格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+49:第7試合・アレックス・モロノ vs. ダヴィッド・ザワダ

ウェルター級。

モロノはUFC8勝4敗1分け。ランカー相手に勝利がなかったが、前回はディエゴ・サンチェスの代役として直前に決まったドナルド・セラーニ戦で、パンチを効かせてラッシュを打ち込み1RTKO勝ち。これまで中堅の印象だったが、レジェンドファイターからアップセット勝利して一気に名を上げた。今回も計量8日前の直前に、セルゲイ・カンドチコの代役として急遽出場が決定。テコンドー・柔術がバックボーン。

ドイツのザワダはUFC4戦で1勝3敗。唯一の勝利はハビブ・ヌルマゴメドフのいとこ・アブバカル・ヌルマゴメドフにテイクダウンを奪われてからの三角絞めで一本勝ちした試合。3敗のうち2敗はスプリット判定負けで、KO負けしたリー・ジンリャン戦も1Rにダウンを奪った所からの逆転負け。戦績ほどには評価は低くない。

パンチで出るザワダ。ワンツー。モロノの右がヒットするが出ていって組んだザワダ。四つで膝の打ち合い。離れ際にモロノの右がヒット。打ち合いでモロノの左がヒットするがザワダも打ち返す。残り1分。ザワダのワンツーがヒット。モロノも前に出て打ち返す。間合いがつまりモロノの連打が入る。打ち返すザワダ。ホーン。

1Rはヒット数でモロノ。

2R。ザワダが連打で出ていく。近い間合いでパンチが交錯。飛び込んでいくザワダ。ジャブで止めるモロノ。ザワダのパンチの打ち終わりに右を叩き込んだモロノ。また右がヒット。ザワダまた飛び込むがモロノがパンチを合わせる。今度はモロノが飛び込むがザワダのパンチがヒット。一進一退。残り1分。両者見合い。なかなか出ていけなくなっている。ジャブの差し合い。モロノの右がヒット。ザワダが出ていくが右フックをもらう。ホーン。

2Rもモロノ。

3R。四つに組んだザワダが引き込み。足関を狙うが上を取ったモロノ。バックに回る。ザワダ立つがバックからボディロックしているモロノ。ザワダ正対。離れた。モロノのバックブローがヒット。ザワダ出ていく。ジャブ。モロノはこのラウンドは受け身。1,2R取っている計算か。残り1分。パtにでケージまで下がらせたザワダがタックル。モロノはギロチンに抱えて引き込む。絞めるというより時間稼ぎ。モロノのバックに回り、残りわずかでテイクダウン。タイムアップ。

三者フルマークでモロノ勝利。大差ではなかったが、全ラウンドで的確に打撃をヒットさせて勝利。

UFC on ESPN+49:第6試合・モデスタス・ブカウスカス vs. カリル・ラウントリーJr.

ライトヘビー級。

リトアニア生まれ・イギリス在住のブカウスカス。昨年7月のUFCデビュー戦はブラウン肘連打で1R終了後に相手がよろめきTKO勝ちしたが、そこから2連敗。前回のオレクシェイチュク戦では打撃の手数で上回り、メディアのジャッジ全員がブカウスカスを支持する内容だったにも関わらず判定負け。

ラウントリーはUFC4勝5敗1NCで現在2連敗中。中堅以下で勝ったり負けたりしているレベルだが、2018年に元K-1ファイターのグーカン・サキに1RKO勝ちしているのが光る。ムエタイバックボーンのストライカー。

ラウントリーの左がヒット。もらったブカウスカス、ケージ際をサークリングして距離を取ろうとするがラウントリー追いかけていく。また右がヒット。ブカウスカスも打ち返すがラウントリーの打撃に圧されている。ブカウスカス鼻血。なおもプレスしていくラウントリー。ちょっと立て直したブカウスカス。ラウントリーの左右のパンチは空振り。ブカウスカス右ハイ。ラウントリーがプレスしていくが、後半はパンチのヒットがない。ローは入っている。ブカウスカスも手が出ない。またロー。ちょっと嫌がる素振りを見せたブカウスカス。残り10秒でラウントリーの右が顔面にヒット。ホーン。

