格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1GP開幕戦感想

CSフジテレビ721で見たK-1GP開幕戦の感想です。地上波では21時20分からやるので、結果を知りたくない人は注意して下さい。
マクドvsブレギー
ブレギー強し。パンチ、首相撲からの膝でマクドを圧倒し、KO勝利。もう十分GP本戦に出られるだけの実力があると思う。グレコよりブレギーを出すべきだったのでは・・・。
セフォーvsウィリアムス
ブレギーと同じく、K-1新世代組のウィリアムスが健闘。セフォーと互角に打ち合い、1Rにパンチでセフォーの顔面を腫らす。セフォーも得意のノーガードから果敢に打ち合い、開幕戦ではもったいないような激しいファイトが展開される。が、ウィリアムスの反則でぶちこわし。2度の金的の後、腫れたセフォーの右目に三沢式エルボー。「ついやっちゃった」って感じだったと思うけれど、もったいなかった。セフォーが試合続行不能ということで、そこまでの採点でセフォー判定勝ち。反則減点の分だけで上回っただけだが。
でも、セフォーの負傷は反則の肘ではなく、1Rのパンチによるものだったはず。セフォードクターストップでウィリアムスの勝ちでもおかしくなかった。ウィリアムスにとっては悔やみきれない反則となった。
グラハムvsグレコ
オーストラリアのかつての新旧スター対決。グレコ、体は維持していたが、K-1のトレーニングは全くしていなかったそうだ。それどころか、ケガも治っていなかったらしい。そんなグレコの体調を知ってか知らずか、あまり攻めないグラハム。さしたる攻防もないまま、2Rにグレコが足を引きずりだし、セコンドからタオル投入。こんな体調で試合をさせたらいけない。無理に試合を組まずとも、不戦勝でグラハムの勝ちで良かったのに。
イグナショフvsベルナルド
これもK-1世代闘争マッチ。しかし、下馬評では圧倒的にイグナショフ有利。不利な立場でありながら、消極的なベル。最後はパンチからローキックでKO。最初は足払いで倒れただけかな、と思ったが、起きあがれず。その前のパンチも意識を飛ばすほどではなかったし、試合後は普通に立ち上がって歩いて帰っていたので、ひょっとしたら心が折れていたのかも。もうハングリーさがなくなってしまったようだ。ベルナルドは完全に終わってしまった。
アーツvsベネチア
ヨーロッパGPを制覇しながらドーピングで優勝を取り消された(がなぜか開幕戦出場)ベネチアンと、唯一GP皆勤賞のアーツ。これも新世代vs旧世代(ベネチアンはあんまり若くないけど)。しかし、アーツは良かった。強かった頃のアーツがちょっとだけ戻ってきた気がした。気迫も出てた。ベルナルドとは違い、積極的に前に出る。でも衰えも明らかで、最後はややスタミナ切れ。5Rだったらやばかったが、判定で見事東京ドーム行きを決めた。
大げさに言えば番狂わせと言ってもいい結果だ。ベネチアンも相当いい選手なのだが。アーツは総合のトレーニングを始めたことでリフレッシュされたのだろうか。これなら決勝トーナメントでサップやボタと対戦しても、少しは期待できるかもしれない。
レコvsフィリォ
アグレッシブにガンガン攻めるレコの圧勝。フィリォ全然ダメ。もっと攻めろ。ベルナルド戦でも消極的だったし、GP出場させたこと自体が間違いだったと思う。それなのに実況の谷川と一茂がやたらフィリォびいきで腹が立った。
ボタvsアビディ
パンチで闇雲に突っ込むボタ。クリンチ。ブレイク後、またボタが突っ込む。押されて倒れるアビディ。そして、倒れたアビディの顔面に、ボタのパンチがクリーンヒット!当然反則で、インターバルが取られる。アビディはできそうだったが・・・。数分後、角田レフェリーがボタの反則負けを宣告!ふざけんな〜〜〜〜。せめてもうちょっと見たかった。これじゃボタの実力が何もわからない。パンチで突進する様子は、完成されたスポーツのトップアスリートと言うより、むしろ素人に見えたが・・・。
決勝のスーパーファイトでバンナvsボタをやってほしい。
サップvsボンヤスキー
いつもの通り、最初から突っ込んでいくサップ。しかし、ボンヤスキーは足を使ってかわす。そして1分。サップの動きが止まったところにボンヤスキーのラッシュ!サップの攻撃を蝶のようにかわし、ロー、ハイ。1Rはなんとか生き延びたが、サップ、すでに風前の灯火。
しかし、サップはホースト戦でもここから逆転したからこそ「怪物」の評価を得たのだから、まだ侮れない。2R、突進からコーナーにつめて膝蹴りで反撃する。が、離れたところでボンヤスキーのハイキックがサップの鼻をかすめ、弱々しくダウンするサップ。ミルコ戦と同じく、痛みに心が折れた感じ。終わったか・・・と思われたが、立ち上がり、また突進するサップ。奇跡の逆転があるのか?しかし、ここでまたサップが倒れたボンヤスキーの顔面にパンチを落としてしまう。時間をおいても回復せず、ボンヤスキー反則勝ち・・・。
しかしサップは評価を下げた試合だった。これなら他のK-1トップファイターとやっても勝てそうにない。もう総合に専念して欲しいと、あらためて思う。
セミとメインが同じ結果とは。偶然とはいえ、今日はきつい結果だった。スター選手が次々と脱落するし・・・。負けたサップ・ボタとバンナ・ホースト・ハントでトーナメントをやった方が盛り上がりそう。まあ、何人かは復活するんだろうけど。今年のK-1は本当に呪われている。
ブレギーやウィリアムスなどの新星が出てきたことが唯一の救いか。世間的には地味すぎるが・・・。