格闘技徒然草

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UFC on ESPN+67:第10試合・ナッソーディン・イマヴォフ vs. ホアキン・バックリー

ミドル級。イマヴォフ12位。

マヴォフはロシア・ダゲスタン出身だが、現在はフランス在住でシリル・ガーンと同じMMA Factory所属。UFC3勝1敗だが、前戦でランキング11位のエドメン・シャバージアンに勝利しランカーに。グラウンドに難があるシャバージアンがギロチンで引き込んだところから、クルスフィックスに捕らえての肘連打でKO勝ち。しかしシャバージアンが本当にランカークラスの実力があったかは微妙。バックボーンはボクシング。

バックリーはUFC5勝2敗。7戦のうち判定勝ちだった1試合以外、勝っても負けてもKO決着。特に、インパ・カサンガナイ戦での蹴りをキャッチされた態勢から、残った足でソバットを放ちKOした試合は2020年のKO・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。しかしその一発屋ではなく、そこからも4勝1敗で現在3連勝中。前戦はロシアのアルベルト・デュラエフ相手にアンダードッグだったが、打撃で圧倒しての2R終了TKO勝ち。今回もまたロシア人ファイター相手にアンダードッグ。

頭一つ大きいイマヴォフ。間合いを詰めるとバックリーはケージ際をサークリング。左右にステップして的を絞らせない。ローに右を合わせたイマヴォフ。四つに組んだが、ケージに押し込むバックリー。離れた。すぐに詰めるイマヴォフ。前蹴りでマウスピースを吐き出したバックリー。バックリータックル。切られた。バックリーの蹴りをキャッチして倒したイマヴォフ。すぐに立ったバックリーだが、ケージに押し込んだイマヴォフが肘を入れて離れる。イマヴォフ右ハイから組み付く。差し返して逆にケージに押し込むバックリーだが、入れ替えて肘を入れるイマヴォフ。バックリーパンチ連打からタックル。が、切ったイマヴォフがマウント!パウンド・肘。うつ伏せになったバックリーにパウンド。ホーン。

1Rイマヴォフ。

2R。プレスするイマヴォフ。バックリーはサイドステップで圧力をかわすと、飛び込んでパンチ連打を入れる。しかし再度の飛び込みでイマヴォフの右フックを被弾。効いてないとアピールするバックリー。詰めていくイマヴォフにハイを入れるバックリー。バックリー飛び込んでパンチをヒットさせたが、イマヴォフがまた詰めて右を入れる。また飛び込むも右をもらうバックリー。イマヴォフ一転してタックル。ダブルレッグで倒した。ケージを使って立とうとするバックリーだが、両足を束ねて寝かせたイマヴォフ。パウンド。バックマウント。パームトゥパームで絞めるが顎の上。バックから肘を入れるイマヴォフ。バックリーカット。またチョークを狙うが顎の上でホーン。

2Rもイマヴォフ。

3R。バックリー飛び込んで左右のパンチのラッシュ。が、イマヴォフが組み付いてスタンドバック。投げて膝を着かせた。バックリー立って正対。イマヴォフ膝をボディに入れ離れる。イマヴォフのアッパーがヒットするが、バックリーフルスイングのパンチを打ち込む。イマヴォフちょっと疲れたか。タックル。引き剥がしたバックリー。下がって距離を取ろうとするイマヴォフ。バックリー飛び込むがクリンチすると肘を入れ離れるバックリー。バックリー猛攻。イマヴォフのタックルをがぶると顔面に膝。しかしまた四つに組んで時間を使うイマヴォフ。バックリーテイクダウンを狙ったが倒せず離れる。残り30秒。両者大振りの打撃。バックリーがフルスイングのパンチを打ち込んでいくがタイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でイマヴォフ勝利。

終盤やや失速したが、プレッシャーをかけての打撃とテイクダウンでしっかり前半のラウンドを取って逃げ切り。

バックリー、最後に猛攻を仕掛けたが、ほぼクリーンヒットはなかった。しかしあれだけ攻めても3Rイマヴォフに入れるジャッジがいるのは気の毒。