1Rラウントリー。

2R。カーフキックを入れるラウントリー。またプレスしていき、ブカウスカスはケージ際をサークリング。ジャブの差し合い。ラウントリーの関節蹴りがヒットし、ブカウスカスは叫び声を上げてダウン。足を抱えて戦闘不能。KO。

ブカウスカスがちょうどステップジャブを放つために踏み込んだところに膝関節を横から蹴って一発で負傷。やはり関節蹴りは怖い。勝ったラウントリーも後味が悪いのか、喜びを見せることなく勝ち名乗りを受ける。

UFC on ESPN+49:第5試合・パディ・ピンブレット vs. ルイージ・ベンドラミニ

ライト級。

本来、地元イギリスでのデビュー戦となる予定だったピンブレット。前の試合に出場したモリー・マッキャンと同じネクストジェネレーションMMAリバプール所属。イギリスのフィーダーショー、Cage Warriorsでライト級王座決定戦に出場したが判定負け。16勝3敗の26歳。積極的に極めを狙うスタイルで、飛びつき三角での勝利が2度ある。一方で打撃のディフェンスには穴がある。地元開催の予定だったとはいえ、UFCデビューでいきなりメインカード扱いと期待度が高い。

ブラジルのベンドラミニは緊急代役出場で階級上の試合だったUFCデビュー戦でエリゼウカポエイラにKO負けし、MMA初黒星。2年のブランクを経てからの昨年10月の2戦目はダウンを奪い鉄槌連打でKO勝ち。今年6月の前戦は、ファレス・ジアムに2Rまで出ていかず、3Rにテイクダウンからラッシュして攻めるも、時すでに遅く29-28での判定負け。攻めが遅すぎた。

ジャブ、ハイキックを放つピンブレット。ベンドラミニのパンチがヒット。すぐに間合いを詰めてタックルに。テイクダウン。ハーフからパウンドを入れる。がぶった体勢から立ってハイキックを入れたベンドラミニ。ピンブレットは大きなダメージはなさそうだが、やや慎重に。プレスされてケージ際まで下がる。パンチで出てケージを背負わせたベンドラミニ。そこにパンチのラッシュ。距離を取るピンブレット。ピンブレットが出ていくとシングルレッグ。軸足を払ってテイクダウンを狙ったが倒せず。残り1分。ピンブレットなおも出るとアッパー。さらに右がヒット。ケージを背負ったベンドラミニにピンブレットがパンチのラッシュ!腕でブロックしていたベンドラミニだが右フックをもらってダウン!レフェリーストップ!

ピンブレット、UFCデビュー戦で1RKO勝ち。それまでは割と互角の攻防だったが、チャンスを逃さず畳み掛けたのが良かった。

UFC on ESPN+49:第4試合・モリー・マッキャン vs. キム・ジヨン

女子フライ級。

マッキャンはUFCデビュー戦で一本負けした後3連勝。しかしそこから2連敗中。イギリス・リバプールネクストジェネレーションMMA所属で、本来予定されていたイギリス大会では地元だった。今年2月の前戦ではラーラ・プロコピオに2R腕十字を極めかけた場面はあったものの、ずっとグラウンドで下になる展開で判定負け。試合後にグローブをマットに置いて退場したが、亡くなった父を追悼するために置いただけで、特に引退ではなかった模様。イギリスのアマチュアボクシング王者。

ジヨンはUFC3勝3敗。MMAのデビュー戦でいきなり杉山しずかとドロー。2戦目は端貴代とドロー。無敗のまま端貴代との再戦に勝利してJEWELSバンタム級王者に。なお、王座は返上しておらず、DEEP参戦から6年経つが、現在も王者である。UFCではデビュー戦で判定負けしMMA初黒星を喫するとフライ級に落としたものの、5戦で2度の計量失敗がある。キック韓国王者、ボクシング東洋太平洋王者。前戦まではランキングに入っていたが、アレクサ・グラッソ相手に打撃の手数が少ない展開で判定負けしランク外へ。

