格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC300:第7試合・カルヴィン・ケーター vs. アルジャメイン・スターリング

フェザー級。ケーター8位。これがUFCでのフェザー級初戦となるスターリングはバンタム級の2位。

ケーターは2022年10月のアーノルド・アレン戦で、飛び膝を放って着地した際に膝を負傷。そのまま続行不能でTKO負けとなり、ACLの手術により1年半の長期欠場明け初戦となる。レスリングがバックボーン。長身で、レスリングと打撃を混ぜたスタイル。元キック世界王者のギガ・チカゼに対しては、距離を潰して打撃戦を挑んで消耗させて判定勝ちした。36歳。

スターリングは2021年にピョートル・ヤンからUFC史上初の反則勝ち(グラウンド顔面ヒザ)での王座奪取。そこからヤンとのリマッチを接戦で制すと、ディラショー、セフード相手にも防衛に成功。しかし減量が厳しく、常にフェザー級転向の話がある状態だった。前回はバンタム級での最後の試合と決めた一戦で、新世代のショーン・オマリーに2RKO負けし、王座から陥落しての転向となってしまった。34歳。

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UFC300:第6試合・ホリー・ホルム vs. ケイラ・ハリソン

女子バンタム級。ホルム5位、ハリソンは初参戦。プレリム最注目の一戦。

元王者ホルム。柔道銅メダリストで、当時の女子格闘技のアイコンであり、女子MMAの世界を確立したパイオニアロンダ・ラウジーをハイキックでKOしたのが8年半前の2015年。そこから12戦で5勝6敗1NCと苦戦しているものの、6敗のうち4試合はタイトルマッチ。かつてのストライカーから、現在は組み主体の選手に変貌を遂げている。前戦はマイラ・ブエノ・シウバをケージに押し込んだところにニンジャチョークに捕まり、タイトル陥落したミーシャ・テイト戦以来となる一本負け。今大会最年長の42歳。

女子柔道2タイムオリンピック金メダリストハリソン。2018年にPFLでMMAデビューすると、2019年から開催された女子ライト級リーグ戦を全勝で制して100万ドルを獲得。しかし女子ライト級といいつつ、ほとんどの選手がフェザーから階級を上げての出場で、ハリソンのための階級だった。2021年もまた全勝で2度目の100万ドルを獲得したが、2022年は決勝で過去2度破っている(いずれも判定)ラリッサ・パチェコ相手に苦戦し、判定負けでキャリア初黒星。2023年シーズンは、リーグ戦は女子フェザー級に変更されたがハリソンは出場せず、元UFCのアスペン・ラッドと150ポンド契約ワンマッチで対戦し判定勝ち。Bellatorを買収したPFLでは、Bellator女子フェザー級王者・元UFCフェザー級王者のクリス・サイボーグとの対戦が期待されていたが、ハリソンはPFLとの契約を終えUFCと契約。てっきり空位となった女子フェザー級で戦うのかと思いきや、さらに体重を落としバンタムにはじめて落としての試合となる。33歳。

はたして柔道時代の78kgから61.2kgまで落としたハリソンが、今までと同じように動けるのかどうか。

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UFC300:第5試合・ソディック・ユサフ vs. ディエゴ・ロペス

フェザー級。ユサフ13位。

ナイジェリアのユサフはUFC6勝2敗。敗れた相手はいずれもランカーのアーノルド・アレンとエドソン・バルボーザ。レスリングがバックボーンのハードパンチャーで、ここまでキャリアで一本勝ちはなし。ナイジェリアで一夫多妻制の家に生まれたため、母親が4人いる。現在はアメリカ在住となり、市民権も獲得している。30歳。

ロペスは今大会6人しかいないノーランカーの1人。他は元王者ガーブラント、3連続記念大会出場の鉄人ミラー、柔道五輪金メダリストハリソン、レスリング全米王者ニッカル、その相手ブランデージ。ロペスはフェザー級きってのプロスペクトとしてUFC300に抜擢された。デビュー戦でいきなり無敗のエフロエフと対戦し、エフロエフをかつてないほど追い込んだ。そこから2連続1Rフィニッシュ勝利で、早くもランカーとの対戦が実現する。ブラジル出身だが現在はメキシコ在住で、自らの柔術道場も開いている。29歳。

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UFC300:第4試合・ジェイリン・ターナー vs. ヘナート・モイカノ

ライト級。ターナー10位、モイカノ13位。

ターナーはUFC7勝4敗。195cmの長いリーチからの打撃が武器で、14勝はすべてフィニッシュ勝利(10KO・4一本勝ち)。MMAファイターになる前はプロのスケートボーダーだった。前戦は第2試合に出場したボビー・グリーン戦で、ダン・フッカーの代役として10日前に緊急出場。ノーガードのグリーンからワンツーでダウンを奪い、パウンド連打で最後は失神するまで止めないワーストレフェリーの遅いストップでのKO勝ち。28歳。

