格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PANCRASE333:セミファイナル・中島太一 vs. 田嶋椋

バンタム級王座統一戦5分5R。正王者中島 vs. 暫定王者田嶋。

中島は21年5月にISAOフェザー級タイトルに挑戦したが判定負け。階級をバンタムに落とし、ハファエル・シウバがコロナ禍で来日できないために行われた暫定王座決定戦で、当時無敗の井村塁と対戦。2RパウンドでKOし王座戴冠(その後、シウバの引退により正王者に)。昨年4月には階級上のフェザーでRIZINに出場したが、ウガール・ケラモフにマウント三角で落とされ完敗。その後、12月に防衛戦が予定されていたが負傷のために暫定王座が組まれた。34歳。

王座を獲得したのは昨年ネオブラを制したばかりの田嶋。キャリア7勝1敗で、まだプロデビューから2年に満たない。3戦目に現UFCファイターの風間と対戦し1Rヒールホールドで敗れたが、昨年ネオブラで優勝&MVPを獲得すると、暫定王座戦に抜擢され、ベテランで井村を破っているTSUNEにTKO勝ちした。23歳。

距離を取り両者牽制。ジャブを見せる田嶋だがまだ間合いの外。中島は待ちの構え。両者クリーンヒットのないまま、1分半すぎにようやく中島がカーフを一発入れる。1分後に田嶋がインロー。中島カーフ。残り2分。田嶋もカーフ。中島プレスしていく。またカーフ。中島3発、田嶋2発のカーフのみで残り1分。インローを入れた田嶋。ジャブで牽制するが距離を測るのみで出ていかない。中島は待っている。中島カーフ。ジャブを見せた田嶋だがやはり遠い。中島のカーフはカットした。ホーン。

1R手数(5発 vs. 2発)で三者中島10-9。むざむざラウンドを落とした田嶋。

2R。同じように遠い間合いでステップしている田嶋。フェイントは見せるが行かない。ノーコンタクトのまま2分経過。中島カーフ。ようやくジャブを届く位置で出した田嶋。またカーフ。ようやく出た田嶋だが中島がワンツー。セコンドからハイを蹴れと指示が出るが出さない田嶋。またカーフ、ハイ。中島ワンツーからバックキック。ホーン。

2Rも手数で三者中島10-9。田嶋はもう攻めないといけないが。

3R。まあ見合いが続く。セコンドから「そろそろ勇気持って行こう」と言われる田嶋。中島が手を出して挑発するが何もしない田嶋。田嶋タックル。切られた。またカーフを入れた中島。田嶋出るが左を入れる中島。またカーフ。田嶋出られない。ジャブを一発だけ入れた田嶋だがカーフを蹴られる。またカーフ。田嶋が出てこないので楽に蹴れている。またカーフを蹴られる。残り10秒で田嶋タックル。倒したが立たれる。ホーン。

3R三者中島。判定勝ちがほぼ消えた田嶋。

4R。やはり行けない田嶋。中島またカーフ。田嶋タックルに行くが切られる。またカーフを切られる。ようやくジャブをヒットさせた田嶋だが中島のジャブももらう。中島の右がヒット。ホーン。

4R三者中島。

5R。田嶋出るが中島のパンチやカーフをもらう。田嶋タックル。切ってボディに膝を入れる中島。フェイントだけで手が出ない田嶋。待ちの中島に攻められない田嶋。またカーフをもらった。中島ワンツー。セコンドから「ラストだ!行くしかない!」と声がかかるが、もうだいぶ前から行くしかない状況。タックルに入るががぶる中島。残り30秒。最後にパンチラッシュした中島。タイムアップ。

判定50-45×3で中島が王座統一。

中島はただ勝ったのみという最低限の勝利。しかし田嶋はその最低限にも達していなかった。最後まで戦いのスイッチが入らないまま終わった。