マッキャン間合いを詰めてパンチで攻める。四つに組んだジヨンだが倒せず離れた。マッキャンすぐに出る。組み付いたが首を抱えるとジヨンが脇をくぐりバックを狙う。引き剥がしたマッキャン。すぐに間合いを詰めるが、ジヨンのパンチをもらいダウン!すぐタックルで凌ぐマッキャン。投げを狙ったがジヨンこらえた。また四つから脇をくぐりバックへ。テイクダウンを狙うがマッキャンはケージでこらえる。ジヨンは投げを狙いつつ膝を入れていく。残り1分。背中に乗ろうとするジヨンだが乗れない。離れた瞬間にすぐ間合いを詰めてパンチで攻めるマッキャン。が、残り20秒で仕掛けたタックルは切られた。ホーン。

1Rのリプレイが流れるが、マッキャンのダウンはパンチではなくバッティング。ただレフェリーはノーチェックだったし、ジャッジも気づいていないのであればジヨンのラウンドになっているかもしれない。

2R。間合いを詰めてくるマッキャンにパンチを入れるジヨン。ノーガードで挑発しつつ出るマッキャンだがジヨンのパンチがヒットしている。右を入れたジヨン。マッキャンは前には出るがパンチのヒットが少ない。休まず出るマッキャン。左がヒット。ケージを背負ったところでパンチを貰うジヨン。圧され続けて消耗しているか。残り30秒でケージに詰めたマッキャンがラッシュ。タックルへ。こらえたジヨンを後方に投げてテイクダウン。ホーン。

終盤の攻めでマッキャンのラウンド。

3R。出るのはやはりマッキャン。ジヨン距離を取りつつジャブ、ワンツーを入れる。マッキャンプレスしてケージに詰めてパンチを打ち込む。ジヨンも打ち返す。マッキャンがバックスピンキックをボディに入れる。残り30秒。マッキャン挑発しつつパンチで出る。ジヨンも打たれながら打ち返す。タイムアップ。

三者29-28でマッキャン勝利。

1Rはやはりジヨンか。マッキャンのバッティングでのダウンを無効にしたとしても、その後明らかにバッティングの影響で動きが落ちて攻められてラウンドを取られているのだから、これで2Rか3Rを落としてジヨンの勝ちになっていたら提訴してもおかしくない。

UFC on ESPN+49:第3試合・ジャック・ショア vs. ルドビク・ショリニアン

バンタム級

イギリスのショアはMMA14戦全勝。UFCでも前座戦線で3連勝中。今回は当初ロンドンで開催予定だっただけに、イギリスの選手が多い。UFCデビューから2試合続けてチョークで一本勝ちしたが、前戦はハンター・アジュールに接戦となり、キャリア2度目の判定となったが勝利。柔術黒帯でMMAの試合経験もある父のリチャード・ショアがヘッドコーチについている。ジャック・ショアも父から黒帯を授与されている。8つの一本勝ちのうち、7つがチョークでの勝利。

本来サイード・ヌルマゴメドフと対戦予定だったがヌルマゴがビザの問題で2週間前に欠場が決まり、代役の選手が一旦決まったものの負傷欠場。先週になりUFCデビュー戦となるショリニアンとの対戦が決まった。ウクライナのショリニアンはTUF29に出場し、チームオルテガのドラフト3位(バンタム級2位)でピックされ、トーナメントでは準決勝で優勝したリッキー・トゥルシオスに判定負けした。TUFは準決勝敗退した選手も3位決定戦的試合でUFCデビューできる場合があるが、ショリニアンには声がかからなかったものの、代役でUFCとの契約を果たした。MMA9勝1敗の31歳。

ジャブの打ち合い。ショアワンツー。左ハイ。ショリニアンが間合いを詰めると距離を外す。ショアまたワンツー。ロー。ショリニアンの蹴りをキャッチして倒した。ショリニアンのガード。インサイドから肘を入れるショア。足を超えてパスした。サイドで上半身を固めるとマウントで肩固め。逆サイドに出て絞める。ショリニアンが耐えるとマウントに戻る。亀になり立ったショリニアン。またテイクダウンを狙うがショリニアンこらえた。離れ際にショアが肘を入れる。ホーン。