イカノはライトに上げてから5勝2敗で、敗れた相手は元王者RDAとラファエル・フィジエフ。前戦は今年2月のAPEXでのドーバー戦だったが、試合前のインタビューで「APEXはクソ。地元フロリダで客入れするUFC299に出たい」と答えていたが、同じナンバーシリーズでも記念大会の出場に。グラップラーで、キャリアでKO勝ちはなし。チョークでの一本勝ち6回はUFC史上3位タイ。34歳。

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UFC300:第3試合・ジェシカ・アンドラージ vs. マリナ・ロドリゲス

女子ストロー級アンドラジ4位、ロドリゲス6位。

アンドラージは2019年にローズ・ナマユナスのタイトルに挑戦し、スタンドでキムラを狙うナマユナスをリフトして頭からマットに叩きつけてKO勝ちで王座獲得。しかし3ヶ月後の中国大会でジャン・ウェイリーにヒザからのパンチ連打で42秒KO負けし、王座から陥落した(在位112日はUFC史上4番目に短い)。階級をフライ級に上げ、2戦目でシェフチェンコのタイトルに挑戦するも2RKO負け。その後はフライとストローを行ったり来たりしながら、どちらでもランキングをキープしているものの、どちらも勝ったり負けたりになっている。3連敗していた前戦では、柔術世界王者のマッケンジー・ダーンを2RでKOし連敗を止めた。32歳。

ロドリゲスはUFC7勝3敗2分け。負けた相手は元王者カーラ・エスパルザ、アマンダ・レモス、ビルナ・ジャンジロバ。一時王座挑戦圏内に入っていたが、連敗でややランキングを下げていた。前戦はミシェル・ウォーターソン・ゴメスに2R肘・パウンドの連打でKO勝ち。ムエタイがバックボーンのストライカー。36歳。

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UFC300:第2試合・ボビー・グリーン vs. ジム・ミラー

ライト級。

グリーンはUFCデビューから8連勝中のグラント・ドーソンを33秒でKOし、UFC初参戦から10年、37歳で初ランクイン。ノーガードからのフリッカージャブが武器という特異なスタイルで、相手にとっては非常にやりにくいスタイル。しかし初ランカーとしての前戦は、ジェイリン・ターナーのパンチでダウンを奪われ、パウンドで失神しているところをレフェリーがぼーっと見ていてさらに殴られるという罰ゲームでKO負け。37歳。

UFC100・200に続いての記念大会出場となる鉄人ミラー。UFC100出場で今なおUFCファイターなのは、当時UFC3戦目のルーキーだったジョン・ジョーンズのみ。一時4連敗も喫したことがあったが、最近は復調してここ6戦で5勝1敗。前戦ではグラップラーだったのが、ここに来て打撃のスキルが向上している。UFC最多44戦目、26勝もUFC史上最多。勝てば40歳にしてランキング入りの可能性が出てくる。

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UFC300:第1試合・デイブソン・フィゲイレード vs. コーディ・ガーブラント

バンタム級。フィゲイレード8位、元王者ガーブラントは現在ランク外。

フィゲイレードはフライ級でブランドン・モレノと2020年~2023年の4年をかけた4連戦で、最終的にタイトルを失った。年齢的に減量も厳しくなり、昨年12月の前戦から階級をバンタムに変更。いきなりランカーのロブ・フォントと対戦し、要所でパンチを効かせ、テイクダウンも奪って判定勝ち。体格差も感じさせず、バンタムでもやっていけそうな戦いぶりだった。軽量級だがパンチが重く極めも強いフィニッシャー。36歳。

元王者ガーブラントは無敗でバンタム級王座を獲得したのが7年3ヶ月前の2017年・26歳の時。長期政権も期待されたが、初防衛戦で元同門のディラショーにKO負けしてから流れが狂い始め、ディラショーのダイレクトリマッチもKO負け、ペドロ・ムニョスにもKO負け。フィゲイレードが王座を張っていた頃にフライ級に落としたが、そこでもカラフランスに1RKO負けしている。昨年からまたバンタム級に戻し、2連勝と調子を上げてきたが、まだ全盛期の動きは見せられていない。32歳。

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PFL2024#2:メインイベント・インパ・カサンガネイ vs. アレックス・ポリッツィ

ライトヘビー級リーグ戦。

カサンガネイは昨年PFLの人材発掘イベント・チャレンジャーシリーズに出場。しかしリーグ戦には参戦できず、初戦はワンマッチで勝利。が、2戦目に禁止薬物により失格となった選手の代役として出場し、2R肩固めで勝利した5点のみで決勝トーナメント進出。そのまま勝ち上がり100万ドルを獲得するシンデレラストーリーを演じた。今年2月のBellatorとの対抗戦では階級下(だが本来の適性階級)のミドル級でBellator王者ジョニー・エブレンと対戦。2Rにダウンを奪うなど健闘し、敗れたがスプリット判定まで持ち込んだ。30歳。

