格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★Impact FCブリスベン大会

ジョシュ・バーネットが出場するImpact FC旗揚げ戦が本日行われる。現地では午後7時開始の模様(日本時間午後6時)。
カードはこちら。
http://www.sherdog.com/events/Impact-FC-1-The-Uprising-Brisbane-13507

ジョシュ・バーネットvsジェロニモドス・サントス
カロ・パリシャンvsルイス・ドゥトラJr.
カーロス・ニュートンvsブライアン・エバーソール
ソクジュvsヨアキム・フェレイラ
ジェフ・モンソンvsブラッド・モリス

ジョシュ・ニュートン・ソクジュ・モンソンら、日本でも著名な選手が多い。
18日にはシドニーで第2回大会を開催。
http://www.sherdog.com/events/Impact-FC-2-The-Uprising-Sydney-13509

ケン・シャムロックvsペドロ・ヒーゾ
ポール・デイリーvsダニエル・アカーシオ
ボブ・サップvsソア・パラレイ
パウロ・フィリォvsデニス・カーン

他にもムリーロ・ニンジャムリーロ・ブスタマンチ、ビッグ・ジム・ヨーク、グローバーテイシェイラらが参戦予定。こちらはアメリカでPPV中継がされる模様(PPV開始時間が東部午後10時となっているので、現地では昼開催?)。
メンツは豪華だが、いまだに公式サイトも準備中でズンドコのかほりも。

★中村和裕vsカール・アモーゾ

打撃戦から足を掬って上を取る中村。パウンドを落とす。パスガードを仕掛けたところでアモーゾが脱出。スタンドへ。しかしやや息が上がっているアモーゾ。動きが止まったところに中村がパンチをまとめて叩き込む。組み付いてきたアモーゾだが、中村が投げを潰して再び上に。ボディ・顔面にパウンドを落とす。アモーゾはクロスガードで固めているだけ。中村はインサイドからこつこつと削っていく。残り1分半でブレイク。アモーゾにイエロー。疲れのためか、アモーゾの動きが雑。パンチと膝で前に出てくるが、ゴング。中村もやや疲れているか。
片足タックルにロープを掴んで堪えるアモーゾ。倒されそうになるとギロチンに。しかし抜けてまた中村が上。またインサイドからパウンド。アモーゾは下からの仕掛けはあまり上手くない模様。ヒップスローを狙う程度で、立ち上がる動きがない。息は荒いがパウンドを打ち続ける中村。しかし残り1分でブレイク。今度は中村にイエロー。これはやや厳しい。打撃戦だが、二人とスピードがない。タックルに行くとテイクダウン。タイムアップ。
判定3-0で中村勝利。

★石田光洋vsDJ.taiki

いきなりタックルでテイクダウンする石田。パスガードして押さえ込み。さっそく漬けてきた石田だが、珍しく腕十字へ。しかし腕を抜かれて立たれる。スタンドでプレッシャーをかけるDJだが、石田はまた組み付くとテイクダウン。さすがにスタンドレスリングは強い。DJは蹴り上げで距離を作ると立ち上がるが、石田がすぐ追いかけてきてダブルレッグでまた倒す。サイドからマウントを狙うが、DJが足を絡めてハーフに。また足を抜かれてサイド。鉄槌・パウンドを落とす石田。亀になるDJ。立ち上がるチャンスだったが、石田はバックについて仰向けにする。残り2分。ガードに戻したDJ。また蹴り上げから立ち上がるが、立った瞬間にダブルレッグで倒す。しつこい。また蹴り上げると、今度はその足をさばいてパスする石田。バックに。サイドに戻る。残り30秒。立ち上がったDJだが、ゴング。
ダメージはないDJだが、案の定押さえ込まれてしまってる。残り5分で逆転なるか。
最初のミドルをキャッチされて倒されてしまうDJ。ガード。石田はパウンド。また蹴り上げるDJだが、その足を担いでパスする石田。完全に対応されてしまってる。DJが亀になるとバックについて仰向けにする。反転して上を狙ったDJだが、その瞬間に石田が上になりマウント。2分半経過。密着したままパウンドを打っていく石田。肩固めも狙う。DJが亀になる動きから反転して蹴って距離を作り脱出。立ち上がる。が、石田はすぐタックル。DJはギロチンに捕らえるが、抜けてしまう。残り1分。下から殴っていくDJだが、タイムアップ。
判定石田。

★小見川道大vsジョン・ヨンサム

まず打撃戦から。荒っぽいパンチを打っていくヨンサム。右が入って尻餅をつくヨンサム。小見川がすかさずパウンドのラッシュ。なんとか足を入れてしのぐヨンサム。さらにパウンドを打っていく小見川だが、ヨンサムが抱きついてくるとギロチンに。引き込んで絞める。足が外れているので完全に決まってはいないか。立ち上がるヨンサムだが、まだギロチンを離さず、また引き込んで絞めていく。抜けたが上になっている小見川。強いパウンドを落とす。ヨンサムがそのパンチを十字に取る。一瞬ヒヤリとしたが、抜く小見川。上から小見川がパウンドを落としていたが、ヨンサムにイエローでブレイク。
スタンドで再開。動きが落ちているヨンサム。残り4分。小見川がパンチで攻めると嫌がって下がるヨンサム。ダッコちゃん引き込みでしのぐ。パスを狙う小見川だが、足を効かせて防ぐヨンサム。しかし足を超えてサイドに。マウントへ。マウントからギロチン。ヨンサムタップ。
危なげなく完勝。