1Rショア。

2R。ショリニアンが間合いを詰める。近い。しかしショアのワンツーがヒット。詰めていくショリニアンに下がりながら打撃をヒットさせるショア。ショリニアンが左を放つとかいくぐってタックルへ。テイクダウン。亀になったショリニアン。一本足を絡めるショアだがショリニアン立った。なおもテイクダウンを狙っていたショアだが膝を入れ離れる。詰めていくショリニアン。しかし距離を取られ、ショアの間合いに入ったところでパンチを打たれるため手が出ていない。ショアカーフキックからワンツー。しかしケージを背負わせたところでタックルに入るショリニアン。が、離れた。また出ていくショリニアン。タックル。切りきれずボディクラッチされたショアだがケージでこらえる。離れた。ジャブ、カーフキックを入れていくショア。ショリニアン出ていくが攻撃をもらうだけの展開が続く。ホーン。

2Rショア。

3R。また出ていくショリニアンだが、相変わらずショアに距離を取られ打撃を打ち込まれる展開が続く。ジャブ。圧を強めるショリニアンだがまっすぐ追うだけなのでショアがサークリングしながら距離を取り続ける。ショアタックルへ。こらえたショリニアン。ケージに押し込み膝の打ち合い。離れた。ショリニアン出ていくがショアがパンチを打ち込むとすかさずタックル。四つでクラッチしてテイクダウンを狙うが差し返してこらえたショリニアン。逆にタックルに入りテイクダウンを狙ったが、倒せず離れ際にハイをもらう。圧をかけていくショリニアンだが距離を取られ続ける。打撃をヒットさせるショアだがフィニッシュを狙いに行く様子はない。タイムアップ。

判定三者フルマークでショアがUFC4連勝。

以前は打撃戦で劣勢な場面も見せていたショアだが、今回は打撃のレベルも上がっていた。全く危なげはなかったものの、急遽出場が決まった本来UFCに参戦するレベルではない選手が相手と考えると、フィニッシュを狙いに行かないのはやや不満が残る。

UFC on ESPN+49:第2試合・ジュリアン・エロサ vs. シャルル・ジョーダイン

150ポンド契約。UFCでは珍しい(体重オーバーではない)キャッチウェイトマッチ。

本来はレローン・マーフィーがジョーダインとフェザー級で対戦予定だったが、開催地がイギリスからラスベガスに変更になったことにより、マーフィーがビザを取得できず欠場。先週になって急遽エロサの出場が決まったものの、減量が間に合わないためか150ポンド契約で組まれた。

エロサは16年3月、石原夜叉坊にKO負けしリリースされると、ローカルで経験を積みコンテンダーシリーズに出場してUFCと再契約。が、3連敗でまたリリース。しかし昨年、試合のわずか3日前に代役としてUFCと再契約。押された展開から3Rにダースチョークを決めてUFC4年半ぶりの勝利を手にした(この時も150ポンド契約だった)。次戦ではネイト・ランドワーに飛び膝で56秒KO勝ちで連勝。が、今年6月の3戦目はチェ・スンウのワンツーでダウンした後のパウンドでKO負け。25勝のうち11KO・11一本勝ちがあり、判定勝ちはわずかに3回。

ジョーダインはチェ・ドゥホにKO勝ちした1戦のインパクトが大きいが、ここまで2勝2敗1分け。前戦は欠場選手の代役で登場した階級下の選手にドゥホ戦以来のKO勝ち。

パンチで出るジョーダイン。ミドル。エロサはキャッチするとそのまま組んでケージに押し込むが離れた。パンチの打ち合い。エロサの左がヒット。また蹴り足をキャッチしたエロサ、放して蹴りを入れる。ジョーダインまたミドルを放ちヒット。エロサの右がヒットし一瞬ぐらついたジョーダイン。エロサ間合いを詰めるがジョーダインはミドルを入れる。ケージまで詰めたエロサ。左ボディ。ジョーダインが前に出てパンチを放つがエロサバックステップしかわす。逆にエロサが出てパンチを入れる。ジョーダインの左がヒットしたが、エロサ間合いを詰めるとタックルへ。ボディロック。ケージでこらえるジョーダイン。首相撲に切り替えたエロサだがジョーダインがパンチで引き剥がす。ジョーダインが右をヒットさせたがエロサのパンチを貰い少しぐらつく。エロサが追い打ちに来ると飛び膝で威嚇。ホーン。

