格闘技徒然草

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★3/26に上井プロデュース総合イベント開催

新日本プロレス上井文彦氏が代表、前田日明リングス代表がスーパーバイザーを務める「ビッグマウス」が1日、東京ドームホテルで会見を行い、3月26日にさいたまスーパーアリーナ総合格闘技大会「HEROS」の開催を発表。また、柴田勝頼vs長州力のシングル戦などが行われるプロレスの大会は「WRESTLE−1」として4月23日に横浜アリーナで開催されることが決定した。

 前田氏と話すうちに総合格闘技にかける熱い思いを感じたという上井氏は「前田さんへの恩返しとして」総合格闘技イベントの開催を決意。すでに1ヵ月を切っているが、プロレス部門用に仮押さえをしてあった3・26さいたまでの開催を決意した。

 大会にはK−1を主催するFEGの谷川貞治代表が全面協力。出場選手として、ボブ・サップ秋山成勲須藤元気宇野薫らの出場がほぼ決定しているほか、「Dynamite!!」を放映するTBSで当日夜9時からTV中継されることも内定しているという。

「プロレス用に用意していたけど間に合わないから総合で」って感じで、はたしてこの準備期間で成功するのか?ビッグマウス主催、FEGはあくまで「協力」とのことで、「K-1 fighting Network」というやつか。
去年5月、グダグダに終わったロマネックスと、上井氏が新日時代にプロデュースし、これもダダ滑りだった「アルティメット・クラッシュ」がドッキング。両方とも、出場選手の知名度はあったものの、結局見た目豪華なだけで、明確なコンセプトがなかったのが致命的だった。出場メンバー等を見る限り、その体質は受け継がれているようだ。
あくまで「総合版のMAX」と割り切って、中量級の選手だけにした方がいいと思う。総合ルールでは「対世間」的には厳しいかも知れないが、元気、宇野、そして(今後の参戦が可能かは不明だが)KIDと、人気のある日本人選手がそろっているのだから。ここに悪い意味で名前が知れてるサップなんかを入れても焦点がぼやけるだけだ。
選手にとっても、この準備期間では強豪との対戦オファーを受けるのは難しい。今回はロマネックスのようなグダグダ感漂うイベントになるのは避けられないだろう。それがゴールデンタイムで放送される(GBRによれば当日午後7時〜9時とのこと)のは、イベントにとってむしろマイナスのような気がする。
「強豪がただ一回試合して終わり」というのは、お祭り的な大晦日興行ならいいのかもしれないが、継続したイベントにするなら、ストーリーが次につながらなければ厳しい。そういう意味でもサップはいらない。サップの試合を見ても未来がまったく見えない*1

*1:別にサップ嫌いなわけではなく、ここまで知名度が高まったサップを使うと、イベント自体がその色に染まってしまうという話。まだイベント自体の色が全く定まっていない新興行なら特に、見る側やマスコミが勝手な色を塗りたがるものだから