ＰＲＩＤＥ主催のＤＳＥは、猪木祭が発表した「ヒョードル参戦」にあきれ返っている。ヒョードルはノゲイラと同じくＤＳＥと独占契約を結んでいる。猪木祭に出場するにはＤＳＥの了承が必要となるが「５日の時点では猪木祭の主催者から打診のたぐいはまったくない」と、関係者は話した。
K-1みたいに「タイソンが来日します」とか「ミルコの参戦濃厚」というのとは訳が違う。「参戦が正式発表」されたのだから、ただのアピールではないだろう。
さらにはシウバの参戦まで濃厚とされている。DSEが一度「参戦決定」と発表した選手である。果たしてこの参戦が大晦日一戦だけなのか、それとも来年以降定期的に開催される猪木祭りへの定期出場なのかはまだわからないが、PRIDEの一人勝ち状態が終わり、総合戦国時代が到来してきている。
ファンとして気になるのは、これが果たしてリング上の戦いにいい傾向を及ぼすかどうかということだ。ヒョードルの試合が見られるだけなら、別にどのリングだろうと見ているファンには関係ない。以前にも書いたように、選手の囲い込みが実現不可能なカードを生んでしまうという心配が残る。ライバルが出来ることで、よりファンに望まれるカードが組まれるようになることを望みたい。