1Rはパンチをを効かせた場面があったエロサのラウンド。

2R。ジョーダインパンチで出る。エロサが首相撲に捕らえるが構わずパンチを打ち込んでいく。エロサも打ち返し打ち合いに。首相撲で膝から右を打ち込んだエロサ。また首相撲に捕らえるがパンチ連打で引き剥がしたジョーダイン。しかしエロサ出ていく。ジョーダインの飛び膝とエロサの前蹴りが同時に放たれ、前蹴りがローブローに。再開。パンチで出るエロサ。ジョーダインのパンチを貰ったが下がらない。ジョーダインの方がやや消耗しているか。エロサ飛び込んで左ボディ。ジョーダインがパンチで飛び込むと首相撲。しかしジョーダインの左をもらいダウン気味に倒れた。気合を入れてすぐ立ったエロサだが、下がっているのでやはりダメージがあったか。残り1分。エロサちょっと動きが落ちている。ジョーダインが先手を取る。首相撲から右を入れたエロサ。ホーン。

2Rジョーダイン。

3R。エロサ出ていくがジョーダインもパンチを打ち込む。エロサ組み付くとボディロックからバックに回り投げた。押さえ込む。ジョーダインのガードに。頭を押して距離を作りながら立ったジョーダイン。バックを取られたがケージにもたれて正対。離れたがエロサすぐに出るとケージに詰めてボディに膝連打。またケージに詰めるとタックルへ。ボディロック。バックに回りながら倒した。また頭を押して立つジョーダインだが、立ち際にエロサが得意のダースチョークに捕らえて引き込む。がっちり入りタップアウト!

エロサはUFC復帰後3勝目で全フィニッシュ。前の試合のバリオーもそうだが、戦績的にUFC最下層レベルだった選手が、気持ちが入った攻めを見せ、勝ち星もついてきている。

ジョーダインも2Rまでは互角の打ち合いで気持ちでは負けていなかったが、立ち際の一瞬のすきをつかれた。

UFC on ESPN+49:第1試合・ダルチャ・ランギアムブーラ vs. マルク・アンドレ・バリオー

ミドル級。

コンゴの柔道ナショナルチームに所属していたこともあるランギアムブーラ。34歳で11勝2敗。UFCデビュー前の南アフリカ・EFCワールドワイドではライトヘビー級王者で、後にヘビー級にも上げて2冠王となっているが、UFC2戦目でマゴメド・アンカラエフに3RKO負けすると、前回からミドル級に落としている。ミドル級ではスタンドで上になる展開だったが、3Rは疲れたのか手数が減っていた。

バリオーはUFCデビューから3連敗。4戦目にオスカル・ピエホタと対戦し2RにTKOしたが、試合後のドラッグテストにかかり、汚染された食物によるもので出場停止は半年のみだったものの、勝ちからノーコンテストに変更となった。3月の前戦では2Rまで打撃で優勢で、3Rに入りガス欠したアブー・アツァイターから終盤パウンド連打でようやくUFC初勝利。

ミドル、前蹴りで出るバリオー。ランギアムブーラは頭を下げてオーバーハンドの右を放っていく。ケージに詰まったランギアムブーラ、前に出て組み付いてテイクダウンを狙うが倒せず離れた。また右を放ったランギアムブーラ。しかしまたケージに詰められる。バリオー前蹴りから組み付いてケージに押し込むと肘を入れて離れる。ランギアムブーラ大振りのパンチを振り回す。タックル。脇をすくって大腰で投げた。バリオー押さえ込まれる前に立った。また出ていくバリオー。アッパー。ケージに詰めてパンチを打ち込むバリオー。残り30びょで前に出たランギアムブーラが大内テイクダウン。押さえ込むがすぐに立つバリオー。ホーン。

