格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN LANDMARK8:オッズ/予想と展望

メインカードのMMAの試合のみ。

休憩後の4試合のうち、メイン以外すべて欠場選手が出てカード変更。もともと地方は地元のチケット券売要員多数でカードが弱いRIZIN。その上、見かけ豪華にするための外国人選手や元王者が立て続けに欠場してカードが消滅する不運。消滅があっても元のカードが豪華であれば納得はできるが、以前の沖縄大会(朝倉海欠場)や去年の北海道大会(メインで体重オーバー)、名古屋大会(井上直樹欠場)等、カードが弱い地方に限ってアクシデントが発生している気がする。

伊藤裕樹 1.22
上田将年 4.00

伊藤はDEEPフライ級GPベスト4で、RIZIN不動のレギュラーかと言われると微妙なところ。RIZINで5勝1敗とアーセンにしか負けていないが、当時のアーセン含め、RIZINに上がる資格があるかどうか査定されるレベルの相手や、地方の地元選手で実力的にはRIZINに出るには足りてなくて、レギュラー選手を当てるには忍びないレベルの相手と組まれている。今回は後者。

地元九州勢の上田はパンクラスでタイトル戦のチャンスを得たが、格闘家人生で一番のチャンスのはずの試合で全く攻める気持ちを出せず、凡戦の上に判定負け。現役を続行しているものの、格闘家としては半分余生を過ごすモードに入っており、RIZINで上を目指すような実力も気持ちも持っていない。開きなおってアグレッシブに攻められたらいいのだが、最近の試合を見ると、今までの実績を守ろうという意識のディフェンシブな試合が多くなっている。

今回は地元九州のビッグマッチ出場ということで、パンクラスでのタイトル戦以上の大舞台。負けて元々という気持ちで開き直ることが出来ればいいのだが。

伊藤判定勝ち。

瀧澤謙太 2.20
野瀬翔平 1.61

昨年9月に太田に敗れて3連敗となった瀧澤。内容も見せ場のない試合が続いて、今回がリストラがかかった試合。年齢的にももっと試合をした方がいいはずだが、RIZINでそこまで需要がないために試合数がこなせていない。昨年・一昨年は1試合のみ。試合数が少ないこともあって、最近いいところが出ていないのが、相手が強すぎて出すことが出来ないのか、選手としてのピークを過ぎているのか、ちょっと判断がつかない。

九州勢の野瀬は日本人王者クラスがエントリーした2022年のRoad To UFCに、参戦していた修斗でもノーランカーにも関わらず、麒麟枠として出場。一回戦で元UFCファイターのウリジ・ブレン相手にアップセット勝利(ブレンが膝を負傷してのアクシデント的な勝ち方ではあったが)し、準決勝では優勝大本命の中村倫也に秒殺KO負け。が、相手が悪かったのが考慮されたのか、2年連続でRoad To UFC出場を果たす。しかし2023年は一回戦で中国のシャオ・ロンに判定負け。その後、ようやく修斗でランキングに入っている。

野瀬は地元だから出ている選手であって、さすがにこのレベルに負けるようではRIZINには居場所はない。

野瀬判定勝ち。

阿部大治 1.53
押忍マン洸汰 2.40

阿部はストラッサーに勝ったことでRIZINウェルター級のエース的存在となることを期待されたと思われたのだが、マルコス・ヨシオ・ソウザにKOした次が地方の福岡大会で地元勢とやるという窓際ポジションの試合で、41歳の田村ヒビキ相手にフィニッシュの予感のない判定勝ち。これで出世コースから外れたのか、あるいは次戦でDEEPウェルター級タイトルを失ったのが原因なのか、次の試合は本来の階級ではないミドル級でイゴール・タナベの咬ませ犬という気の毒なポジションの試合で一本負け。その後、タナベがウェルターに落としたことで、ますますこの負けが無意味なものになってしまった。

相手は地元九州の押忍マンで、全くもってRIZINレベルではない。しかし一発KOできるパンチ力はあり、技術的には圧倒的に阿部が上だが、一発勝負でパンチを振り回すようだと宝くじに当たらないとも限らない。

阿部KO勝ち。

芦田崇宏 1.40
鈴木博昭 2.75

鈴木はMMA転向後3勝3敗だが、3勝の相手はノーカン推奨の奥田と、序盤の打撃戦でKOできた昇侍戦・西谷戦。それ以外はすべて判定負け。直近のまともな試合である青井戦ではタックルが切れずにテイクダウンされるパターンで敗れている。それから1年以上経つが、テイクダウンディフェンスが改善されていないようだと厳しい。

芦田判定勝ち。

大島沙緒里 1.30
クレア・ロペス 3.25

大島は本来アトム級よりさらに下のミクロ級の選手。ストロー級を主戦場に戦ってきたロペスとは体格差がある。もっとも、大島もキャリアほとんどが体格上の選手との対戦なので、そこまで影響は大きくないか。首投げテイクダウン→袈裟からの押さえ込みが通用すれば勝てると思うが、昨年のBLACK COMBATとの対抗戦では、ひたすら組ませない戦法を取ってくる相手に対応できず敗れている。ロペスが同じ作戦で来た場合、何か打開策を用意しているのか。両者ともに準備期間が短いが、ロペスの方が対策は立てやすいかと思える。

ロペス判定勝ち。

矢地祐介 2.20
白川陸斗 1.61

オッズが間違いと思ったが間違っていなかった。本来階級下で代役出場の白川がフェイバリット。矢地は連敗の後、ミノル戦でのKOノーコンテストを挟んで2連勝とはいえ、相手がRIZIN未勝利ファイター相手なので評価は上がらない。しかし連敗の相手もサトシとグスタボなので仕方ないと思うのだが。さすがに階級下の白川には負けないだろう。

矢地判定勝ち。

摩嶋一整 1.17
今成正和 4.50

ケラモフ欠場で代役今成。摩嶋ならケラモフに勝つ可能性もあったかもしれないが、摩嶋にもっと多くの人が期待感を持った状態で実現してほしかったカードなので、流れて良かったと思う部分もある。前回は下攻めの横山をテイクダウンから塩漬けにして、攻めを潰しての勝利。今成は芦田相手にも同じパターンで負けており、より上位のグラップラーの摩嶋が相手なのは厳しいだろう。

摩嶋判定勝ち。

ルイス・グスタボ 1.50
堀江圭功 2.50

堀江は9月のライト級転向初戦でスパイク・カーライルに判定勝ち。しかしあの試合はスコアカードが発表されていないが、カーライルの反則減点(後頭部への肘)があっての勝ちで、内容では負けていた。スタンドで圧力をかけてくるグスタボ相手にどこまで対抗できるか。

グスタボKO勝ち。

オープニングファイト(キック3試合・MMA2試合)は24日12時半開始、本戦14時開始。MMAの試合のみ速報します。