格闘技徒然草

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UFN130:第5試合・ダニエル・ケリー vs. トム・ブリーズ

ミドル級。

UFC10戦目となるケリー。うち7戦はホームであるオーストラリア・ニュージーランドでの試合。他はアメリカでの試合が2試合で、ヨーロッパでの試合はローカル時代を含めてこれが初めて。4タイム柔道オリンピック代表。元ライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンスを破りランキングにも入っていたが、ここ2戦はデレク・ブランソンとエリアス・テオドロウに連敗。柔道技の足払いや、フィジカルを活かした打撃が武器だが、ちゃんとしたストライカー相手には打ち負けている。

地元イギリスのブリーズはレスリング・柔術・ノーギでの実績があるグラップラー。全試合フィニッシュ勝利でUFCと契約し、UFCでも2試合連続KO勝ち。3戦目のK太郎戦は初めて判定になったが、ポジショニングで上回り勝利。しかし、前戦はショーン・ストリックランドにほぼスタンドでの展開となり判定負けでMMA初黒星。昨年3月のロンドン大会でも試合が組まれていたが、試合当日に相手のオルワレ・バンボゼが欠場し試合が消滅している。約2年のブランク明けとなる試合。今回がミドル級での初戦。

道家っぽいずんぐりむっくり体型のケリーに対し、長身のブリーズ。とても下の階級だったとは思えない。シャープな打撃を打ち込むブリーズ。ケリーも不格好ながらパンチを出していくが、ヒット数ではブリーズ。アッパーをもらい、顔を押さえて後退したケリー。ブリーズすぐ距離を詰めてパンチを打ち込むと、うずくまるようにダウンしたケリー。パウンド。KO。

アッパーが左目のあたりをかすめてヒット。実質、その1発で戦意喪失していたケリー。たまたま連勝してランキングに入ったこともあるが、ランカークラスで戦うレベルではない。

ブリーズは体格的にもミドルが適正だろう。もっと上位の選手と見てみたい。