前に出ていたのはバリオーだが手数は差がないので、テイクダウンを2度奪ったランギアムブーラのラウンドか。

2R。また詰めていくバリオー。ランギアムブーラの大振りのパンチがガードの上からヒット。バリオーが間合いを詰めると両者パンチの回転を上げて打ち合い。バリオーは一旦距離を取り、またパンチを入れていく。ランギアムブーラはパンチが全部全力。バリオーのミドルをキャッチしたランギアムブーラが軸足を払ってスリップダウンさせるがすぐ立つバリオー。ケージに詰めて右を顔面にヒットさせたバリオー。カーフキック。このラウンドはちょっと攻め込まれているランギアムブーラ。右がヒット。ランギアムブーラタックルで飛び込んだ。止められたがパンチをヒットさせる。が、またケージを背負うとバリオーのアッパーをもらった。ランギアムブーラがケージを背負う展開が続く。腹に前蹴り。ランギアムブーラ消耗してきたか。膝を放ったがつま先がローブローに。最下位。またバリオーが詰めてパンチ・前蹴りを入れる。ホーン。

2Rバリオー。

3R。手を出していくランギアムブーラだがやはり下がり気味。全力のパンチが空振っているので燃費が悪い。バリオーケージを背負わせるとパンチを打ち込む。ランギアムブーラのアイポークがありタイムストップ。再開。レフェリーから次やったら減点と注意を受けるランギアムブーラ。再開後すぐに間合いを詰めてきたバリオー。四つになるとバリオーがアッパー・膝。攻めるバリオーだがランギアムブーラもまだ当たれば倒せそうなパンチを振り回している。バリオータックル。切られた。空振りが続くランギアムブーラ。バリオー首相撲に捕らえて肘を入れ離れる。両者消耗してきているが、バリオーの方がより疲れているのか後退。追いかけるバリオー。首相撲からアッパー。ランギアムブーラが下がるがすぐに追いかけ休ませない。両者首四つでアッパーの打ち合い。タイムアップ。

判定29-28×2、30-27の3-0でバリオー勝利。3連敗からの1NC・2連勝。

バリオー、今日は常にスタンドでプレスしていく展開で、1Rはやや手数が少なかったが、2R以降は手数を増やし完勝。

逆にランギアムブーラは下がりすぎた。大振りのパンチも一発当たればというところだったがほぼ空振りで、柔道式の投げでテイクダウンしてもすぐ立たれてしまった。

ONE Empower:メインイベント・ション・ジンナン vs. ミッシェル・ニコリニ

女子ストロー級タイトルマッチ5分5R。

王者ジンナンの5回目の防衛戦。39歳の柔術世界王者ニコリニは、前回アトム級王者のアンジェラ・リーに勝利している。

ニコリニタックル。足にしがみつく。ジンナン鉄槌を入れるが、ニコリニ起き上がりケージに押し込む。ニコリニ引き込んだ。ニコリニまたタックル。引き込み。しかしジンナン立って足を蹴る。ブレイク。ワンツーからミドルを入れたジンナン。右がヒットしニコリニダウン!足でディフェンスするニコリニだが、足をさばいてパウンドを入れるジンナンだが、離れて立たせた。ローを蹴るジンナン。ニコリニタックルから引き込むが付き合わないジンナン。ニコリニがジンナンの蹴り足をキャッチしてテイクダウンを狙う。スタンドでバックに回るがゴング。

2R。腰が引けているニコリニ。ジンナンロー。パンチ連打からタックルに入るがバックステップされ足に触ることもできず。ジンナンワンツーロー。もらったニコリニが仰向けに倒れるが、ジンナン立たせる。またロー。完全に効いてる。またロー。キャッチして引き込んだニコリニ。パウンドを落とすジンナンだがニコリニがサドルロック。ストレートフットロック。が、足を抜いて脱出したジンナン。スタンドへ。残りわずかでジンナンがパンチ・ローのラッシュ。ゴング。

3R。ジンナンがボディにパンチを入れていく。しかし2Rの足関を警戒しているのかローは減っている。ジンナンのハイに合わせて組み付いたニコリニ。切ろうとしたジンナンだがスタンドでバックを取る。が、向き直ったジンナン。ニコリニダッコちゃん引き込み。ジンナン引き込まれないようにこらえていたが、ニコリニがガードに。ジンナンはニコリニの左腕を右膝で押さえてパウンド。ジンナン体を起こしてパウンドを入れるがニコリニはハイガード。密着して防ぐジンナン。フットチョークからアームロックを狙ったニコリニだがゴング。

