格闘技徒然草

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UFC on ESPN+77:第2試合・A.J.フレッチャー vs. テンバ・ゴリンボ

ウェルター級。

無敗でコンテンダーシリーズに出場、1RKO勝ちでUFCと契約したフレッチャーだが、初戦はテイクダウンされるとリカバリーがなく、スタミナ切れで判定負け。2戦目は序盤からジャブをもらう展開から、2Rにパンチのラッシュで盛り返したものの、そこでスタミナを使い切ってしまい、またも判定負け。

UFCデビュー戦のゴリンボは32歳で10勝3敗。ジンバブエ出身。194cmの長いリーチを持ち、10勝のうちKO勝ちが1、一本勝ちが6ある。9歳で母、13歳で父を無くし、違法なダイヤモンド採掘などで生計をたてていたが、17歳で南アフリカに移住。親類に面倒を見てもらうまでは、ホームレスとなり路上で生活していた。庭師として働きながらMMAのトレーニングを積み、EFCでウェルター級王者に。タイトル獲得後は、賞金の一部を恵まれない子どもたちに寄付すると発表している。2021年にUAEウォーリアーズで判定負けし、昨年6月のFury FCで判定勝ちするとコンテンダーシリーズに出場する予定だったがビザの問題で出場できず。そのままUFCとの契約が決まった。連勝中でないのにUFCと直接契約するのは珍しいが、UFCがアフリカ大会を検討しているからという事情もある模様。

フレッチャーがパンチで出るタイミングでゴリンボタックル。テイクダウン。すぐにバックに回る。足でロックしようとしたが、外したフレッチャーが膝を着いてケージ際に。ハーフバックについたが下に落ちてしまう。逆にフレッチャーのハーフ。固めてボディを殴るフレッチャー。足を抜いてマウント。肘・パウンド。ゴリンボ下から抜けられず。片足をキャッチして足関に入るゴリンボ。ストレートフットロック。取られたまま立ち上がるフレッチャー。ゴリンボ外掛けの体勢から蹴り上げる。ホーン。

1Rフレッチャー。

2R。出たフレッチャーに引き込み気味に下になったゴリンボ。すぐに潜ってスイープへ。タックルでフレッチャーに尻もちをつかせる。また背中を向けたフレッチャー。1Rと同じく、ケージ際で膝を着いたフレッチャーのハーフバックの体勢に。ハーフのまま強引にチョークに行ったが外されて立たれた。四つから肘を入れたフレッチャー。ゴリンボタックルに入るがフレッチャーギロチン!下になり絞める。ゴリンボ逃れようとしたがタップ!

フレッチャー、UFC3戦目で初勝利。ゴリンボの自滅に助けられた部分もあるが。

コンテンダーシリーズを飛ばしてUFCと契約したゴリンボだが、せっかくバックを取った有利な体勢から、無理な攻めでポジションを悪くしてしまった。攻めが雑。今まではそれで通用していたのかもしれないが、UFCの洗礼を浴びる。