元Bellator6位のポリッツィ。Bellator戦績4勝3敗で、直近2戦はヨエル・ロメロとカール・ムーアに敗れている。32歳。

オッズでは今大会一番の大差でカサンガネイがフェイバリット。

すぐにパンチで距離を詰めるカサンガネイ。ワンツー。四つに組んだがカサンガネイテイクダウン。ポリッツィ亀になり立つ。なおも寝かせようとするカサンガネイだが、ポリッツィ離れて立った。逆にポリッツィがタックル。シングルレッグ。切ったカサンガネイ。離してパンチを入れる。右がヒットし効いた!さらにパンチを入れるとポリッツィ足にしがみつきしのごうとする。立たせたカサンガネイ。ふらついているポリッツィ。パンチがヒットしダウン!パウンド連打!ポリッツィ足関へ。しかし足を引き抜き立った。スタンドへ。カサンガネイのパンチを打ち込むとポリッツィ全部もらっている。レフェリーストップ!

カサンガネイ6点獲得

  1. (P)ロバート・ウィルキンソン・6点
  2. (P)ジョシュ・シルヴェイラ・6点
  3. (B)ドヴェルジャン・ヤクシムラドフ・6点
  4. (P)インパ・カサンガネイ・6点
  5. (P)アントニオ・カーロスJr.・6点
  6. (B)シモン・ビヨン・0点
  7. (B)アレックス・ポリッツィ・0点
  8. (P)ヤコブ・ネドー・0点
  9. (P)サディブー・シー・0点
  10. (P)トム・ブリーズ・0点

なんとライトヘビー級は全試合1Rフィニッシュ決着。負けた選手は2戦目のみの6点では届かない可能性が高く、事実上今日勝った5人に絞られたか。

PFL2024#2:セミファイナル・ロバート・ウィルキンソン vs. トム・ブリーズ

ライトヘビー級リーグ戦。

当初は元Bellatorライトヘビー級王者で優勝候補筆頭のフィル・デイヴィスがウィルキンソンと対戦するカードだったが欠場。そのままメインカードに据え置かれた。

ウィルキンソンは2022年にリーグ戦で優勝し100万ドルをゲット。昨年も出場し、初戦で元UFCタイトル挑戦者のチアゴ・サントスに判定勝ち。が、試合後禁止薬物が検出されて失格となり、以降は出場停止となった。元UFCで、2018年にはイスラエル・アデサニヤのUFCデビュー戦の相手を務めて2RKO負けしている。32歳。

デイヴィスの代役は昨年PFLヨーロッパに出ていたトム・ブリーズ。こちらもUFC参戦経験があり、最初はウェルター級で中村K太郎にも勝利している。体格的に減量が厳しくなってミドル級に転向したが、試合当日に体調不良での欠場を繰り返していたため、UFCでは5勝3敗と勝ち越しで連敗がないにも関わらずリリースされた。その後はローカルイベントで戦い、昨年ライトヘビー級に上げると、PFLヨーロッパに出場し勝利。代役での本戦出場のチャンスを得た。18勝中12の一本月があるグラップラー。32歳。

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PFL2024#2:第9試合・クレイ・コラード vs. パトリッキー・ピットブル

フェザー級リーグ戦。

元PFLコラード。PFLには2021年から出場し、アンソニー・ペティスやジェレミー・スティーブンスらの元UFCビッグネームと対戦して勝利している。昨年は西川大和・スティーヴィー・レイ、ショーン・バーゴスらに勝利して決勝進出。が、オリバー・オウヴィン・メルシェに判定負けして100万ドル獲得はならなかった。2月のBellatorとの対抗戦では、AJ・マッキーにタックルでテイクダウンを奪われ、ギロチン→三角と移行され秒殺一本負けしている。ボクシングの試合にも出ているストライカー。31歳。

元Bellator王者パトリッキー。最終ランキングは3位。RIZINではライト級GPに出場し、川尻・グスタボに秒殺勝利して決勝進出したが、決勝ではムサエフに判定負け。Bellatorでピーター・クイリーとの王座決定戦で勝利して悲願のタイトルを獲得したが、初防衛戦でウスマン・ヌルマゴメドフに完敗して陥落している。昨年のBellatorライト級GPでは初戦で代役緊急出場のサトシ・ソウザにKO勝ちしたが、2戦目でムサエフも破ったアレクサンドル・シャブリーに50-45×3の判定負けで完敗した。38歳。

オッズはコラードがフェイバリット。

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PFL2024#2:第8試合・マッズ・バーネル vs. マイケル・デュフォート

フェザー級リーグ戦。

元Bellatorバーネル。最終ランキングはフェザー級の4位。Bellatorでは5勝2敗で、敗れた相手はアダム・ボリッチとペドロ・カルバーリョ。2021年には元王者で当時2位のエマニュエル・サンチェスに勝利している。18勝中、一本勝ちが9回で、KO勝ちが1回しかないグラップラー。階級を上げたが、その分体がやや緩め。30歳。

デュフォートはPFL本戦初出場。2022年に人材発掘イベントチャレンジャーシリーズで2R一本勝ちしたが本戦出場のチャンスはなく、その後はローカルイベントで試合をしていた。12勝4敗の30歳。

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