4R。遠い間合いからパンチをヒットさせていくジンナン。ニコリニのタックルは切られた。ジンナンしっかり距離を取りつつ打撃を入れる。組もうとしたニコリニだが引き剥がされる。間合いを詰めるニコリニ。ジンナンは距離を取りつつパンチをヒットさせる。追いかける足もないニコリニ。ジンナン流している。ゴング。

5R。安全圏から強い打撃を入れていくジンナンジンナンケージに詰めると両腕をカンヌキにして引き込んだ。ジンナンの右腕をオーバーフックしたニコリニ。極めを狙うが腕を引き抜いて立ったジンナン。また飛び込むニコリニだがかわされたところにパンチ連打をもらう。ちょっと集中力が切れているか。下になったニコリニにパウンドを入れるジンナンだがすぐ立つ。ジンナンが打撃を入れ続けタイムアップ。

判定3-0でジンナンが王座防衛。

ONE初の女子大会はMMAルールの試合が全て判定決着に。

ONE Empower:セミファイナル・デニス・ザンボアンガ vs. ハム・ソヒ

女子アトム級GP一回戦。ザンボアンガ1位、ハム・ソヒ5位。

RIZINで浜崎を破りスーパーアトム級王者となったソヒ。タイトルを返上しONEのアトム級GPに参戦。ザンボアンガはV.V Meiに勝っていて、MMAは8戦全勝。

ソヒの左がヒット。プレスするソヒ。ザンボアンガ飛び込んで組んだ。ケージに押し込みボディロック。投げるがソヒケージでこらえる。肘で顔を押して引き剥がそうとするソヒ。ザンボアンガ押し込みダブルレッグへ。シングルに切り替えたが頭を押してこらえたソヒ。押し込み続けるザンボアンガ。残り20秒でまたタックルに行く。残りわずかで尻もちまでつかせたザンボアンガ。ゴング。

ラウンドマストならザンボアンガにつくラウンドだが、トータルジャッジで見ると特に両者ポイントになる攻めはなし。ただザンボアンガペースで進んでいる。

2R。間合いを詰めたソヒ。左がヒット。さらにワンツー。ザンボアンガ突進するがソヒ距離を取り組ませない。左をヒットさせていくソヒ。ザンボアンガは飛び込んでくるソヒにパンチを合わせようとする。ワンツーを入れたソヒ。打ち終わりに右を返したザンボアンガ。タックル。ソヒこれは切って離れた。ザンボアンガ飛び込んでタックル。テイクダウン。しかしソヒはケージを背負って寝かされない。レッグマウントを取るザンボアンガだが立たれた。まだ押し込むザンボアンガ。押し込んでパンチを入れるとタックルへ。ソヒ切った。なおも押し込んでいる。残り30秒で初めて押し込みからブレイク。ソヒ出てパンチを入れるがザンボアンガもパンチを返す。ゴング。

2Rまででやはり大きな差はない。

3R。すぐ間合いを詰めるソヒ。パンチが交錯。ソヒの左にザンボアンガもパンチを合わせる。いきなりの左を入れ続けるソヒだがザンボアンガもパンチを返していく。ソヒの飛び込みにザンボアンガも飛び込もうとしたが両者の頭がヒットしバッティング。タイムストップ。ザンボアンガが額を大きくカット。タイムストップ。かなり大きいカットだったが続行。ザンボアンガタックル。ケージに押し込みテイクダウン。サイド。ソヒはガードに戻すと下から殴るがザンボアンガもインサイドからパウンド。上下で細かい打撃を入れる。タイムアップ。

判定2-1でハム・ソヒ勝利。苦戦したが辛くも準決勝進出。

接戦だったのでONEだとどうなってもおかしくない。

ONE Empower:第6試合・アリヨナ・ラソヒナ vs. スタンプ・フェアテックス

女子アトム級GP一回戦。

ラソヒナ3位、スタンプ4位。前回対戦し、スタンプがリードしていた終盤にラソヒナがギロチンに入り、スタンプはタップしたつもりがなかったが完全にタップの動きで一本負け。GP一回戦で再戦が組まれた。

ミドルを入れるスタンプ。ラソヒナタックル。こらえたスタンプだが倒された。スタンプ上になるがラソヒナギロチン。立って外したスタンプだがラソヒナまたテイクダウン。袈裟固めからパウンドを入れるラソヒナ。スタンプ立った。タックルに来たラソヒナに膝。もらって膝をついたラソヒナからバックマウント。チョーク。腕が喉元に入るが真後ろについておらず決まらない。ゴング。

