女子ストロー級。
タイ人初のUFCファイタールックブンミー。ムエタイ王者で200戦のキャリアがあるものの、MMAはまだトレーニングを始めてから2年で4戦のみ。Invictaとパンクラスで3勝しているが、地元の試合ではチョークで一本負けしており、まだMMAへの対応には不安が残る。本来は一階級下のアトム級の選手。Invictaでも王者になっていないのにUFCとデビューが決まったのは、単に地元東南アジアのファイターだからというだけか。
ロシアのアルブはUFCデビュー戦が2015年、2戦目が2017年、3戦目が2019年と大きくブランクが開いているが、今回は8ヶ月のインターバルでの出場。前回はテイクダウンから背中を向けたところでチョークを取られてあっさり一本負け。その前は組むとひたすら首投げを狙う展開での判定勝ちで、レベル的には疑問だったが、さすがに2年も立てば変わっているか。
鋭い打撃を打ち込むローマ。アルブが組みに来ると首相撲から膝。離れた。また組みに来たアルブ。やはり体格差があるが、ローマが首相撲から肘を入れる。また組んだアルブに首相撲。しかしアルブはローマのコスチュームを掴みレフェリーから注意が与えられる。再開。アルブがパンチで出る。ケージ際でパンチがヒット。肘で飛び込んだローマ。組み付いたアルブだが、ローマは崩して投げる。また組んだアルブに首相撲から膝。アルブが膝をキャッチするが、ローマは肘を打ち込んで引き剥がす。ローマの右がヒット。また組みに来たアルブ。ローマ首相撲から膝・肘。離れる。どんどん出てくるアルブだが、ローマが首相撲に捕らえてボディに膝。また離れる。すぐ前に出るアルブだが首相撲で捕まる展開が続く。ホーン。
1Rローマ。
2R。打撃で出ていくアルブ。ローマ下がって距離を取りつつ鋭い打撃を入れる。アルブ引き込んで足を狙ったが、引き抜いて立ったローマ。ローマの鋭いローがヒット。組みに来たアルブのボディに膝・肘。アルブ離れる。すぐ出てくるアルブを組んで崩すローマ。アルブのワンツーがヒット。ローマタックルで凌ぐが、アルブががぶって逆にケージに押し込む。首相撲でコントロールし離れたローマ。また組むが投げてテイクダウン。しかしグラウンドには行かず立たせた。出てくるアルブにカウンターを狙うローマ。アルブ組み付くとまた一瞬コスチュームを掴んだ。ホーン。
2Rもローマか。
3R。アルブが出てくると首相撲に捕らえるローマだが、引き剥がしたアルブ。ボディに前蹴りを入れるローマ。出てきたアルブに組んでボディへ膝を入れると離れ際に肘。ローを蹴るローマ。アルブが詰めると首相撲。ボディへの膝、肘、崩し。アルブ残り30秒でカニバサミでテイクダウン。ハーフからパウンドを入れたがタイムアップ。
判定30-27ローマ、29-28アルブ、30-27ローマ。スプリットでローマ勝利。
アルブに入れたジャッジは押し込みを評価したのか？
ローマが首相撲からの肘・膝・崩しで翻弄しての勝利。が、やはりストロー級では体格差が厳しく感じた。女子最軽量級に関わらず打撃で沸かせる稀有な存在ではあるが、やはり適正階級で続けた方がいいように思える。