★ゲガール・ムサシvsジェイク・オブライエン

オブライエンが計量をクリア出来ず、96kgで試合することに。ファイトマネー10%オフ&イエロー一枚が出た上で、予定通りライトヘビー級挑戦者決定戦として行われるとのこと。
いきなりシングルレッグを仕掛けるオブライエン。ムサシは倒されかけたが、堪えてギロチン。完全に入ってオブライエンタップ。秒殺。

★メルヴィン・マヌーフvs水野竜也

一回り大きい水野。組み付いていくが引きはがされる。じわじわプレッシャーをかけていくマヌーフ。左右のフックがヒット。タックルで組み付いて凌ぐ水野だが、コーナーに押し込まれるとマヌーフが暴風のような左右のフック連打。一発ヒットしてダウンする水野。マヌーフが上から強烈な鉄槌連打。なんとかガードを取る水野。パウンドに下から十字を狙うが抜かれる。またパウンド。水野がまた腕を狙うと、離れてスタンドを要求するマヌーフ。スタンドへ。胴タックルに入る水野。サバ折りでテイクダウン成功。マヌーフは勢いが止まったか?マヌーフのクロスガード。パウンドを落とす水野。足を一本超えてハーフに。残りの足も抜きにかかる。パス成功。サイド。アメリカーナを仕掛ける水野。しかし極まらず。マヌーフは動きがない。疲れたか。またアメリカーナ。ディフェンスされているか。サイドから膝を入れていく水野。残り4分。逆の腕を十字に取った水野だが、マヌーフは一瞬で抜いてパウンド。離れてスタンド。
突っ込んでいくマヌーフだが、水野のパンチがヒットし、マヌーフダウン。上を取ってパウンドを落とす水野。マウントからラッシュ。決めきれなかったが、サイドからキムラ。マヌーフタップ。
水野、大逆転。体重差があったとはいえ、価値ある勝利。

★宇野、フェザー級での参戦発表

「結果を出せず引退も考えた。まだ強くなりたいという気持ちと夢があるのでDREAMのリングに帰ってきた。階級もフェザーに下げて、最後になるかもしれない新たな戦いに向けて頑張りたい」

★菊野克紀vsJ.Z.カルバン

いつも通り踊りつつ入場するJZ。菊野もおなじみWe are the world。体の厚みには菊野も遜色なし。
いつもの構えの菊野。間合いが詰まるとショートアッパーを入れる。組み付いたJZ。しかし体を入れ替えてコーナーに押し込む菊野。ブレイク。組み付いて膝を入れたJZだが、菊野が両脇を差してコーナーに押しつける。テイクダウンは狙わず膝を入れていく菊野。またブレイク。JZがパンチを打ちながらのタックルでテイクダウン。しかしすぐに立ち上がり離れる菊野。パンチが交錯し、ちょっと膝をつく菊野。ダメージはないか。JZの強烈なロー。菊野が三日月蹴りをヒットさせる。間合いを詰めた菊野にタックルに行ったJZ。菊野はネルソンに捕らえるが、抜けてJZが上に。ハーフ。足を抜いてマウントを伺ったところで脱出して立ち上がることに成功する菊野。また組み付いてきたJZだが、菊野は受け止めてコーナーへ。ブレイク。
JZの左フックがヒットしバランスを崩して膝をつく菊野。JZは追い打ちをかけず。組み付いた菊野がサバ折りテイクダウン。JZはラバーガード。残り2分。はずれた。密着したままコツコツとパンチを入れる菊野。JZが蹴りはがして立ち上がる。スタンド。菊野の左がヒット。さらに三日月蹴り。しかし足が滑って転ぶ。JZは離れて立ち上がるのを待つ。また組み付き、菊野が両差しから倒しに行く。ロープに絡まって倒れるのを堪えるJZ。離れた。残り30秒。打撃戦。左右のフックで前に出る菊野。組み付いたところでゴング。
1Rはほぼ互角。菊野が意外とテイクダウンを奪えそうな場面が多い。
菊野の膝に合わせてタックルでテイクダウンしたJZ。ハーフ。マウントへ。JZはじっくり攻める。菊野がブリッジで脱出しようとする。亀に。仰向けになりJZチョーク。アゴが入っている。諦めたがまだバックをキープしているJZ。上体を起こした菊野。残り2分。後ろからパンチを入れるJZ。亀から立ち上がる菊野。JZを前に落とそうとするが落ちない。また仰向けに。残り1分。また立ち上がって前に落とそうとする菊野だが落ちない。残り5秒で抜けたが、菊野が攻める間もなくゴング。
2RはJZが勝ちに行った。
判定JZ、菊野、JZ。2-1でJZが2年10ヶ月ぶりの勝利。
しかしあの内容で菊野の勝ちに入れるのはないだろう。1R圧倒されていたわけでもないのに、2Rずっとバックをキープしていて負けにされたらたまらない。
菊野は1R互角に戦えていたが、2Rになって急にJZが押さえ込みに来ると抜け出せなかった。内容的には全く負けていなかったので惜しい。