2R。ミドル・ハイを入れるスタンプ。間合いに入れないラソヒナ。パンチを貰ったスタンプ、マウスピースをつけ忘れたとアピールしタイムストップ。再開。間合いが詰まって膝を入れたスタンプだがラソヒナタックル。テイクダウン。ガードから三角を狙うスタンプだが片足を潰してパスを狙うラソヒナ。足関に行ったラソヒナだが足を抜かれて下に。スタンプは立ったまま足を蹴る。ブレイク。スタンプがミドルを入れていく。スタンプのミドルにタックルを合わせたラソヒナだがスタンプが潰して上に。ラソヒナがガードを取るがゴング。

3R。ラソヒナのタックルを切ったスタンプ。上になるがラソヒナギロチン。しかし外してバックに回ったスタンプ。背中越しにラソヒナの左腕を固定してパンチを入れるスタンプ。ガードに戻したラソヒナ。腕十字。入った。伸ばしていくラソヒナだがスタンプは首にかかった足を外し、ラソヒナの体をまたいでなんとかしのいだ。ハーフから肘を入れるスタンプ。ガードを取るラソヒナ。スタンプ立った。足を蹴るスタンプ。ブレイク。残り45秒。両者ともに見合いで単発の打撃。最後にラソヒナがタックルに入るがタイムアップ。

判定2-1で割れたがスタンプ勝利。

3Rの腕十字だけでラソヒナに入れるジャッジが良くわからない。まあONEのジャッジは全部わからないが…。

ONE Empower:第5試合・メン・ボー vs. リトゥ・フォガット

女子アトム級GP一回戦。

メン・ボーはランキング2位。インドのレスリングエリート・フォガットは5月にMMA初黒星。

メン・ボー前に出て距離が詰まる。組もうとするフォガット。組ませないようにしているメン・ボーだがフォガット組み付いてテイクダウン狙い。しかしこらえたメン・ボー。フォガット離れる。フォガットまたタックル。切ったメン・ボー。フォガット下がった。メン・ボー飛び込んで右がヒット。フォガット効いた。すかさず間合いを詰めたメン・ボー。がぶって膝。フォガットが立つところにまた膝。さらにパンチ連打がヒット。フォガット心が折れかけている。自ら倒れた。メン・ボーマウントを取ってパウンド。腕十字。裏十字を仕掛けたが決まっていない。上になったフォガット。メン・ボー立つが、フォガットボディロックから投げてテイクダウン。パウンド。ゴング。

ほぼ勝っていたメン・ボーだが腕十字を逃れたフォガットが生き延びた。

2R。パンチをもらったフォガット。タックル。切ったメン・ボーだが下になり腕十字。ディフェンスしたフォガットがパス。亀になったメン・ボーにサイドから膝を入れていく。メン・ボーハーフに。フォガットはパウンド。ニーシールドで凌ぐメン・ボーだがフォガットパスすると顔面に膝。サイドからパウンド。が、メン・ボー抜けて立ち上がった。両者消耗したのか見合いが続く。出たのはフォガット。メン・ボー下がりながらパンチを出す。フォガットのオーバーハンドの右がヒット。ゴング。

フォガットが逆襲しシーソーゲームに。

3R。フォガットのタックルを切ったメン・ボーがパンチを打ち込む。ガードに入らずパンチを入れていくメン・ボーだが、フォガット立った。立ち際に間合いを詰めたメン・ボーだが、フォガット組んでボディロック。テイクダウン。サイドで押さえ込みながら打撃を入れていくフォガット。メン・ボー動けない。メン・ボーブリッジで返そうとするが返せない。時間が過ぎていく。フォガット押さえ込んだままボディに肘・膝。ダメージはないが押さえ込み続ける。メン・ボー消耗もあるのか動けないまま。フォガットが細かい打撃を入れ続ける。タイムアップ。

判定3-0でフォガット勝利。

両者とも穴が大きすぎ。フォガットほぼKO負けしていたが、メン・ボーの攻めが雑すぎて仕留めそこねた。