格闘技徒然草

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UFC on ESPN+13:第3試合・リュウ・ピンユエン vs. ジョナサン・マルチネス

バンタム級

中国のRUFFや武林風で育った中国生まれ・中国育ちファイターのピンユエン。ただ、中国時代に対戦した相手は戦績が微妙な選手ばかりで実力がよくわからなかった。地元中国で予定されていたUFCデビュー戦を負傷欠場し、アウェイのドイツでダミアン・スタシャクと対戦し判定勝ち。2戦目も勝利し2連勝としたが、ギロチンで引き込んでポジションを不利にしたり、グラウンド状態の相手に顔面膝を放ったり、ポイントが微妙なのに最後倒しに行かず流したりと、戦い方がいろいろもったいない選手。現在は盟友のソン・ヤドンとともにアルファメールで練習しているとのことで、アウェイだがホームでもある。

昨年10月に負傷選手の代役でUFCデビューしたマルチネス。初戦はアンドレ・スークムタズに接戦の末判定負け。2戦目は2連敗中のウリジ・ブレン相手に腕十字を取られかける場面もあったが、亀で止まる悪癖があるブレンにパウンドを入れて判定勝ち。

ミドルを入れるピンユエン。ロー。ステップを使いサークリングし、突如飛び込んでパンチを入れる。マルチネスは間合いを詰めるがピンユエンに距離を取られる。出てきたところにパンチを合わせるマルチネス。両者手数が少ない展開。ひたすらサークリングを繰り返すピンユエン。マルチネスがミドルを打ち込む。ピンユエンの飛び込んでの右がヒット。そのままラッシュするピンユエン。もう一度飛び込みパンチ連打。しかしマルチネス飛び膝。バランスを崩したピンユエンにパンチをヒットさせる。また飛び膝。ピンユエンケージ際をサークリング。またまた飛び膝で飛び込むマルチネス。ホーン。

お互い効果的な攻めがあったが、若干ピンユエンのラウンドか?

2R。間合いを詰めていくマルチネス。ピンユエンは変わらずサークリングしながら時々パンチで出る。距離を詰めるマルチネスだがピンユエンが下がってサークリングするのでコンタクトなし。会場は当然ブーイング。マルチネスのハイはガードされる。両者実際にヒットした手数の5倍ぐらいフェイントの打撃を見せてる。フェイントばかりで実際のヒットが少なすぎる。ピンユエン時々飛び込んでパンチ。ホーン。

2Rは両者とも打撃のヒット数が一桁という展開。マルチネスの打撃はほぼヒットしていなかったのでピンユエンのラウンド。

3R。戦法を変えないピンユエンと、ピンユエンのサークリングを攻略する術のないマルチネス。当然1,2Rと同じ展開に。追いかけるマルチネスの打撃はヒットせず。時々出て手を出すピンユエンの打撃のみヒットする。会場のブーイングの音量が増す。マルチネスの前に出てのテンカオが、頭を下げたピンユエンにビッグヒット!仰向けに倒れて失神!マルチネスKO勝ち。

サークリングに対して無策だったマルチネスだが、一発をヒットさせてKO勝ち。

ピンユエンはひたすらサークリングの戦法が退屈だった上に負けてしまってはどうしようもない。