格闘技徒然草

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UFC on ESPN+51:第6試合・アントニーナ・シェフチェンコ vs. ケイシー・オニール

女子フライ級。

アントニーナ・姉チェン子はUFCデビュー後は勝ち負けを繰り返し3勝3敗。全局面で強い同階級の王者妹チェン子に比べて、テイクダウンされると下で何もできないという欠点を抱えており、前回のアンドレア・リー戦も、マウントから三角を仕掛けられ、上になったものの腕を極められ一本負け。かつてはランカーだったが現在はランク外。

オニールは23歳で、デビューから2年半しか経過しておらず、キャリアもまだ7戦だがここまで全勝。父が運営するMMAプロモーションで、プロデビューから女子ストロー級タイトルを獲得。しかし相手も同じようなキャリアの選手で、ある種オレオレ王者。それでも無敗でUFCと契約すると、UFCでも2連続フィニッシュ勝利。ローカル戦績は操作された感があるものの、前座レベルにはしっかり差を見せつけており、中堅のアントニーナに挑む。

プレスしていくオニール。パンチで出る。シェフチェンコの左がヒット。組んだオニール。投げを狙うシェフチェンコだが、オニールはこらえると足を絡めて後方に倒れバックを狙う。が、足が外れて押さえ込むシェフチェンコ。クルスフィックスからパウンド連打。振りほどいて立ったオニール。また打撃で出ていく。シェフチェンコ首相撲に捕らえて膝。対応できていないオニール。放した。間合いを詰めたオニールはパンチと見せかけタックル。投げを狙ったシェフチェンコだがオニールはボディロックからテイクダウン成功。クォーターマウント。パウンド。ガードまで戻したシェフチェンコ。ハイガード。足をサバいてパスを狙うオニール。立ったシェフチェンコ。離れた。残り30秒。オニールがシェフチェンコの前蹴りをキャッチしてこかすとパウンド連打。ホーン。

僅差だが終盤のパウンドでオニール。

2R。アグレッシブにパンチを打ち込んでいくオニール。シェフチェンコ首相撲で凌ぐがオニール振りほどいてまたパンチで攻める。組んだが入れ替えてケージに押し込むシェフチェンコ。離れる。オニールパンチからタックル。尻クラッチしてテイクダウン。すぐガードを取るシェフチェンコ。腕十字狙いは読んでいるオニール。亀になったシェフチェンコのバックに。バックマウント。マウントに移行。残り2分。肘を入れるオニール。シェフチェンコ防戦一方に。パウンドを打たれて背中を向けた。チョークを狙ったオニールだがシェフチェンコが向き直り決まらず。しかしまた肘。パウンド・肘のラッシュ。シザースも不発。ハイマウントで鉄槌ラッシュするオニール。背中を向けようとして殴られ続け、残り15秒でレフェリー止めた。

首相撲の対処など、まだまだ不足している部分は多いが、チャンスに攻撃をまとめて仕留めた。ランカー未満の相手とはいえこの階級での3試合連続フィニッシュ勝利は、上位陣への挑戦に大きなアピールになる。