノサの距離を取ってのヒット&アウェイ戦法がハマってUFCデビュー戦勝利。