★青木真也vs川尻達也

煽りVは青木vsアルバレス戦に続いてPerfumeの「DREAM FIGHTER」。今回はインストバージョン。
青木「兄弟喧嘩」川尻「俺だけは世界で勝てると信じてる」
青木はロンスパではなくショートパンツ。世界を狙うためにジャパニーズMMAを捨ててきたか?
君が代、認定宣言、ベルト返還。
ゴング。青木シングル。潜る。足関。アキレスか。抜こうとする川尻。まだ抜けない。カカトで顔面を蹴る川尻。片手を離して川尻の蹴り足を押さえる青木。また両手で絞る。やや抜けかけてる。しかし足首のあたりが極まってる。川尻は堪えるのみ。ずっと耐えていたが、ついにタップ。
川尻、何も出来ず敗退。青木のパーフェクトゲーム。川尻は立ち上がることが出来ず、膝をグルグルでテーピングされてる。
青木「今日でPRIDEは終わりました。川尻さんだからがんばれました。私事ですが、僕結婚します」。婚約者?が映る。誰だか知らないけどカメラはちゃんと情報を得ていた模様。
一方、新婚川尻はセコンドの肩を借りてリングを去る。勝者と敗者のコントラスト。
青木再度マイク「4月みんなの夢を捨てちゃったけど、もう一回背負う。だから、9月名古屋、元気な顔で合おう」
9月は名古屋なんだ。
次回ライトヘビー級タイトルマッチを行う水野とムサシがリングイン。青木はリングを去る。家族と挨拶。水野とムサシが抱負を語る。そのままイベント終了。

★総評

次回DREAM.16は9/25に名古屋・日本ガイシホールで開催。ムサシvs水野のライトヘビー級王者決定戦がすでに決定済み。
青木が足関に行くのは全く予想出来なかった。足関で勝った試合はあっても、いきなり極めに行くのは見たことがなかった。北岡の足関狙いは「ジャンケン。勝負していない」とダメ出ししていたけど、この足関は完全に狙っていた勝つための戦法だったのか。川尻は全てを失う敗戦。今までは、負けてもベストバウト(五味戦・メレンデス戦・アルバレス戦)だったが、今回は何もできない負け。大晦日の廣田に匹敵する。青木はこの試合でPRIDEが終わったと言っていたけど、川尻にとってはこれで終わりとは到底思えないだろう。
セミは予想以上に菊野が渡り合えてはいたけど、逆に菊野が突出して上回っている部分もなく、惜しい負けではあったが、まだまだトップには及ばないというような結果に。JZもこれがDREAM初勝利だし、当分青木のベルトへの挑戦はない。ライト級は青木がもう一度ストライクフォースに挑む流れになりそう。
石田と中村は予想通り塩漬け。DJは急なオファーではあるけど、そろそろこの手の相手に対する攻略法を身につけないと、DREAMレギュラーで定着するのは難しいのでは。まあその前に手が合う相手と当ててやりたいという気もするけど。
小見川が勝つのは当然だが、それより相手がそこそこの頑張りを見せて中村の強さを引き出した。十分仕事をしたと言える。
水野は今大会一番のアップセットを起こした。決勝のカードとしても、ミドルで一回やってるムサシvsマヌーフになるよりも良かった。マヌーフは次は適正階級で中村と当てて欲しい。
ムサシは今回無駄遣いに。相手も減量も3kgオーバーで、負け方もあっさりしすぎ。やる気が感じられなかった。
ベストバウトは水野vsマヌーフ。

★青木「次戦はDEEP」

試合後のインタビューより。
http://www.dreamofficial.com/free/news/detail.php?id=1278741318

──これからの予定は?
青木 本当は菊野が勝ったらやりたかったんでけど、負けたので。相手どうこうじゃなくて、個人的な希望としては10月のDEEPに出たいですね。
──希望する対戦相手はいますか?
青木 いや、10月のDEEPに出ることが価値あることなので、10月のDEEPに出たいですね。

DEEPならではの相手になることを期待。具体的に誰かというといないが……。

★笹原P「来年、フェザーとバンタムに分ける」

http://twitter.com/sasaharakeiichi/status/18193254242

来年、フェザーとバンタムに分けます。先程の総評のなかで発表しました。

ビビアーノの63kgでの防衛戦はあと1回あるかどうか。ビビアーノ自身はフェザーとバンタムどちらに行くんだろうか。

笹原 どのタイミングで分けるかなんですけど、来年分けることは明言しますが、まだビビアーノ選手にはきちんと伝えきれてないので、彼が61がいいって言うのか、65がいいって言うのかはわからないですけど、話をして、意志を確認しないといけないですね。

王者ビビアーノにはまだ伝えられていないとのこと……。