格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★郷野について

郷野はグラバカ独立後の緊急オファーで武士道参戦が決定。それまでトレーニングをしていなかったらしいが、そのおかげで契約体重が85kgになったことだし、まずクラウスレイには勝てるだろう。ナチュラルウェイトで5kg以上は差があるだろうから。
武士道GPに参戦させるというのが菊田の意向なので、おそらく郷野はそれに従うだろう。今後は事実上武士道がメインのリングとなり、ギャラが安いパンクラス全日本キックに上がることはなくなるのではないか。(有)グラバカは選手のマネジメントが収入源なので、ギャラの多寡で上がるリングが決まるのは仕方がない。
しかし、近藤や桜木へのリベンジは捨ててしまうのだろうか。武士道参戦会見で「選手なら誰でもそうだと思いますが、一度負けた相手とはもう一度やりたい」と語っていた郷野。これはショーグンについての発言だったが、近藤や桜木に対しても、再戦を望む心は無くしてはいないだろう。でも、会社の意向を無視し、武士道という美味しい舞台を袖にしてまで、マイナーなリングに上がるだけの執着があるかどうか問いたい。自ら「飽きっぽい性格」という郷野は、去年から自分で作ってきた興行のストーリーラインを投げ出してしまうのか。思えば、修斗を離脱したのも「修斗一本で食えるようになりたいです」という涙のマイクの次戦のことだったが・・・。
個人的に去年後半からの郷野に注目し、応援してきたが、今回の武士道参戦で冷めてしまった。クラウスレイ戦の後で「まず桜木の挑戦を受けて、近藤に勝ってパンクラスのタイトルを奪ってから武士道を制する」という発言をするようならまた応援する気持ちも出てくるかもしれないが・・・。しかし、修斗からパンクラスに移った時と同じように、武士道に移れば多くの新しいファンが郷野を受け入れるだろうから、一選手としてはそれも正解だろう。郷野を責める気には全くならない。
武士道の83kg級は、ダンヘンやフィリォが階級を下げてこない限り世界トップレベルの選手はいないので、郷野は十分トップに立てるだろう。アンデウソンやニュートンは本来一階級下の選手だし、高瀬に勝ったアカーシオもまだ世界レベルの実績はない。日本人を見ても、岡見がいない以上、郷野と対戦して面白そうなのは須田くらい。長南は、実力的には郷野が上だと思うが、一発があるし異常な勝ち運を持っている(そして郷野は負け運を持っている)ので、対戦すればどうなるかわからないが。
郷野は「83kgの日本人の中なら僕が一番強い」と言うが、果たしてその中に近藤は入っているのだろうか・・・。