格闘技徒然草

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UFC293:第10試合・マネル・ケイプ vs. フェリペ・ドス・サントス

フライ級。ケイプ10位。

ケイプはUFCデビューの2021年は4試合したが、昨年は1試合のみ、今年もこれが初戦。その間、4度試合が消滅している(うち3度が大会直前の消滅)。最初の1戦のみ、自身のドラッグテストの問題によるものだが、その後の3戦はいずれも対戦相手の都合。今回も、元タイトル挑戦者のカイ・カラフランスとの試合が組まれていたが、カラフランスが練習中の脳震盪により欠場。UFCデビュー戦のフェリペ・ドス・サントスに変更となっている。それでも試合がなくならないだけマシか。いまだにUFCデビュー戦で対戦したパントージャ以上のランキング(5位)を超える相手と戦えていない。29歳。

サントスは8月22日にコンテンダーシリーズでエドガー・チャイレスと対戦予定だったが、チャイレスが急遽UFCと契約し平良達郎と対戦することになり、ルシアーノ・ペレイラとの対戦に変更。が、前日の計量でペレイラが体重オーバーとなり試合が消滅。直後にカラフランスが欠場となったことで、その代役に指名され、いきなりナンバーシリーズのメインカードでランカー相手にUFCデビューという幸運が舞い込んできた。22歳でMMA7勝0敗1NC。シュートボクセ・ディエゴ・リマ所属で、ムエタイスタイルの打撃でガンガン攻め込むスタイル。寝ても立ってもスーパーアグレッシブでコンテンダーシリーズ向きの選手だが、反面攻めが雑で、打撃のディフェンスは甘い。UFCフライ級で2番目に若い22歳。

地元カラフランスのランカー対決のためセミ前に組まれていたが、相手がUFCデビューでブラジルのサントスに変更となっても試合順は変更なし。

ケイプすぐに詰めてきた。インロー。サントスはミドル。ハイ。左を打ち込んだ。どんどん出てきたサントス。パンチを打ち込む。冷静に見ているケイプ。左がヒットしサントスダウン!ガードを取るサントス。下から仕掛ける。ケイプ離れて立ちスタンドに。ケイプがパンチを打ち込むが、サントスのパンチもヒットしている。大振りのフックはかわしたケイプ。カーフ。サントスジャブで出る。前蹴り。ミドルを入れたケイプだが、キャッチしたサントスがテイクダウン。しかし倒され際にスイープしたケイプ。鉄槌連打を入れるとすぐ立った。近い間合いでパンチの打ち合い。サントスのジャブ。膝。ヒット。ワンツーからロー。前蹴り。ケイプちょっと様子見に。サントスが手数を出していく。首相撲から離れ際にサントスが肘を出す。ケイプバック肘。残り1分。ケイプの蹴りをキャッチしてスタンドバックについたサントスだが、ケイプ正対し引きはがすとパンチがヒット。バランスを崩し倒れたサントスだがケイプ立たせる。ケイプ左ミドル。サントスがキャッチしたがそこにパンチを入れるケイプ。サントスも打ち返す。ホーン。

1Rはダウンを取ったケイプのラウンド。

2R。サントス出てきた。前蹴り。ハイ。ロー。ケイプ飛び込んで左をヒット。サントスの右は左に回ってかわす。パンチで出たサントス。右がヒット。ケイプ下がった。追ってくるサントスだがサークリングしてかわしたケイプ。サントス右ロー。ケイプのカーフでスリップダウンしたサントス。立った。出てきたケイプに膝を合わせるサントスだが、ケイプの右フックがヒット。しかし手数ではサントス。ケイプちょっと見る展開が長い。休まずせめてくるサントス。ケイプの左がヒット。ジャブを入れるケイプ。サントスが出るところに右。さらに左フックがヒットしサントスぐらついた。サントスの打ち終わりにパンチを合わせるケイプ。前蹴りにワンツーを返す。出てきたサントスにジャブがヒット。ケージ際でケイプのラッシュ。クリンチしようとするサントスを引きはがす。なおもパンチで出てくるサントスだっが、ケイプボディ・顔面にパンチをヒット。ワンツー。ノーガードで挑発するケイプ。ホーン。

2Rの手数自体は五分だが、後半打撃をまとめて攻勢だったケイプ。

3R。ケイプの右がヒット。サントスジャブ、ローでまた出てきた。ジャブ。サントス飛び込んでワンツー。ケイプ右をヒット。右がヒット。出てきたサントスだが、ケイプがそこにパンチを返した。近い間合いで打ち合い。サントスの右が入り、さらに連打を入れるサントスだが、ケイプも打ち返す。サントスの打ち終わりに右フックがヒット。サントスダウン。すぐ立った。サントスパンチ連打で出る。まっすぐ下がったケイプにヒットしたが、距離を取り離れたケイプ。サントスどんどん出る。サントスが飛び込んだところに右を合わせるケイプ。残り1分。ケイプの右がヒット。残り15秒でケイプタックル。テイクダウンしてサイドからパウンドを打ち込む。タイムアップ。

ハグしてくるケイプを引き剥がしてケージに乗りアピールするサントスに観客は大歓声。逆にケイプがケージに上がるとブーイング。前日計量でカラフランスとやりあったことで完全にヒールになっている。

30-27、29-28×2の3-0でケイプ勝利。

ガンガン攻めてくる相手に冷静にパンチを打ち込み、ダウンも奪い勝利。

しかしサントスは最後まで引かずに出てきた。UFCデビュー戦でランカー相手に健闘し、十分にメインカードの役割を果たした。

試合後のインタビューで客席のカラフランスを挑発するケイプ。次こそ実現か。